暑い。
暑いですねえ。
今年はヒドイ!
犬の散歩だって、去年の7月なら夕方6時過ぎには行けたのに、今年は8時過ぎてやっと行けるような有様。
マジで暑い! が、いくら暑い暑いと喚こうが、仕事は待っちゃくれない。
外でのロケはまさに灼熱!
今年のあまりの暑さに機材が壊れて撮影が止まるなんてザラのこと。
部屋の中なら少しは涼しいだろうと油断すると、冷房が効かないところもあり、こうなると外の方が風が通る分まだマシで、狭い室内に俳優とスタッフさんが30人くらい。
みんなの汗でどんどん湿気が溜まり、メイクさんに汗を拭いてもらったそばから、新たな滝のような汗がダダ流れ。
それでも俳優はまだ、皆さんに気を遣っていただいて、カットがかかるごとに涼しい場所へ連れて行ってもらえるが、監督を初め、スタッフさんはずっと暑いまんま。
本当に頭が下がります。
全国の外で働いている皆さん! 共に頑張りましょう!
てことで、最近もありがたいことに毎日仕事でバタバタしてます。
さて、前回のエッセイで予告しましたが、なんと私、58歳にして初めて血のつながりのある甥が生まれました!
あれは今年の6月の初め。
もう寝ようとベットでスマホをいじってたその時、一番下の弟(18歳下)から珍しくLINEが。
何気に開いてみると弟とその奥さんの間に子供が出来たと。
え?
ホント?
びっくり!
マジで嬉しい! おめでとう!
いつ生まれるの? 来年の何月?
と続け様に質問すると、弟からの返信。
今月。予定日は明後日。
ちょ、ちょ、ちょっと待て!
姉ちゃんなんにも聞いてない!
私はベットを飛び起き、すぐにLINE動画で電話。
弟、いいちこ飲んでた。
さすが姉弟! 好みが似てるね! じゃねえのよ。
どういうこと? どういうこと?
弟曰く、妊娠が分かった時点ですぐに知らせようと思ったけど、嬉しいことはなんでも興奮する姉ちゃんに知らせたらうるさいから、生まれる直前にしたと!
う、うん。そうだよね。私ってそうだもんね。
もういいや! とにかく嬉しい!
飲もう! ってことで、その日は弟とLINE動画で朝の3時半まで飲んで騒いで、翌日は安定の二日酔い。
そんなこんながあった中
予定日通りに生まれてきてくれた
可愛い可愛い甥っ子。
義理の妹は昔からそうだけど、明るくて気遣いできて、そしてとても肝が座ってる。
産後すぐに旦那の姉のお見舞いなんてイヤだろうに、ぜひ来てくださいって言ってくれて、義妹がシャワー浴びに行ってる時に抱っこまでさせてくれた。
恐る恐る抱っこする私。
はぁ可愛い
はぁ愛しい
生まれたての子供って
なんか世の中のこと全てわかっているようで、なんだか自分の悪事まで見透かされているような気持ちになった。
言葉を変えれば
本当に神々しいってこと。
なんか甥の顔見てたら泣いちゃった。
我が一族には皆子供がなく、これで終わると思い込んでたのに、こんなに愛しい天使が舞い降りてくれた。
爪があるのが可愛い!
まつ毛が生えてるのが可愛い!
指がいっちょまえに動くのが可愛い!
私に抱っこされてるの気づいてないのも可愛い!
甥っ子よ。
君が生まれると聞いた瞬間から叔母さんはもう君のことが大好きだ!
愛と夢と勇気と希望と笑いと感謝さえあれば、人生何とかなるから
どうかどうか笑ってばっかの一生を過ごしておくれ!
叔母さんはたくさん働いて、君のために財布の紐をガバガバに緩めておくからね!
山野海の渡世日記
4歳(1969年)から子役としてデビュー後、バイプレーヤーとして生き延びてきた山野海。70年代からの熱き舞台カルチャーを幼心にも全身で受けてきた軌跡と、現在とを綴る。