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2023年下半期の星占い

2023.06.26 公開 ツイート

2023年下半期 さそり座の運勢 真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年下半期 12星座別あなたの運勢』(6月30日発売)より、全体運をご紹介します。
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全体運

楽しさも、難しさも日々のやしないとなる。

「コミュニケーションはキャッチボールだ」なんて言葉があります。LINEのように短文でぽんぽんやり取りしていると、まさに! と思うことが多いもの。豪速球をズバンと打ち込まれたり、変化球を投げられたりするのもどきどきしますし、たまにボールがあらぬ方向に行って、ヤブの中を探しに行くのも楽しいものです。ボールがお父さんの盆栽や気難しい人の家の窓ガラスを直撃していないうちは、きっと楽しい。

2023年下半期の運勢を読み始めたと思ったのに何を読まされているのかと不安になってきた方もいらっしゃるかもしれませんが大丈夫、これは下半期の運勢のテキストです。2023年下半期、さそり座の人々はコミュニケーションにスポットライトが当たります。コミュニケーションといっても、相手次第、シチュエーション次第で気の遣いどころも使う言葉も変わりますが、あらゆる方向でコミュニケーションがカギとなり、それが未来へ進む力になるのがこの時期のさそり座と言えるでしょう。ここで、トーク上手であるかは問われないはずです。むしろ、言葉というものの力を、裏も表も再認識しながら、これからに向かっていきます。

人がそれぞれ異なる性質を持つように、キャッチボールもさまざまです。野球ボールが飛んでくるかと思ったらサッカーボールが飛んできたり、変わった色のボールだなと思ったらみかんだったりするのが人生です。急にバナナが飛んできて驚くことだってあります。大阪人ならキャッチした瞬間「ハイもしもし」とバナナを耳に当てたりしそうですが……ってもう私の話があらぬ方向へ行ってしまっておりますが、至近距離からドリアンが飛んでくることもあるわけです。果物屋さんのおっさんの会話のようになって恐縮ですが、総じて発展期であることに間違いはないでしょう。

この時期、さそり座の人が経験するコミュニケーションは、占い的にいえば3種類です。「これをおさえておけばすべてのコミュニケーションの問題が解決する」などといった網羅的な分類ではないのですが、ちょっと列挙してみます。

 

(1)    一対一の関係でのコミュニケーション

(2)    言葉によるコミュニケーション

(3)    闘うためのコミュニケーション

 

以上3種類です。「最後のひとつが穏やかじゃないな!」と思われた方、大丈夫です。このコミュニケーションを促す星は「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星であり、古来よりさそり座の味方をする星とされてきました。

ひとつひとつ、見てまいりましょう。

(1)    一対一の関係でのコミュニケーション

2023年5月中旬から2024年5月末まで、さそり座の人はコミュニケーションに重きが置かれる星回りです。いい出会いに恵まれる人はとても多いはずですし、既存の人間関係も良好なものとなるはずです。人と接点を持てる場所には積極的に足を運び、さまざまな人とかかわりを持ってみるといいでしょう。

ここで注目されるのは、特に一対一で向き合う関係です。たとえば恋人や配偶者などのパートナー。仕事でいえば、クライアントでも上司でも、キャッチボールの相手となる人です。多くの人がいる場所──たとえば会議などでも、「みんなにフワッと聞いてもらう」よりは、「キーパーソンに心を向けて話し、まわりがそれを聞く」というつもりで話してみると、うまくいく確率が高まるでしょう。

ときに「ソロでやったほうが楽だ」と思うようなこともあるかもしれませんが、敢えて人とかかわっていくことはいい選択です。自分ひとりでやることは、自分の枠を超えることはないからです。人がもたらす、自分とは違う発想で世界を見てみることで、あなたの価値は高まり成長も期待できるはずです。

 

さそり座の人はもともと、気さくで社交もそれなりに上手にやっていく割に「絶対に他人には話さないし、踏み込ませることもないテーマ」をいくつかお持ちです。酔ったノリでポロッとしゃべってしまったり、要求に根負けして打ち明けたり、ということ絶対にありません。仮に聞かれたとしても、「ないよ。全然ない」と100%否定したりもします。そうした性格から「秘密主義」などと言われることもあるのですが、何も隠そうと意識してやっているわけでもないのです。「自分はわかっている。それが何か?」という、ごくごくナチュラルな姿勢です。そうやって、誰にも乱されない自分の日々を守っています。

そうした姿勢は「落ち着きがある」「一貫している」とプラスに受け止められることも多いでしょう。ただ、安定を好むがゆえに世界を小さくしてしまっているなら、この時期は接する人とキャッチボールをするようにコミュニケーションをして、新たな世界を知っていくことになるでしょう。多くは野球ボールを気持ちよく投げ合うような状況ですが、ときに相手はラグビーボールを投げてくるかもしれません。「あいつはバナナを投げてきそうな奴だな」と思ったら、パイナップルが飛んでくるかもしれません。驚いたり、「そんなの普通投げる!?」と戸惑ったりするばかりでも、あなたの視界は大きく開かれ、可能性も膨らんでいきます。今まで人には話さずにきたことも、自然と投げられるような相手も出てくるでしょう。そうすることで生まれる絆の確かさは、すぐに実感できるようになるはずです。

