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自律神経が整う肩甲骨はがし

2022.10.15 更新 ツイート

医師が指摘、うつ病の予防・自律神経の不調に「肩甲骨はがし」が有効な理由とは 遠藤健司

人と関わることが億劫になってしまったり、うつ病とまではいかないけれど、どうも調子が出ない日が多くなった。不眠や肥満の悩みも尽きない等……。

リモ-トワークの増加や不規則な生活に起因する心身の不調、全く感じません!という人のほうが少ないのではないでしょうか。

自律神経の乱れからくる、これらの不調について、実は「首こり・肩こり」が密接に関係していると、整形外科医、遠藤健司先生は指摘します。

新刊『完全版 自律神経が整う肩甲骨はがし』より、なぜ肩甲骨はがしが自律神経を整えるのに有効なのかを解説します。

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自律神経の乱れは肩甲骨のこりからきていた!

だるい、やる気が出ない、イライラ、過食、寝つきが悪く眠りが浅い、頭が痛い、眼精疲労、めまい、耳鳴り、冷え……。一つひとつは「不調」で片づけることができたとしても、それらが慢性化して深刻になれば、免疫機能の低下やうつ症状にも繋がります。

仕事にも支障をきたすくらいつらくて病院に行って検査をしても、これといった異常は見当たらず、仕方がないからビタミン剤や市販薬でとりあえずその場をしのぐ。そんな病名のつかない不調に共通するのが「自律神経の乱れ」です。

自律神経は、内臓を始めとする各組織の反応に関わる神経で、背骨まわりに集中しています。アクセルにたとえられる「交感神経」とブレーキにたとえられる「副交感神経」の2種類で成り立っていて、この二つの神経はそれぞれバランスをとりながら、内臓や組織の働きをコントロールしているのです。自律神経が乱れて、どちらか一方が過剰に刺激されたり、極端に優位になったりしてバランスを崩すと、心と体の思わぬところに不具合が生じる、というわけです。でも自律神経の乱れは、検査や数値では測ることができません。

なぜ、整形外科医である私が自律神経のアンバランスに目を向けるのか。意外に思うかもしれませんが、実は、自律神経の乱れには、脳に近い首こり、肩こりが関連しているのです。前述したとおり、上半身を支えている背骨のまわりには自律神経があるというのがその理由です。

誰にでも自覚があり、慢性的にもなっている肩や首のこりが、心の不調を引き起こす可能性がある──。逆に、肩や首のこりが解消できると、思考が前向きになったり体の不調が改善されたり、ということも。驚く一方で、どこか納得する人もいるのではないでしょうか。

そんな肩こり、首こりの仕組みを解明する鍵が、肩甲骨にあるのです。慢性的に肩こりに悩んでいる方は、いいと言われた“もの”や“こと”を試し、マッサージや整体に通い、長い間試行錯誤されて、体質だからと諦めてしまっている場合も多いでしょう。

でも、正しくセルフケアをすれば、かなり高い確率でこりを軽減できると私はあえて断言します。肩や首だけを刺激しても一時的に楽になった気がするだけ。狙うべきターゲットは、肩や首を支える肩甲骨なのです。生活習慣の改善や運動習慣で肩甲骨まわりが柔軟になり、スムーズに動けば、上半身の血流が促され、肩や首が楽に動き、自律神経も整いやすくなります。そして自律神経のバランスが安定すると、首や肩もほぐれやすいという相互作用も。頭や心を含めた上半身の自由度の鍵を握っているのは、肩甲骨なのです。

リモートワークでストレスが増えた理由

皆さんは、日常生活の中であまり肩甲骨を意識することがないかもしれません。でも肩はどうですか? 肩こりを感じたことがないという人は少ないでしょう。

厚生労働省が平成25年に行った国民生活基礎調査の体の不調ランキングでは、女性で1位、男性で2位と、不名誉な結果が出るほど、ポピュラーな症状です。

(写真:iStock.com/JaoNgoh)

その原因の一つと考えられるのが、生活に欠かせなくなったデジタルデバイス。パソコンやスマホの普及は私たちの生活をガラッと一変させました。無駄がなく、効率がよく、座ったまま何でもできる、夢のようなツールですが、この「座ったまま何でもできる」というのは、整形外科医の私からするとゆゆしきことでもあるのです。

便利さと引き換えに、失ってしまっているもの。そう、運動です。運動量が激減した結果、筋力と血流が著しく低下。それが、肩こり、首こり、ストレートネック……など身体的不調の引き金になり、どんどん負の連鎖を引き起こしています。

さらに、新型コロナの影響でリモートワークが増え、通勤もなければお昼休みに外へ出ることもないという生活を強いられている人も多いことでしょう。最低限の移動さえなくなり、トイレ以外、朝から晩までデスクの前から動かない毎日。しかも目や耳から入ってくる情報は、感染者・重症者・死亡者の人数、行動制限、自粛、医療崩壊、と不安がブーストするようなネガティブなニュースばかり。

通勤ラッシュから解放され、職場の人間関係に悩むことも減り、時間の余裕が生まれ、睡眠不足は解消されたはずなのに、体が楽になった、ストレスが消えた、というポジティブな声が少なく、むしろ不調を訴える人が増えているのには、こういった理由があるからだと感じています。

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続きは書籍『完全版 自律神経が整う肩甲骨はがし』をご覧ください。

関連書籍

遠藤健司『完全版 自律神経が整う 肩甲骨はがし』

「あさイチ」「世界一受けたい授業」出演で話題・スゴ腕・整形外科医がたどりついた、究極の健康法 自律神経を整える最短ルート「肩甲骨ほぐし」。

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自律神経が整う肩甲骨はがし

リモートワークが定着し、人と関わることがこれまで以上に億劫になってしまったり、うつ病とまではいかないけれど、どうも調子が出ない日が多くなった。不眠や肥満の悩みも尽きない……。

自律神経の乱れによるこれらの心身の不調、実は「首こり・肩こり」が密接に関係していると、整形外科医、遠藤健司先生は指摘します。

新刊『完全版 自律神経が整う肩甲骨はがし』より、なぜ肩甲骨はがしが自律神経を整えるのに有効なのかを解説します。

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遠藤健司

東京医科大学整形外科学分野准教授。日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医。東京医科大学整形外科大学院修了後、米国ロックフェラー大学、東京医科大学整形外科医長などを経て2019年より現職。

自身が肩こりに苦しんだ経験から、本書で紹介するメソッド「肩甲骨はがし」ストレッチを開発。

著書に『肩・首・腰・頭 デスクワーカーの痛み全部とれる 医師が教える最強メソッド』(かんき出版)などがある。日本テレビ「世界一受けたい授業」、TBS「この差って何ですか?」、NHK「あさイチ」などメディア出演多数。

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