
3回目の万博会場は、行きの東京駅で切符を落としてしまい、血眼で探すところからスタート。交通費自腹なので買いなおしになったら死にます。何とかホームで発見。今回は顧問をさせていただいている子供地球基金の関係で伺いました。子供地球基金の鳥居晴美さんとのトークで、テーマは「文化と言葉の交差点」。主催の文化庁の方から直前に、建築の話題を絡めてほしいと言われ、全くの素人なので心配に。カーサブルータスの関西万博の建築特集で予習しましたが、不勉強で申し訳なかったです。それでも世界56カ国で慈善活動してきた鳥居晴美さんから貴重なお話を伺えました。今まで印象に残った家は、ネパールの貧しい家庭が身を寄せ合っていたダンボールハウス。でも家族仲良さそうで心温まる時間だったそうですが……そこで出されたイカの塩辛みたいなものを食べた鳥居さんは体調が急変、救急車で病院に運ばれしばらく入院したそうです。そういう空気の中食べ物を勧められたら断れないです。鳥居さんの優しさを感じるエピソードでした。聞いてくださった方に御礼申し上げます。

今回は会場についてトルクメニスタンパビリオンに直行。謎めいた独裁国家のプロバガンダ的な映像などを拝見できて充実感に浸りました。マグトゥムグリという聖なる詩人が崇められ、アハルテケ馬やアラバイ犬も珍重されています。整然とした美しい都市にはオイルマネーが流れ込んでいます。「その地はゆるぎなく民は祝福され栄光は世界に満ちる」といった感じの壮大なフレーズが。
「本当は国民は食べるものもなくて、作りもんの笑顔やんな」と大阪のおばちゃんの鋭いコメントが聞こえてきました。

今回は小山薫堂さんのパビリオン、EARTH MARTにも伺えました。食べ物への感謝がわいてくる見応えある展示でした。世界の食料の事情や世界の家族の食品レシートなど、興味深く拝見。「食べるということは地球という食卓を囲んで一緒に生きること」という最後の展示室の言葉が心に刻まれました。1食1食を大切にしたいという思いが芽生えましたが、万博会場なのでなかなか食べ物にありつけず……。
カナダパビリオンもファンタジックで素敵な仕掛けでした。氷山のモチーフをタブレットでスキャンすると、人々の暮らしや民話、先住民族、自然や都市などカナダにちなんだARが浮かび上がります。タブレットの重さが気にならなくなるほど見入ってしまいました。

国ごとに違う趣向をこらした表現を見られるので、行く前は疲れそうという思いですが、行ったら必ず何かしら楽しい発見があります。
世界中のエネルギーを吸収できて疲労感とプラスマイナスゼロくらいでしょうか。年齢的にはマイナスの方がちょっと多い気もします。10月が迫ってきて、午後になると混み具合が少しクンブメーラに近づいていました。これから行かれる方はお気をつけください。
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次元上昇日記

「次元上昇」とは? それは「アセンション」のこと。では、「アセンション」とは何か……。いろいろな意味があるので、ネットを検索してみて下さい。しかし、辛酸なめ子さんにとって、それは日々、功徳を積んで善行マイレージを貯め、それがある閾値に達すると得られる高い次元のこと。この連載は、その善行マイレージを貯め次元上昇をめざす一人の女性の抱腹絶倒、試行錯誤の記録です。
この連載が電子書籍になりました!『次元上昇日記 ベストセレクション50』
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