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2023年下半期の星占い

2023.06.26 公開 ツイート

2023年下半期 おひつじ座の運勢 真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年下半期 12星座別あなたの運勢』(6月30日発売予定)より、全体運をご紹介します。
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全体運

「幸運期」の、あとを生きる。

2022年後半から2023年5月中旬にかけて、ここ最近なかったくらいに忙しい日々を過ごしていた方も多いでしょうか。おひつじ座にこうした日々をもたらしていたのは、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星です。木星はひとつの星座に1年ほど滞在し、幸運をもたらしてくれる星。星占いの本では「12年に一度の幸運期」などと書かれる時期がこれに当たります。

その木星が去った2023年下半期は──と、ここでページを閉じようとしたおひつじ座の方はちょっとお待ちください。大丈夫、「木星が去る」というのは「幸運期が終わり、これからいいことなんてひとつもない」などという単純な話ではありません。西洋占星術はそこまで単純でも無慈悲なものでもありません。おそらくですが、木星が巡っていた“幸運期”よりも、これからやってくる2023年下半期から2024年上半期の1年のほうが、実感としては「よしよし、なかなかいいぞ」と思える時間は多いだろうと私は思います。嬉しいことは、時間差で訪れるのです。

 

冒頭に「ここ最近なかったくらいに忙しい日々を~」と書きました。その通り、木星が巡ってくるときというのは忙しいのです。「幸運と拡大の星」ですから、起こる出来事のスケールがいちいち大きめですし、チャンスが巡るというのは同時に、行動を促されるということです。たとえば俳優なら、「神々をも虜(とりこ)にするチェリスト(人間からもモテモテ)の役をつかんだ!」となれば、チェロを練習するばかりでなく、モテている人ふうの仕草を身につけなければなりません。会社員なら、「社運を賭けた一大プロジェクトに大抜擢された!」となれば、生活が一変するほど忙しくなるでしょう。ときに社内政治に巻き込まれ、気づけば日本の経済界が抱える闇に挑まざるを得ない状況に……などということもありそうです。ここまでのあなたがそこまでドラマティックな状況になっていたかどうかはわからないのですが、チャンスというものはときに、つまらない日常とさほど変わらない姿をしていたりします。そして例外なく、忙しいのです。ただただ無我夢中で、目の前のことに必死なばかりで、幸運期だなんてとても思えない──そんな日々を過ごしてきた方は、「占いなんて」と思われたりもしたでしょうか。頑張っていらっしゃいましたね。追い立てられているようにしか思えなかった日々が、報われる日なんて想像もできなかったように思えた瞬間の数々が、実は「種まき」であったことに気づくのは、これからの1年です。「こんなことをして何になるんだろう」と思っていた行動が、紛れもなく実力として身についていたと実感する機会も、多いだろうと思います。

そのまなざしの先にある自分は、今のあなたか。

2023年下半期、あなたはさまざまなシーンで「実力がついた」と思える機会が急増します。前よりもスムーズに仕事が進められるようになったり、知識がスッと引き出せるようになったりすることがぐっと増えるのです。あまりに自然なので特に違和感はないかもしれませんが、それこそがここ1年ほど、木星の輝きのもとで力を尽くしたあなたにもたらされるギフトです。苦手なこと、うまくできずに時間がかかっていたことも、今なら事情が一変していることでしょう。できると思ったことは、どんどん前に出てつかみ取っていきたいところです。周囲から「あなたの腕前を見込んで、お願いしたいんだけど」と相談されたときは、紛れもなくチャンス。そうした腕前を発揮するチャンスは、折にふれ訪れます。「自分はこれが苦手」「自分にはできない」などといった“過去のセルフイメージ”にとらわれすぎず、絶えず更新していきたいですね。そのくらいのスピード感は、ぜひ持っていらしてください。

 

ただ、同時に、この夏の星回りはおひつじ座の人々に「実力を見極めよ」というメッセージも投げかけています。特に7月から8月にかけては、おひつじ座の人々には素晴らしい行動力と体力が宿り、精力的に目の前のことに取り組んでいくことになるでしょう。ここでの行動力は、強い責任感と「自分がやらなくて、誰がやるのか」という使命感に裏打ちされています。ただ、あなたもおそらく想像がつくだろうとは思うのですが、こういうときってどうしても、多くのものを背負いすぎてしまうのですよね。求められるがままに仕事を引き受けてしまったり、「この依頼を断ったら、後がないかもしれない」と自分を追い込んだりすることで、体力・気力の限界を超えてしまう。実力が高まる時期だけに、「ちょっと無理をしてでも、頑張ってみたい」と思えるシーンも多いでしょう。もしかして、できるかもしれないのだから。

