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衰えません、死ぬまでは。

2023.10.02 公開 ポスト

第7話「先輩のマラソンと娘の体脂肪率」後編

娘だと思ってなめていたら、私よりはるかに筋力があるのだった。宮田珠己

若い頃に思っていた「老化」と、実際の「老化」は、ずいぶん違う…。

*   *   *

というわけで、話を肉体に戻す。

今私の肉体は、左肩が肉離れ中である。

最初に整形外科で診察を受けてからもう2か月半が経っており、痛みが減っているのかどうなのか、なるべく痛い方向に動かさないようにして暮らしているので、普段の生活で痛むことは少ないが、車を運転していてバックするときに、左腕を助手席の裏に回して体をひねるその体勢がきつい。というか、できない。

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衰えません、死ぬまでは。

旅好きで世界中、日本中をてくてく歩いてきた還暦前の中年(もと陸上部!)が、老いを感じ、なんだか悶々。まじめに老化と向き合おうと一念発起。……したものの、自分でやろうと決めた筋トレも、始めてみれば愚痴ばかり。
怠け者作家が、老化にささやかな反抗を続ける日々を綴るエッセイ。

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宮田珠己

1995年に『旅の理不尽~アジア悶絶篇』を自費出版しデビュー。以来、紀行エッセイを中心に、日常エッセイ、書評、小説なども執筆。『東南アジア四次元日記』で 第3回 酒飲み書店員大賞、『ニッポン47都道府県正直観光案内』で第14回エキナカ書店大賞を受賞。他にも『ときどき意味もなくずんずん歩く』『いい感じの石ころを拾いに』『だいたい四国八十八ヶ所』『明日ロト7が私を救う』『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』などエッセイ多数。小説に、東洋奇譚をもとにした『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』がある。2作目の小説『そして少女は加速する』で、青春小説に挑戦。賞賛を集めている。
(撮影:干田哲平)

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