
「闇バイト殺人事件と盗撮騒動……SNSの危険性とダークウェブサイトの実態」
第4話では、物騒な言葉達がこれでもかと敷き詰められていた。
現代社会が抱える問題と向き合い 劇中同様に真実を追い求めるあまり、
テレビを観ながら、なんだか少しだけ“息苦しさ”を覚えた。
そんな視聴者は僕だけではないだろう…………
そこで、皆様に届けたい。どうか、観てほしい。
それは……
「恋するキャスター」
疲れた体に「恋するキャスター」
“緊迫”の本編を堪能すればするほど、“ほわほわ”のサイドストーリー「恋するキャスター」が身体に染み渡る……この感覚を一度味わったら、病みつきになること間違いないだろう。
恋愛ドラマ枠“火10”でやって欲しいほどのクオリティ……
「恋するキャスター」はU-NEXTで独占配信されている。
本編では描かれない報道フロアの裏側を描くサイドストーリーのことである。
そんな触れ込みの作品ではあるが
「作品を過小評価しすぎなのでは?」私は制作の方にそんな物言いを付けたくなった。
個人的な見解として「恋するキャスター」は火曜22時の胸キュン恋愛ドラマ枠でも成り立つ単体クオリティーを持ち、本編でも描いて欲しいほどキャラクターの魅力に溢れている。
メインストーリーに組み込まれても何の違和感もないような脚本の充実感……。
サイドストーリーに置いておくのは“もったいない”
そういう意味で「過小評価」と表現させてもらったのだ。
道枝駿佑と佐々木舞香が織りなす“ラブコメディ”の威力は破壊的だ。
2人とも顔面が良すぎるのはもちろんだが、表情も非常に豊かで、観てるこちらも自然と口角が上がる。
そんな中でのみっちーの「“寝起き手握り”からの“瞳見つめ”」は、口角だけでなく顔の全角が上がる。
寝起きとは思えないほどに顔が仕上がっていたのも、
寝起き1秒で手を握ったのも、
あんなに全力で見つめていたのも、
全然どういう意味なのかは分からなかったけど、その意味の分からなさがラブコメの良さだったりもするのよな。
細かいことは気にせずに目の前の「キュン」を全力で感じる。それがラブコメだ。
また個人的にお気に入りなのが「道枝駿佑がドラマの世界でもしっかりイケメンの設定」であること。
本編を観ていて私は疑問に感じていた……
女子中学生達が学校に来た道枝駿佑を見ても、全く湧いていなかったことに。それどころか隣にいた阿部寛に歓声をあげていたのだ。なんて渋いセンスの女子中学生達なのだろう。(阿部さんは有名キャスター役なのでそれはそうなのだが笑)
道枝駿佑がAD役だったとはいえ、圧倒的国宝級フェイスの本橋を見て、女子中学生達が全く色めき立っていないのは何とも違和感だったのだ。
その違和感を解消してくれたのが「恋するキャスター」
この作品の中での彼はまさに“王子様扱い”
自覚のないイケメンが周りの女子達を虜にしていくという“日常”がしっかりと描かれている。
私は過去に度を超えたイケメン俳優相手に「あんたってホントにモテないよね!」と言い放つドラマを観て、それ以降全く話が入ってこなかった経験がある。ドラマという作られたものではあっても最低限のリアリティは大事だと私は思う。そういう意味で「道枝駿佑が周りの人間を虜にしていく」というリアリティがあったことがこのドラマにハマった要因だと推測する。
便利すぎる現代に感じる、不便くらいのちょうど良さ
ここまでは「恋するキャスター」に恋した私のプレゼンを聞いてもらったが、もちろん本編も興味深い題材となっていた。
今話は「世間を賑わせたニュースの忠実なオマージュ」ではなかったものの、現代社会に蔓延る根深い問題にメスを入れたものとなっていた。
「SNSの“誰とでも繋がれるメリットと誰とでも繋がってしまうデメリット”」便利になりすぎた現代社会の落とし穴である。
僕は、時代がガラケーからスマホに変わる時期を学生時代に経験している。どちらも経験したからこそ、ガラケーのちょうど良さが好きだったと感じる。
アナログ世代の方からすると、どっちも変わらないわ!と思われてしまいそうだが、デジタル世代といっても2000年代と現代では違いを感じるのだ。
最新のスマホを使って無料で誰でも当たり前にネットを使える現代と、やたら個性的なガラケーを使い通信量を気にしながら貴重なものとしてインターネットを使っていた2000年代で、同じデジタル世代と呼ぶのは少々無理がある。
便利になりすぎた故に犯罪との距離も近くなってしまったと私は思う。
人との繋がりにおいてもそうだ……
インスタやXなどで顔を合わさずとも繋がることのできる現代と、ど緊張しながら赤外線通信で連絡先を交換していた、あの時代。前者は人との繋がりと本当の意味で呼ぶのだろうか?
僕は後者のような「デジタルを活用した人との繋がり」が大事なのではないかと感じる。
「好きな人からメールが来ていないか“センター問い合わせ”を何度もする」
この無駄な時間が青春であり、学ぶべきものが多かった。
そんな少し不便で“味のあるデジタル社会”が好きだったと今強く思う。
話は少しずれたかもしれないが、あの頃のデジタル社会で青春時代を過ごした僕らだからこそ、現代の“最新のデジタル社会”で青春を過ごす子供達を理解し寄り添っていくことが大事なのではないだろうか。
本日は「恋するキャスター」の“フィクション的な魅力”と「キャスター」の”ノンフィクション的な現代の問題”を中心に語らせてもらいました。
物語の縦軸の考察に関してはこちらの動画で詳しくやっております!
4話では新情報も増え「崎久保家の過去」もかなり見えてきた……是非皆様の意見も聞かせてください!
最後に。
「日曜劇場において、馬場徹さん(警備員)がしれっと登場したら疑え」
これを頭に入れて、今後も日曜劇場を楽しんでいきましょう。
著者:ペチ
ドラマイラスト:サク
考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!
今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?
物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。