 

自分はどこまで、何ができるようになっているのか。その見極めは、この下半期においてはなかなか難しいだろうと思います。実力は日を追うごとに高まっていきますし、「この人のために」と思えば無理もしたくなるでしょう。ましてや、そこに愛や利害が絡めばなおさらです。ただ、そんなふうに思いが高まったときほど、自分を見つめるまなざしを意識していただきたいと思います。今の自分が、見えていますか。上げすぎることも下げすぎることもせず、ちょっと先の成長した姿も含めて、見えているでしょうか。

 

などといっても、こうした正解のない問いというのは、考えましょうと申し上げるのもいささか野暮な提案のように思えます。「無理をすればなんとかいける、と思ったときはだいたいコケる」「負ける気がしない、とイキったときはだいたい負ける」など、自分なりに法則を見(み)出(いだ)しながらそこそこやっていく。人生、結局はそこしかないような気がするのです。自分を見つめるまなざしは、いつも持っていらしてください。そのうえでおごらずイキらず、ちょっと上を目指して「いける」と思ってやってみて、ダメだと思ったら即撤退。心だけは、いかなるときも守り抜く──何よりもまず、自分のために。そのくらいに構えておくと、ちょうどいいのかもしれません。

もし、「頑張りすぎて、自分で自分がわからなくなってしまった」という状況に陥った場合は、コーチングやキャリアカウンセリングを受けてみるのもいいかもしれません。そこまでオオゴトにしなくても、信頼できる上司や、“人生の先輩”と呼べるような人に話を聞いてもらうのもいいでしょう。迷子になったら、他の人の目を借りて見えるようにしたらいいのですよね。

社会に振り回されることなく、自分にとってベストな頑張り方を身につける。かなりスケールの大きな挑戦になりますが、この星回りになるのはこの夏だけです。ふたたび巡ってくることのないチャンスと思って、前向きに向き合っていかれると良いのではないだろうかと思います。

金運の主導権は、あなたが握る。

2023年下半期は、金運に大きな動きが起こる時期でもあります。実力を身につけられる、大きく伸ばせる時期ですから、仕事や資産運用において自分の力をフルに活かすことが金運の発展につながります。2024年5月末までは、収入アップのためのチャンスはいつも以上に多いはずですし、あなた自身もそこに集中して力を発揮することができます。現状では金銭的に困っていなくとも「自分の力で稼ぎたい」という思いがあるなら、向こう1年はいつも以上に一歩踏み出す力が冴えるときです。自分にできることをリストアップして、行動を起こしていきましょう。

なお、今年の金運は非常にパワフルで福々しい運気ではありますが、「運気が上がればすぐ収入が上がる」というほど単純なものでもありません。いい運気に乗って努力することで、あなたの能力や努力が人に伝わり、組織のなかで検討された結果、収入が上がるわけです。その期間が、向こう1年のなかにおさまっていると伸びも期待しやすいというわけですね。

ですから「あと1年あるのか。もうちょっとしたら本気出そう」などとのんびり構えていると、得られるかもしれなかった未来の収入の伸びしろは、少し狭まってしまうのかも。たくさん稼ぐことだけに価値があるわけではありませんし、ゆっくり過ごしたいときにそうすることの価値はプライスレスです。それでも人生において占いを有効に使っていこうと思うなら、この下半期はつかめるチャンスからつかんでいくに越したことはないのです。仕事で何をすれば評価されるのか、現在の転職市場がどうなっているのか──そんなことに考えを巡らせたり、情報収集をしたりと、できることから始めてみるとエンジンがかかりやすいでしょう。

 

こうしたお金まわりのテーマに関しては、10月末にひとつのマイルストーンが置かれています。収入増のために頑張った人は、ここで手応えを確認しましょう。昇給の見通しが立っているなど、良い傾向であれば問題ありません。あまり手応えがない場合は、ここが作戦変更のタイミングになります。また、この10月末の段階で、大きな買い物をする人も多いのかもしれません。それは今のあなたにとって、人生の充実度を大きく高めてくれるもの。無理のない範囲であればまったく問題はないのですが、一方で、貯金が目減りするなどして金銭感覚が揺らぐことも。お金をキープしておこうという節約意識は大事ですが、無意識のうちにケチ寄りの発想になるとつまらないものです。出費しても、得たものはあります。「ない」ものよりも、「ある」ものに目を向けていきましょう──心は常に、豊かであるように。それが、秋から冬にかけての大きな課題であるように見受けられます。

 

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2023年下半期の運勢 目次(12星座分)へ

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