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17歳のビオトープ

2024.01.03 公開 ツイート

第三話 バズることで幸せを感じる17歳の梨花に、人生先生は「幸せの国・ブータン」の話をする 清水晴木

清水晴木さんの最新刊『17歳のビオトープ』は、現代ならではの悩みを抱える高校生たちを、校務員・平人生(通称:人生先生)が導いていく青春小説です。

人生先生と話すうちに、自分なりの答えを見出していく生徒たち。「人生先生は彼らに何を伝えるのか」が読みどころです。

第三話「不幸せになる方法」の一部を、登場人物の言葉とともにご紹介していきます。

*    *    *

第三話 不幸せになる方法

【登場人物】
・来栖梨花(バズることが生きがいの女子高生)
・平人生(奏杜高校の校務員)

【あらすじ】
いいね数が伸びず、やきもきしていた梨花。「自分の幸せは何か」で悩み始めた梨花に、人生先生は「幸せの国・ブータン」の話をする。

梨花
「あぁ、もうなんでこの投稿全然伸びなかったんだろう。最悪」
「幸せになりたい……」

人生先生
「どうして来栖さんはそんなにバズることを目指しているのですか?」

梨花
「なんだろ、まあ他の友達が言ってるのは、承認欲求とかが満たされるって感じかな。SNSだとそれでたくさんの人から認められて幸せに感じるみたいな」

人生先生
「来栖さん、幸せと不幸せってなんでしょうかね?」

*   *   * 

人生先生
「来栖さんは、幸せの国と呼ばれるブータンという国を知っていますか?」
「GNHという国民総幸福量を高めることを基本理念として掲げている国です。でも最近は、その幸福度が下がり始めていると言われているみたいなんです」

梨花
「えっ、どうしてですか?」

*   *   *

ブータンの幸福度はなぜ落ち始めたのか......。続きは書籍でお楽しみください。

関連書籍

清水晴木『17歳のビオトープ』

ドラマ化も話題となった大ヒット作『さよならの向う側』の著者が贈る、最新作! 「――あなたの“居場所”はどこにありますか。」 謎多き校務員と悩みを抱える4人の高校生が織りなす、青春ヒューマン物語。 舞台は高校。 恋愛、ガチャ、SNS……現代特有の悩みを抱える高校生たちを、校務員・平人生(通称:人生先生)が導いていく。 「誰にでもビオトープ(居場所)があるということを分かっていてほしい」という著者の想いが詰まった、青春物語。

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17歳のビオトープ

ドラマ化でも話題となった『さよならの向う側』の著者、最新作。本特集では『17歳のビオトープ』にまつわる情報をお届けします。

【あらすじ】

いつも飄々と、謎めいた雰囲気を醸し出している、奏杜高校の校務員・平人生。「人生先生」と呼ばれる彼のもとには、日々、悩みを抱えた高校生が訪れる。人生先生と話すうちに、自分なりの答えを見い出していく生徒たち。彼らは次第に、人生先生が始めた中庭のビオトープ作りに参加するようになり……。

第1話 恋と愛のちがい
第2話 運とかガチャとか
第3話 不幸せになる方法
第4話 生きる意味って

バックナンバー

清水晴木

1988年、千葉県出身。東洋大学社会学部卒業。

2011年、函館イルミナシオン映画祭第15回シナリオ大賞で最終選考に残る。以降、短編映画脚本や、スマートフォン向けアプリのシナリオ原案に携わる。’15年、『海の見える花屋フルールの事件記 ~秋山瑠璃は恋をしない~』(TO文庫)で長編小説デビュー。’16年、第2作『海の見える花屋フルールの事件記 ~秋山瑠璃は恋をする~』を上梓した。

近著に、ドラマ化でも話題となった『さよならの向う側』(マイクロマガジン社刊)、『分岐駅まほろし』(実業之日本社刊)、『旅立ちの日に』(中央公論新社刊)などがある。

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