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2023年下半期の星占い

2023.06.26 公開 ツイート

2023年下半期 ふたご座の運勢 真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年下半期 12星座別あなたの運勢』(6月30日発売)より、全体運をご紹介します。
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全体運

「いつもの道」とは違う道を通るようにして、日々は過ぎる。

2023年下半期は、世界と少しズレているような感覚を覚えるかもしれません。いきなり何だという感じで申し訳ないのですが、大前提として「世界もふたご座も悪くない」ということは、頭に入れておいてください。世界も、ふたご座の人々も、どちらも欠けているものなどありません。世界が軽やかすぎるように感じても、それはあなたが重いということを示しません。世界があまりに頑なであるように思えても、それはあなたが身勝手であることを意味しません。なぜなら……と占星術的な“理屈”をこのまま原稿用紙300枚分くらい書いてしまいそうになりましたが、それは後回しにして運勢をまずは読み解いて参りましょう。

この下半期、ふたご座の人々は「ひとりで過ごす時間」を大切にしたくなる暗示が出ています。もとより社交的で友人・知人に恵まれるふたご座の人々は、どちらかというと人と一緒に過ごす時間を好みます。意見を交換し、議論を戦わせ、笑い合う時間に充実感を覚えるのです。ただ、2023年下半期においては、他者へ向けられていた関心は自分自身に向かいます。「ふたご」という名が示すように、この世の中のどこかにいる、自分のかたわれのような存在を求めて手を伸ばし続けるのが平常運転ならば、ここで手を伸ばすのは紛れもない、自分自身なのでしょう。

といっても、荒ぶる馬のごとく「自分に関心を向けるぞ!」と意気込むことはまずないだろうと思います。それもある意味楽しそうな人生ですが、おそらくは冒頭に書いたように、「世界と少しズレているような感覚」として心に立ち上ってくるでしょう。たとえば、なんとなく人と会うことが面倒に感じられたり、社交の場に出かけても「そういう話がしたいんじゃないんだけどな」と思ったり、といったことです。過去のことばかりが思い出されたり、悲しみや後悔が募ったりすることもあるかもしれません。もう終わったことなのに、取り返しのつかないことばかりなのに、それはわかっているのだけど──などと書くとネガティブで非生産的な時期のように思えるかもしれませんが、それは今起こっていることの、ほんの一部だけしか見えていない段階と思っていただいて大丈夫です。いつもと違う自分、不合理な行動、そうしたものは常に私たちを不安にさせますが、その“理由”を読み解くことで対処する方策を見つけられるのが占いなんですね。

忘れたい経験も、痛みも悲しみも、すべてが自分の糧となる。

この時期に自分を見つめ直すこと、過去や心の深いところにまで目が向かうのは、過去を自分の糧として活かすためです。学習し、知識を血肉に変えてここから生きていくためです。ここ10年くらいの日々をちょっと振り返っていただきたいのですが、意識的に学んできたことって数えきれないほどありますね。すぐに行動に反映させたこと、時間をかけて噛み砕いたこと、いろいろなことがあったかと思うのですが、しっかり向き合えずに心の深いところに押し込んだものが、2023年下半期に向き合うものの正体です。

まだ色褪せない思い出、傷ついた記憶、あのときのぬくもりといったものが、昨日のことのように蘇ることがあるかもしれません。すっかり忘れていたこと、自分のなかでは「もう終わったことだから」と整理したつもりでいたことが、頭のなかにフラッシュバックしてくるのかもしれません。正直なところ、あまり歓迎したくなるようなものではないだろうと思うのですが、この時期に思い出されるのは苦しむためではありません。もう一度傷つくためでもありません。痛みや悲しみ、後悔といったものからも学びを得て、自分の糧とするために思い出されるのです。これから歩む日々のなかで、同じあやまちを繰り返さないために。誰かを傷つけるようなことを、ひとつでも減らしていけるように。常に誠実であろうと思い、困難にも負けずにいたいと考え、人を大事にしようとする私たちですが、途方もなく愚かで余計なことばかりして人を傷つけることもあります。起こってしまったことは、変えることはできません。せめてもの償いとしてできることがあるとすれば、「糧として、これからを生きる」ことにほかならないのです──誰もが。

 

2023年下半期、静かな時間をどうぞ、大切になさってください。過去ばかりを振り返るときは、成長しようとしている自分を励ましてやりましょう。痛みや悲しみを思い出したときは、乗り越えて幸せになる準備ができたんだと、思ってみると素敵です。

というのも、こうした時期を乗り越えた2024年5月下旬、あなたはいわゆる「12年に一度の幸運期」に入ることが決まっているからです。イケイケドンドンの1年が来ることは、すでにカレンダーに組み込まれているのです。この下半期に自分と向き合うことは、幸運期の仕込みなんですね。

