
「自覚の錬金術」を出版したばかりの韓国のマスター・ゲートさんの来日講演会があり、友人に誘ってもらって伺いました。
大井町で行なわれたのは、「アネモネ」中田編集長とのトークショー。テーマは「死の真実」とのことでどんな話になるかかなり楽しみに拝聴しました。
「大霊界」世代としては、死後の世界は精霊界や天界層などにわかれているとか、最近だとアストラル界とかいう表現がありますが……死後の世界を体験し、研究してきたマスターゲート氏によると、「全ては存在しない」そうです。
「ではどのような世界があるのか、ただ夢を見てるんです」
死後の世界は、それぞれの脳内で繰り広げられている、ということでしょうか。衝撃的な説です。
「各自が夢の中に陥って生きています。先に死んだ人に会う、グループ組織を作る、そんなことはありえません。昔の親族は夢の中だけに存在してる。他の人に出会ったという夢を見てるんです」
マスターゲートさんによると、お迎え現象も各自の夢の中のできごとだそうです。それはちょっとさびしいです。愛猫や愛鳥などに会えるのを楽しみにしているのですが……。でも、既存の霊界の話と共通している部分もありました。それは、住む場所などをイメージすると、作り出せるということ。
「死後の世界に行って一ついいことがあります。今、家がなかったらとても困るでしょう。でも、家を覚えていたら、皆さんにとって現実になるので心配する必要はありません。分乗されなくても家はあります」
「家もあるし食べものもある。生前のパートナーもいる。ここでしている経験を同じようにする。それは夢だということです」
夢の中で昔の実家に行っていることがありますが、死後もそんな感じで夢の中の家に住み続けるのでしょうか……。そうしたら、現世の格差がそのまま死後にも持ち越されることに? ゴージャスな家に住んでいたのなら、死後も脳内で再現できます。でも、今のごちゃごちゃした環境をそのまま死後の夢でも見続けるとしたら厳しいです。なんとか生きているうちに片付けて理想の住環境を記憶に刻み込むか、素敵な建築やホテルや芸術などをたくさん見てインプットするしかありません。
「死後は自分の意識世界に陥るので、生きている間に自分の感情を調整するのが重要。そうでないと生きていたときの感情を引きずって、そのまま長い夢を見続けることになります」
夢に退屈してきたらふたたび人間世界に生まれ変わる、その繰り返しだとマスターゲートさんはおっしゃいます。そこから抜けるには……悟るしかないようです。
マスター・ゲート氏は、死後の三途の川をなかなか超えられなかった叔母の夢の中に入って、ポジティブな思い出を呼びさまし、川を越えるのをサポートしたこともあるそうです。
人の死後の世界の夢に入るのは、ふつうの人にはできません。マスター・ゲート氏は、あるお金持ちの老人の死後の夢に入ったら、薄暗い部屋てずっとお札を数えていたとか……。
この話を聞いて、私も最近のトランプによる株の乱高下に翻弄されていたので、死後、雑然とした部屋でずっと証券会社のサイトをチェックしている、ということになりそうです。
生きている間に、今の瞬間を大切にしながら、善行をできるだけ積んで、なんとか長い夢から目覚められるように精進したいです。

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次元上昇日記

「次元上昇」とは? それは「アセンション」のこと。では、「アセンション」とは何か……。いろいろな意味があるので、ネットを検索してみて下さい。しかし、辛酸なめ子さんにとって、それは日々、功徳を積んで善行マイレージを貯め、それがある閾値に達すると得られる高い次元のこと。この連載は、その善行マイレージを貯め次元上昇をめざす一人の女性の抱腹絶倒、試行錯誤の記録です。
この連載が電子書籍になりました!『次元上昇日記 ベストセレクション50』
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