今年の夏もすこぶる暑い!
色んなところで書いているが、私は無類の汗っかき。
普通は長年俳優をやっていると、だんだんと身体が慣れ、汗をかかなくなるもんだが
私の身体は全然慣れない。
4歳から今日まで50年以上、カメラの前で、舞台上で汗をかき続けている。
もうね、顔から汗が出るんじゃないの。
頭皮からまるで滝のように汗が滴り落ちる。
なんならマイナスイオンが出てるんじゃないかってくらいの滝の汗。
全然清々しくないマイナスイオンだけど。
で、先日。
千葉のとあるショッピングセンターで映画の撮影をしていた時のことだ。
その日はお借りしているショッピングセンターの営業時間外での撮影だったので、深夜から撮影開始。
最近の外ロケは、深夜だろうと湿気がすごくて地獄のような暑さだが、
店内の撮影なら楽勝だろうと思っていた。
事実、現場に行ったらクーラーがキンキンに冷えていて、なんならちょっと寒いくらい。
これなら私の滝の汗も出てこないだろうと思ったが、ここで油断するのが私の悪い癖。
それは百も承知なので、メイクさんには最初に伝えておいた。
「私はむちゃくちゃ汗っかきなので、メイク直しが相当必要になると思うけど、よろしくお願いします」と。
綺麗なメイクさんは快く「大丈夫ですよ」と言ってくれた。
これで一安心。
で、撮影する場所に行くと、
なんとその日、私はアクションをすることになっていた。
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山野海の渡世日記

4歳(1969年)から子役としてデビュー後、バイプレーヤーとして生き延びてきた山野海。70年代からの熱き舞台カルチャーを幼心にも全身で受けてきた軌跡と、現在とを綴る。










