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人気占い師、真木あかりさんの新刊『2022年下半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。

総合運

自分を育てていくし、人に育てられる

2022年下半期、てんびん座の人は「誰かの存在と自身の探究心によって、人間的成長をとげる」という時間に恵まれます。と書いていささか「自分、説教くさいなあ」と思ってしまったのですが、自分で言うな状態ですよね、すみません。生きているとだいたいどこに行っても成長しろ成長しろと言われるもので、ハァ～疲れると思うわけです。それで息抜きに占いを見たら、また「成長しろ」です。これではたまらないでしょう。てんびん座の人は寛容な人々ですから「まあでも成長、必要だよね、ウン」なんて合わせてくれそうな気もするのですが、それも申し訳ないことです。

こんなことを書いたのは、向こう1年くらいのあいだにあなたが行き詰まりを感じたとき、「成長」というキーワードがひとつの突破口となるからです。知っていると、楽だろうと思うのです。そのため、敢えてこの説教くさいキーワードを冒頭に持ってまいりました。

 

てんびん座の人は、2022年下半期から2023年上半期にかけて、だいたいの星占いで「パートナーができる」「対人運がいい」といった文言と出会うことになるでしょう。これは「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がパートナーシップを後押しする場所に巡るからであり、たとえば生涯をともにする伴侶を見つけたり、仕事でいい相棒と出会えたりする人はとても多いはずです。人間関係は基本的に良好で、日々はとてもスムーズだと感じられるのではないでしょうか。それでももし、「本当に当たるのか？」と思ってしまったときは、「対人運がいい」という占いの言葉の「もう半分」を探っていく必要が出てくると思います。

 

ところで「対人運がいい」という言葉を聞いたとき、あなたはどんな印象を受けるでしょうか。出会う人がみんないい人で、ネガティブな感情を抱くことがおよそなく、気持ちのいい付き合いをしていける──そんな印象かなと思います。人によっては、大好きな人の顔も浮かんだりするでしょうか。

さて、実際に現実として人間をやっていると、「あれ？」と思うわけです。嫌な奴は相変わらずいるし、一生わかり合うことはできないと感じる奴もいる。ラッキーと思うことももちろんあるけれど、対人運がいいはずなのにどうして？　と思うようなことが、起こるのではないかと思います。占いは、自分にははずれだったのではないか。

 

てんびん座の人が、この下半期において対人関係に恵まれる星回りであることは間違いありません。それでも、もし「自分に関しては、当たっていないのでは？」と思えることがあったとしたら、「対人運がいい」という占いの言葉の「もう半分」が生きてくるときです。つまり、ただ「出会う」だけでなく、自分もまた「出会って嬉しいと思ってもらえる人になる」ということ。対人運は、いつも「対」です。どちらか一方だけが奇跡のように巡ってくるのではなく、対として出会います。そしてお互いに、成長するなかで絆が生まれるのですね。

 

念のため申し上げておくと、「出会えないのは未熟だから」とか、「うまくいかないのは人間的にダメだから」と申し上げているわけではありません。むしろあなたは、コミュニケーション能力がずば抜けて高い人です。レスポンスは的確ですし人をちゃんと見てベストな距離感をつかむことに長けています。それでももしフラストレーションを抱えているのなら、2022年下半期はそうした状況を変えていきやすい、絶好のタイミングなのです。

 

2022年下半期のあなたは、人間関係が大きく広がっていきます。いつも通りに接していかれてもいいのですが、もし占いを活用してみようかなと思われるのであれば、「自分は相手にとって、どのくらいの価値があるのだろう」「パートナーとして役に立つためには、どうしたらいいだろう」などと考えて自分を育ててみると、対人関係はグッと良くなってくるはずです。

そう考えると、「当たっていないかも」と感じるときは、ある意味チャンスなのかもしれません。今が「誰かの存在と自身の探究心によって、人間的成長をとげるときなのだ」とわかるからです（やっと冒頭の伏線を回収しました）。

 

相手の存在によって、自分の価値を再確認する。そうやって頑張るあなたには、8月下旬頃から強い理想や信念が宿ります。「人はこうあるべきだと思う」とか「信頼とはこういうものだ」といった、自分が人生において追求したいテーマが、燦然と心のなかで輝き始めるのです。これが前述した「自身の探究心」。強い思いは自分を磨き上げ、対人運にもプラスとなるでしょう。ただ思いが強くなりすぎると、「信念をバカにする奴は絶対許さない」「自分を曲げるくらいなら別れる」といった、対立を煽るものになってしまいかねません。わかってよ、合わせてよと思うばかりだと、対人運を曇らせることになるのは、あなたも想像がつくでしょう。「信念は自分で持つもので、人に押し付けるものではない」と自分に言い聞かせるのも成長ですし、折り合いをつけて自分を飼いならすこともまた成長です。2022年下半期のてんびん座はこんなふうにして、これまで以上のパートナーシップや、ストレスの少ない対人関係を手に入れることができるでしょう。

 

人の役に立つ、ということが生きがいになる

11月から12月下旬にかけて、人のために力を尽くすような出来事が増えてきそうです。忙しいことがまるで苦にならない、言ってみれば「ワーカーズ・ハイ」的な状態になりやすいときなのですが、年末に差し掛かるなかで担当する仕事もグッと増える予感。常にオーバーワーク気味という状態になる人も少なくないはずです。言われるがままになんでも引き受けていると、大事なときに限ってダウンしてしまったり、クオリティを妥協しなければいけなくなったりして持ち前のポテンシャルを発揮できなくなる可能性もあります。健康面ではあまり無理がきかないときですから、業務を確実に遂行するのと同じくらい、自分のキャパシティとも相談する必要があると覚えておいてください。

といっても、これと同じような状況を2022年上半期に、あなたはすでに経験しているのですね。上半期、いかがでしたか。心の疲れと体の疲れ、そして仕事をトータルで見たときに「ここまでが限界」と思ったなら、その基準は下半期にも適用していきましょう。下半期だけメチャクチャ頑張れるとか、そういったことは期待しないほうがよろしいかと思います。バランス感覚あってのあなたですし、今回は上半期の「復習」的な位置づけの運気だからです。

 

もしも迷ったときは、「人のために力を尽くす」ということについて、バランスを取ることを目指してみると良さそうです。なんでもしてあげる、とことん面倒を見るといったことは、あなたの多忙さゆえに結果的に中途半端になりがちです。あなたの側で、思いやりのバランスを取るとちょうどいいでしょう。「見返りなんていいよ」「このくらい、気にしなくていいよ」と思える程度で手を止める。ちょっと足りないかなと思えるかもしれませんが、それで充分であろうと思います。

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※完全版（12星座分）のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。

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