 

スケジュール的には、8月いっぱいまでが「振り返り期」。その後、9月から年末までが「乗り越え期」です。ここまで抱えてきた心の檻(おり)と、なんとか向き合っていくときです。本やネットで見るような情報も役に立つとは思うのですが、おそらくそれだけでは不十分です。ここまで持ち続けてきた記憶や経験は、世の中のどこを探しても同じものはありません。あなただけの、唯一無二の経験であるはずです。それを「よくあること」として単純化して対処しても、心は決して納得することはないでしょう。記憶に残り続けたのは、大事だったからです。簡単には割り切れないほど、好きだったからです。だから、複雑なものは複雑なまま、美しいものは美しいまま、扱ってやりましょう。

10月末頃、「ちょっと乗り越えたかな」という目処が見えてきます。そして同時に、揺り戻しも来ます。「やっぱり無理だった」「全然乗り越えられていなかった」といった具合です。でも、それはおそらく、乗り越え方がちょっとフィットしていなかっただけの話です。プラスドライバーではなくマイナスドライバーのほうが向いているものもあります。電動ドライバーだってあると思います。やり方を変えて、試していけるといいですね。

欲すること、負けないこと。理想をあきらめないこと。

7月から8月にかけては、「自分の居場所」を守るために立ち上がる、そんな見通しも出ています。これは家や場所というよりも、「自分が今、軸足を置いている場所」「ずっと大事にしているポリシー」「家族や仲間との毎日」などといった、概念的なものと受け取っていただけたらと思います。こうしたものにしっかりコミットして、大事な相手には「大事だよ」と伝えて、万が一脅かされるようなことがあればしっかりと立ち向かっていく必要があるのです。といってもそんなに危惧すべき事件が起こるといった話ではなく、たとえばハラスメントには毅然として対応する、茶化されたり軽々しくあつかわれたりしたらちゃんと怒る、といったことで大丈夫です。自分が心地よい環境は、自分が守るという意識を持つことが大事です。

今の居場所が、決して居心地が良いものではないという方もおられるでしょうか。その場合は、あなたのことを尊重してくれて、あなたも尊重することができる場所を新たに獲得する時期でもあります。「どうせ、人生こんなもの」などと思わないでいましょう。この夏はあなたがあなたらしくいられる場所を欲し、挑み、勝ち取るときです。理想を絶対に、あきらめないことが大事です。

 

居場所というのはときに当たり前で違和感に気づきにくいものです。居場所を変えれば生活もまた大きく変化するなど、簡単に変化を選べないふしもあります。それでも、大事なら守っていきましょう。違うと思うなら、勇気を出して変えていきましょう。そうしなくても生きてはいけるかもしれませんが、この時期に欲することをあきらめてしまうと、「時代に振り回される」ようなことが起こりやすくなるのです。あるいは、人に抑圧されることばかりが続く可能性も出てくるでしょう。仮にあなたの身にそういったことが起こったら、私はとても悲しいです。

誰もが、自分の人生を生きます。自分らしくやっていけたなら、それ以上に素晴らしいことはさほど多くありません。だからこそ、振り回されたり不当に抑圧されたりする可能性が見えているならば、ひとつでも多くよけておいたほうがいいと、私は考えます。欲すること。負けない、という意志を持つこと。挑むこと。この夏は少し、そうしたことを取り入れてみてもいいだろうと思います。

 

★占いの理屈から見た、この時期の補足

ここからは、星占いの理屈にご興味のない方は飛ばしていただいて大丈夫です。冒頭で触れた「ズレ」を生み出すのは、この下半期が「土」のエレメントに寄った星回りであることとかかわりがあります。エレメントというのは占星術でいう、星座の性質を火・土・風・水の4つに分類するやり方です。火は積極性と情熱、土は安定・安心と堅実さ、風はコミュニケーションと論理、水は感情と思いやりといった傾向を、それぞれ持っています。2020年末にバズワードとなった「風の時代」は、風の星座にフォーカスする200年がスタートしたことを指しています。ふたご座は風の星座に当たりますから、風の時代はなかなか調子が出やすいでしょう。

ただ2023年下半期からの1年は、年間の運勢を司るラッキースター・木星はおうし座(土)に巡り、春から初夏にかけてみずがめ座(風)に滞在した冥王星はやぎ座(土)に戻るなど、土っぽさが強まります。2024年5月以降は風の星座であるあなたの星に木星が巡ってきます。「ズレ」は解消され、ご自分らしく行動していかれるかと思います。

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電子書籍『2023年下半期 12星座別あなたの運勢』では、ここまでにご紹介した全体運に加えて「仕事運」「恋愛運」も掲載、月ごとの具体的なアドバイスもお読みいただけます。

2023年下半期の運勢 目次(12星座分)

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