
中島敦という作家をご存じだろうか。
「名前は聞いたことがある」という方、あるいは「教科書で山月記を読んだことがある」という方が多いのではないか。最近だと、「文豪ストレイドッグスで知った」という方もいるかもしれない。ともかく、昭和期の作家のなかでも有数の知名度を持っている書き手である。
しかし、その中島敦が一時南洋に赴任していた事実については、ほとんどの方が知らないのではないだろうか。

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文豪未満

デビューしてから4年経った2022年夏。私は10年勤めた会社を辞めて専業作家になっ(てしまっ)た。妻も子どももいる。死に物狂いで書き続けるしかない。
そんな一作家が、七転八倒の日々の中で(願わくば)成長していくさまをお届けできればと思う。