 

恋愛やパートナーシップ、仕事といったことについてはそれぞれのパートで詳述しますが、媚を売らずへつらわず、対等な気持ちで人と向き合うことが何よりも大事な時期です。信頼して、心を開く。そのためにも、信頼できると思える相手には自分の気持ちを打ち明けてみるといいでしょう。相談事を持ちかけられたなら親身になって接してみる、飲み会の幹事や地域の役員を引き受けてみるなど、少々面倒なことにも積極的にコミットしてみるのもいい選択になるだろうと思います。

 

なお、結婚やビジネスでの提携など「契約」に関すること全般に前向きな動きが起こるときでもあります。ほとんどの関係は前向きな展開が期待できるはず。ただ、残念ながら百発百中でうまくいく関係ばかりではないでしょう。おそらくは、離れていくご縁も少なからずあります。

ただ、それは仮に発展させても、あなたが幸せにはならないご縁であるはずです。たとえば不利益を被ったり、あなたらしさを強く制限する相手であったり──そうしたケースを、「人間関係がいい時期だから」と無理矢理進めるのは賢い選択とは言えません。その時点では、そうしたリスクはうっすら感じられるだけだと思うのですが、「どんな人間関係においてもあること」などと軽視せず、まずは話し合って解決を試みましょう。どうにもならない場合は、離れる勇気も大事です。

だいたい9月から年末にかけては「本当に大丈夫かな」と問い直す時間が多くなります。10月末にも、大きな転機が訪れそうな見通しがあります。そこで関係をジャッジするような目線を持つのは、決して不義理でも意地悪なことでもありません。むしろ、お互いのための有益な“運の活かし方”であろうと思います。

(2)    言葉によるコミュニケーション

コミュニケーションというのは、多くが言葉によって行われます。もちろん仕草や表情などノンバーバルなコミュニケーションもありますが、言葉にすることで初めて、気持ちは伝わります。

この下半期、さそり座の人の多くが「自分の言葉の影響力」を強く実感することになるでしょう。影響力という言葉がピンと来ないようであれば、いささか底意地が悪い表現ですが「圧」と言い換えてもいいかもしれません。これは一般論ですが、強い言葉を使えば相手に伝わるわけではありません。論破することは、良いコミュニケーション手段ではありません。人はときどき、言葉の力を必要以上に強めて使ってしまうことがあります。

 

この時期、さそり座の人々は自分の言葉が相手にどういった感情をもたらすのか、これまで以上に考えることになるでしょう。おそらくですが、今に始まったことではありません。強く出すぎてビビられたり、弱くしすぎてまるで相手に届かなかったり──人生において、そうしたことに特別に注意を払ってきたのが、さそり座の人々なのです。向き合う日々は2024年に終わりを告げることになるのですが、最後の「仕上げ」段階に来ているのがこの下半期なのです。

強い言葉は、相手に威圧感を与えたり、強制力を発動したりすることばかりではありません。強さをプラスに使ったならば、相手を勇気づけたり、安心させたりすることもあるでしょう。そうしたプラスのシーンで思い切り頑張ってみるというのは、いい選択であるように思えます。巡り巡って、あなたもそうした恩恵を、別の誰かから受け取ることになるのでしょう。

(3)    闘うためのコミュニケーション

7月から8月にかけて、あなたは身近なところで強く憤りを感じるようなことが多くなりそうです。たとえば、自分や身近な友人・知人、SNSでつながっている人などが不利益を被ったり、差別されたりすること。会社など所属する組織において、大切にされていると思えないと感じたとき。あるいは、差別や偏見に対しての意識が薄い人から投げつけられた、心無い言葉。社会的に弱い立場の人への、不当な仕打ち。

こうしたものについて「おかしいよ」と言わずにはいられないのが、この時期です。「こんなことが許されていいわけがない」「もっといい世の中にしていかなければならない」と義憤にかられ、行動に出る人もいるかもしれません。闘ってでも守りたいからです。

こうした行動は、身近な人のために、自分たちの後の世代の人たちのためにやっているようで、巡り巡って自分のためでもあるのだろうと思います。この時期、こうした不当な圧力や差別、偏見といった理不尽なものに対してガツンと行動を起こさずにいるのは、自分らしく生きることを損なわれるのと同じことだからです。闘ってでも、守る必要があるからです。

幸いにして、(2)のところでも触れたように、この時期のあなたは言葉の力をよくわかっています。「お宅のお嬢さん、もう小学生なんですってね。可愛い盛りでしょうね」などと怖い発言をしなくても(※冗談です)、十分に伝わる言葉を、伝わる強さで発揮することができるでしょう。

これについては、あなたひとりで頑張る必要はありません。賛同者は必ず近くにいるはずですから、力と声を合わせて立ち向かっていきましょう。理想を理想のままにせず、現実にしていきましょう。絵に描いた餅は食べられなくても、私たちは自分の手でお餅を手に入れることができます。

*   *   *

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2023年下半期の運勢 目次(12星座分)

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