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文豪未満

2023.05.15 公開 ツイート

横浜を舞台に小説を書く理由 岩井圭也

神奈川県内に住みはじめて、およそ十年になる。

最初に住んだのは川崎市だった。二年ほど住み、今度は藤沢市に転居した。ここでは四年ほど過ごし、今度は横浜市へ転居。現在、市内に住みはじめて四年半が経とうとしている。

川崎や藤沢に住んでいたころから、横浜にはしょっちゅう足を運んでいた。神奈川県内に住んでいると、実際の距離は別として、都内より横浜のほうが心理的に近く感じられるのが不思議だ。

中華街にもよく行っている。横浜中華街にはお気に入りの中国茶の店があり、行きつけの食べ放題の店があり、肉まんを買って帰る店がある。市外に住んでいたころから、中華街を食べ歩くのは最上の過ごし方であった。

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奨学金免除の為しぶしぶ刑務所の医者になった是永史郎。患者にナメられ助手に怒られ、憂鬱な日々を送る。そんなある日の夜、自殺を予告した受刑者が変死した。胸をかきむしった痕、覚せい剤の使用歴。これは自殺か、病死か?「朝までに死因を特定せよ!」所長命令を受け、史郎は美人研究員・有島に検査を依頼するが――手に汗握る医療ミステリ。

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文豪未満

デビューしてから4年経った2022年夏。私は10年勤めた会社を辞めて専業作家になっ(てしまっ)た。妻も子どももいる。死に物狂いで書き続けるしかない。

そんな一作家が、七転八倒の日々の中で(願わくば)成長していくさまをお届けできればと思う。

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岩井圭也 作家

1987年生まれ。大阪府出身。北海道大学大学院農学院修了。2018年「永遠についての証明」で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュ ー。著書に『夏の陰』( KADOKAWA)、『文身』(祥伝社)、『最後の鑑定人』(KADOKAWA)、『付き添う人』(ポプラ社)等がある。

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