1. Home
  2. 生き方
  3. 本屋の時間
  4. 紙風船を膨らませるように

本屋の時間

2022.07.01 公開 ポスト

第137回

紙風船を膨らませるように辻山良雄

先日、西荻窪の松庵文庫に伺い、店内にある本の入れ替え作業を行った。松庵文庫は築八十年以上になる古民家をリノベーションしたカフェ。通された二階は幾つかの部屋に分かれており、イベントも行えるスペースになっている。その黒光りする木の床にところ狭しと本を積み上げ、オーナーの岡崎友美さんと一緒に在庫の検品を行った。

ここから先は会員限定のコンテンツです

無料!
今すぐ会員登録して続きを読む
会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン

◯連載「本屋の時間」は単行本でもお楽しみいただけます

連載「本屋の時間」に大きく手を加え、再構成したエッセイ集『小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常』は、引き続き絶賛発売中。店が開店して5年のあいだ、その場に立ち会い考えた定点観測的エッセイ。お求めは全国の書店にて。Title WEBSHOPでもどうぞ。

齋藤陽道『齋藤陽道と歩く。荻窪Titleの三日間』

辻山良雄さんの著書『小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常』のために、写真家・齋藤陽道さんが三日間にわたり撮り下ろした“荻窪写真”。本書に掲載しきれなかった未収録作品510枚が今回、待望の写真集になりました。

 

◯2026年8月8日(土)~ 2026年8月25日(火) 本屋Title2階ギャラリー

 三好愛「犬のうんちとわかりあう展」

 イラストレーター・三好愛さんの新刊エッセイ集『犬のうんちとわかりあう』(ミシマ社)の発売を記念した企画展。本展では、本の装画や新聞連載の挿絵といったイラストの仕事にとどまらず、エッセイや絵本においても異彩を放つ三好さんの「対象との距離感」や「視点の持ち方」に注目することで、絵とことばの魅力に迫ります。


◯2026年8月28日(金)~  2026年9月14日(月) 本屋Title2階ギャラリー

 MEOW DOUGHNUTS/猫のいるドーナツ屋さん
柳本 史 特別版画展

 我々に必要なのは、猫とドーナツとともにある世界だ。
本展はMAZURKA440 TOURのスピンオフ展です。『MAZURKA440』(柳本 史:版画、外間隆史:文)からの作品を中心に、「猫のいるドーナツ屋さん」というテーマに合わせた刷り下ろしの新作や、新旧関連グッズの展示販売を行います。やさしいのに力づよい、柳本さんの額装版画をご覧ください。
 

◯【お知らせ】New!!

店主・辻山の新刊『本とねこと青い自転車』が8月下旬に発売されます。

本とねこと青い自転車

著:辻山良雄
挿画:坂本千明
版元:信陽堂 /208P 四六変形判ハードカバー

様々な媒体に寄稿した文章をもとに編んだ小さな随筆集。加筆修正後、書き下ろしも多数加えました。子どものころから本の仕事に出合うまで、様々に関わった街のこと、ともに暮らすもののことなど、わたしという一本の木が育つまでのことについて。何度も推敲を重ね持てる力を注ぎ込みました。ぜひ読んでみてください。たくさんの挿画を寄せてくださった、坂本千明さんの版画もすばらしいです。

 

〈わたし〉たちは何を食べているのか|〈わたし〉になるための読書(10)
「MySCUE(マイスキュー)」 辻山良雄

さまざまな食べ物を享受しながら、その背景にいるものや人たちについて考えることの少ない現代人。今回は、命やくらしをつないでいくことの重要性を痛感させてくれる2冊をご紹介します。

 

NHKラジオ第1で放送中の「ラジオ深夜便」にて本を紹介しています。

偶数月の第四土曜日、23時8分頃から約2時間、店主・辻山が出演しています。コーナータイトルは「本の国から」。ミニコーナーが二つとおすすめ新刊4冊。1週間の聴き逃し配信もございますので、ぜひお聞きくださいませ。

関連書籍

辻山良雄『小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常』

まともに思えることだけやればいい。 荻窪の書店店主が考えた、よく働き、よく生きること。 「一冊ずつ手がかけられた書棚には光が宿る。 それは本に託した、われわれ自身の小さな声だ――」 本を媒介とし、私たちがよりよい世界に向かうには、その可能性とは。 効率、拡大、利便性……いまだ高速回転し続ける世界へ響く抵抗宣言エッセイ。

齋藤陽道『齋藤陽道と歩く。荻窪Titleの三日間』

新刊書店Titleのある東京荻窪。「ある日のTitleまわりをイメージしながら撮影していただくといいかもしれません」。店主辻山のひと言から『小さな声、光る棚』のために撮影された510枚。齋藤陽道が見た街の息づかい、光、時間のすべてが体感できる電子写真集。

{ この記事をシェアする }

本屋の時間

東京・荻窪にある新刊書店「Title(タイトル)」店主の日々。好きな本のこと、本屋について、お店で起こった様々な出来事などを綴ります。「本屋」という、国境も時空も自由に超えられるものたちが集まる空間から見えるものとは。

バックナンバー

辻山良雄

Title店主。神戸生まれ。書店勤務ののち独立し、2016年1月荻窪に本屋とカフェとギャラリーの店 「Title」を開く。書評やブックセレクションの仕事も行う。著作に『本屋、はじめました』(苦楽堂・ちくま文庫)、『365日のほん』(河出書房新社)、『小さな声、光る棚』(幻冬舎)、画家のnakabanとの共著に『ことばの生まれる景色』(ナナロク社)がある。

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP