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15歳からのリーダー養成講座

2022.10.26 公開 ツイート

澤円さん・鴻上尚史さん推薦!工藤校長の特別授業が本になりました 工藤勇一

《全リーダー必読の書! この本を読まずにリーダーは名乗れない!》――澤円(株式会社圓窓・代表取締役 元・日本マイクロソフト株式会社業務執行役員)

《工藤勇一さんの「人を育てる教育」の本質がとても分かりやすく書かれていて、子供から大人まで間違いなくためになります。日本の教育をよりよく変えていくために本当に必要な本です》――鴻上尚史(作家・演出家)

数々の大胆な学校改革を実現し、各界からその手腕が注目される工藤校長。生徒たちに自ら「リーダーシップの基本」を講義した特別授業を書籍化した『改革のカリスマ直伝! 15歳からリーダー養成講座』から「はじめに」をお届けします。

*   *   *

横浜創英中学・高等学校校長の工藤勇一です。「15歳からのリーダー養成講座」へようこそ。

この本は、2021年に、僕が横浜創英の中学3年生から高校3年生までの希望する生徒たちを対象に行った全8回の特別授業「リーダー養成講座」をベースに、加筆・修正をしたものです。
 
リーダーシップとは何かという基本の話からはじまり、チームのまとめ方プロジェクトの進め方対立の解消の仕方人の心に届く言葉の選び方など、リーダーになるためにとくに知っておいてほしいポイントをまとめました。

中高生が読んでも理解できるように、できるだけやさしく書きましたが、大学生や社会人が読んでも、十分役に立つはずです。

リーダーとは、組織・チームを率いる人のことであり、そのために必要な資質やスキルのことをリーダーシップと言います。

国を率いる政治家、企業を率いる経営者もリーダーですが、生徒会長や学級委員、部活の部長もリーダーです。

それだけでなく、家族やご近所、趣味の仲間、地域のコミュニティなど、複数の人が協力して物事を進めたり、問題解決をしたりするときには、リーダーの役割を果たす人が必要になります。

僕は、リーダーシップとは、この社会で生きるすべての人に必要なものだと考えています。

しかし、これまでの日本の学校では、リーダーのあるべき姿について、変な先入観を植えつけてきたように思います。

「明るく快活で包容力があり、頼り甲斐がある。行動力・決断力があり、チームをまとめることができる」

日本の中高生や大学生たちが持つリーダー像とは、こんな感じでしょうか。

これは、僕が生徒たちに教えているリーダーの姿とはまったく異なります。

日本の学校教育で染みついた情緒的で抽象的なリーダー像は、リーダーを目指す多くの生徒たちを結果的に苦しめ、また、多くの生徒たちを「私なんかにリーダーは無理」と、やる前から諦めさせているように思えてなりません。

こうした精神主義的な風土のもとで学校生活を送り、リーダーシップの基本も知らないまま社会人になって、成果を上げられずに苦しんでいる人や、人間関係に苦しんでいる人がたくさんいます。

厳しい言い方をすれば、日本にリーダーが育たない原因は学校教育にあります。さらにはっきり言えば、先生たちの指導にあります。

多くの学校で行われている最悪の例を少し挙げてみます。

「まとめるのが君の仕事でしょ」「なぜ、みんなに注意できないの?」「リーダーは誰よりも働かなきゃダメ!」「リーダーなら常に明るく前向きに!」と叱責する先生。

一方でリーダーの指示を聞かない生徒に対しては、「協力しなきゃダメでしょ」と、従順であることを求める先生。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」とは、戦前の日本海軍の元帥・山本五い十そ 六ろくの言葉です。リーダーを育成する極意として、あまりにも有名です。

しかし、「させてみて」と機会を与えるだけでは、人は育ちません

与えた仕事がどんな目的を実現するべきものなのか。どんな課題があるのか。それを解決するためには、どんなことが必要となるのか等々。その人に応じた、適切な「言って聞かせて」が必要です。

この本は、こうした視点で見れば、「言って聞かせて」の部分のエッセンスをまとめたものと言うこともできます。

リーダーになりたい人、すでにさまざまな場でリーダーになって社会を変えたいと考えている人に読んでもらいたいのはもちろんですが、「リーダーなんて面倒なことはやりたくない」「自分はリーダーに向いていない」という人にも読んでほしいと思っています。

この本を読んだ後に、あなたが考えている理想のリーダー像が、いままでとはちょっと違って見えてきたら幸いです。

では、さっそくはじめましょう。

*   *   *

この続きは『改革のカリスマ直伝! 15歳からのリーダー養成講座』でお読みください。
 

関連書籍

工藤勇一『改革のカリスマ直伝! 15歳からのリーダー養成講座』

結果を出せるリーダーになるための「基本の〈き〉」を身に付ける。 初めて部下を持つ人・チームを率いる人必読! 数々の大胆な学校改革を実現し、教育関係者だけでなく、経営者やビジネスパーソンからもその手腕が注目されるカリスマ校長・工藤勇一氏。工藤校長が、生徒たちに自ら「リーダーシップの基本」を講義した全8回の特別授業がついに本になりました。

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15歳からのリーダー養成講座

初めて部下を持つ人・チームを率いる人必読!
人はどうしたら動いてくれるのか。
迷ったときは、どう決断したらいいのか。
メンバーの対立はどう解消したらいいのか。
言いたいことはどうしたら伝わるのか。

数々の大胆な学校改革を実現し、教育関係者だけでなく、経営者やビジネスパーソンからもその手腕が注目されるカリスマ校長・工藤勇一氏。工藤校長が、生徒たちに自ら「リーダーシップの基本」を講義した全8回の特別授業を公開します!

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工藤勇一 横浜創英中学・高等学校校長

横浜創英中学・高等学校長。1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒。山形県公立中学校教員、東京都公立中学校教員、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長などを経て、2014年から千代田区立麹町中学校長(~2020年3月)。教育再生実行会議委員、内閣府規制改革推進会議専門委員、経済産業省産業構造審議会臨時委員など公職を歴任。麹町中学校では、宿題廃止・定期テスト廃止・固定担任制廃止などの教育改革を実行し、教育関係者だけでなく、経営者・ビジネスパーソンの間でも注目を集める。初の著書『学校の「当たり前」をやめた。生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革』(時事通信社)は10万部を超えるベストセラーに。他に『麹町中学校の型破り校長 非常識な教え』(SB新書)、『学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか』 (鴻上尚史氏との共著/講談社現代新書)、『子どもたちに民主主義を教えよう 対立から合意を導く力を育む』(苫野一徳氏との共著/あさま社)など。

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