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山野海の渡世日記

2023.11.25 公開 ツイート

飼い主による犬猫サービスの時間か、それとも… 山野海

明治座「赤ひげ」が大盛況のうちに幕を閉じた。
お客様、演出家を始めスタッフの皆さん、共演者の方々には感謝しかない。

来月には「赤ひげ」の大阪公演だが、その間に仕事はいくつかあるものの
最近は割とゆっくりさせてもらっている。

で、何をしているかというと
我が家の犬猫と、ずっとイチャイチャしている。
赤ひげの稽古が始まったのが、今年の9月15日。
そこから東京の千秋楽11月12日まで長く寂しい思いをさせていたので、
それを挽回しようと犬猫にまみれているのだ。
いわゆる「飼い主による、犬猫大サービス期間中」だ。

「いいから早く散歩行こうよ」の顔の空と麦

まず朝起きると私の布団に犬二匹と猫一匹が乗っている。
私の寝られるスペースはほんの少しであるが、
そんなこと犬猫はお構いなし。
変な体制で寝ていた自分の身体をゆっくり起こすと
すでに犬猫がキラキラした目で私を見つめている。
奴らの言いたいことはわかっている。
「ご飯は?」「散歩は?」「なんでもいいから猫じゃらしで遊んでくれ」だ。
私は眠い目を擦りながら、犬猫のトイレの掃除、我が家の掃除と洗濯。
それが終わると犬猫のご飯。

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山野海の渡世日記

4歳(1969年)から子役としてデビュー後、バイプレーヤーとして生き延びてきた山野海。70年代からの熱き舞台カルチャーを幼心にも全身で受けてきた軌跡と、現在とを綴る。

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山野海 女優、劇作家、脚本家

1965年生まれ。東京新橋で生まれ育ち、映画女優の祖母の勧めで児童劇団に入り、4歳から子役として活動。19歳で小劇場の世界へ。1999年、劇団ふくふくやを立ち上げ、全公演に出演。作家「竹田新」としてふくふくや全作品の脚本を手がける。好評の書き下ろし脚本『最高のおもてなし!』『向こうの果て』は小説としても書籍化(ともに幻冬舎)。

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