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2022.04.01 公開 ツイート

デマ、フェイクニュースに騙されないために読んでおきたい記事6選 幻冬舎編集部

大きな災害時や社会の混乱時にこそ広まってしまう流言、嘘、デマ、フェイクニュース。

最近でも「ベネッセの小学1年生用教材に、反ワクチンを呼び掛けるチラシが入っていた」といったデマが流れたり、「アカデミー賞授賞式でウィル・スミスさんの平手打ちにびっくりしているニコール・キッドマンさんの画像」がSNSを賑わせましたが実は授賞式が始まる前の写真だったことが判明したり。

情報が簡単に、そして膨大に手に入る時代だからこそ、メディアやSNSで拡散される情報に踊らされないために、読んでおきたい記事6つを選びました。

 

目次

(写真:iStock.com/nito100)

一次情報を確認する:情報の「鮮度」と「真実の伝わりにくさ」の原則

投資家、経営者はニュースの情報に頼らない|情報の選球眼|山本康正

記者やコメンテーター、あるいはブロガーなどが介在していることを、情報を得る際には、しっかりと頭に入れておくべきです。特に閲覧数が増えれば広告などの収入が増えるという構造の媒体にとっては、間違っていても読まれればそれで目的は達成したことになります

真実にたどりつきにくい理由は、情報が下流に流れていくことで、多くの人が介在し、伝えやすいように詳細を省いたり、思い込みで伝えてしまったりすることが起こるからです。

そもそも真実とは複雑であることが多いのです。

投資家の山本康正さんが教える、情報の選び方。交通事故での情報の伝わり方などを例にとりつつ、情報の「鮮度」や、真実、デマに関して意識すべき基本原則を説明しています。

→「投資家、経営者はニュースの情報に頼らない」の記事を読む

情報のバイアスを認識する:統計数字も「嘘」をつく

日本人のセックス回数は本当に「世界最下位」なのか?|本当は嘘つきな統計数字|門倉貴史

セックスレスの夫婦は、セックスレスの事実を隠そうとするので、セックスレス夫婦の割合の数字には下方バイアスがかかりやすい。

日本のようにセックスに関してクローズな国はセックス回数に下方バイアスがかかりやすく、逆にオープンな国はセックス回数に上方バイアスがかかりやすくなるので、両者の数字は大きく乖離することになってしまう。

経済評論家の門倉貴史さんが教える、統計数字の見方。具体的な数字が挙げられていると説得力がありますが、その数字自体も手放しに信じるのは危険です。

この連載では他にもジャンケンのグー、チョキ、パーを出す確率が実は1/3ではないことなど身近な例を挙げながら、統計や確率について学べます。

→「日本人のセックス回数は本当に「世界最下位」なのか?」の記事を読む

比喩の「わかりやすさ」に惑わされない:聖書でも使われている「すり替え」の技法

「種蒔く人」のトリックがなぜ説得的なのか|勉強って何のため?|野口悠紀雄

イエスは、布教活動を麦の種を蒔くことに譬えて、「路の傍らに落ちた種は、鳥が食べてしまう。石の地に落ちた種は、芽が出るけれども枯れる。よい土地に落ちた種は、実って何十倍にもなる」と言います。

最も重要なポイントは、「信仰は麦のように有用なものである」のか、それとも、「信仰は雑草のように有害なものである」のか、ということなのです。

それにもかかわらず、イエスは、証明なしに「信仰は麦のように有用なものである」と仮定して話を進めているだけなのです。

比喩は物事をわかりやすく説明するのに効果的ですが、そこで見落としてしまうことはないでしょうか。経済学者の野口悠紀雄さんの新書『だから古典はおもしろい』より、聖書でも使われている技法を紹介します。

→「『種蒔く人』のトリックがなぜ説得的なのか」の記事を読む

「都合の良い情報」は探せば見つけられてしまう:アメリカ大統領選挙での「フェイクニュース」

「トランプ川」を探す旅に出てしまうと戻ってこられない|礼はいらないよ|ダースレイダー

トランプと書かれた投票用紙が大量に廃棄された川がある! という主張があった。ヒルカラナンデスではこの川を「トランプ川」と名付けて、川口探検隊よろしくトランプ川を探せ! とぶち上げた。ジャングルをかき分けるとその先に……。

「メディア」は全て「フェイクニュース」だが、トランプ川やドミニオンを告発する「真実」を伝える”ニュースサイト”は信用できる。見たいものを探せば……ちゃんとある

2020年のアメリカ大統領選挙の際に不正があったと主張し続ける人は、ニュースやネットをどう見ているのでしょうか。ラッパーのダースレイダーさんが分析します。

→「『トランプ川』を探す旅に出てしまうと戻ってこられない」の記事を読む

「エコーチェンバー」現象に要注意:SNSで世間が自分と同じ意見ばかりだと勘違いしてしまう

「エコーチェンバー」で過激にタコツボ化する社会|オオカミ少女に気をつけろ!|泉美木蘭

ネット上でも、自分と意見の合わない人やメディアに苛立って、イヤなものを「見たくない」と視界から排除していくと、そこには自分と同じような意見ばかりがエコーする仮想の残響室が作られてしまう

その空間ではお互いの意見に同意できる喜びや、認められるという快感が得られやすい。どんどん賛同し合っているうちに、自分の意見は正しいのだという思いが強くなり、他の意見を取り入れることも、その空間から抜け出すこともできなくなっていく。いわゆる「タコツボ化」が起きるのだ。

「フォロー」や「ブロック」がボタン1つでできるようになった今、SNSに「自分と似たような意見」が並びやすく、そちらにどんどん偏ってしまうスパイラルが「エコーチェンバー」現象。作家・ライターの泉美木蘭さんがこの現象について解説します。

さらに記事内ではエコーチェンバー現象に絡めとられないための5つのポイントも紹介。

→「「エコーチェンバー」で過激にタコツボ化する社会」の記事を読む

半信半疑でもいい:だいたいの問題は白か黒かで切り捨てられないから

社会問題を白か黒かで判断できるなら誰も苦労はしない|今、新聞をどう読むか?|石戸諭/プチ鹿島

プチ鹿島 みんな『産経』が嫌い、『朝日』が嫌いと二分してしまうんですけど、「おじさんが偉そうなこと言ってるな」と思いながらどっちも読んだほうが絶対おもしろいのに。新聞を楽しむためにも、僕は『朝日』には偉そうでいてほしいんです。それに対して他の新聞が、「朝日がまたこんなこと言ってた」と叩いてるのを見るのが大好きなんで。

石戸諭 あらゆる社会問題には、100%の善も100%の悪もないから、白か黒かで判断できるなら苦労しないんですよね。その微妙なバランスの中で自分の立場をどう選ぶか何を考えていかなきゃいけないか、が大事。

「時事芸人」プチ鹿島さんと元毎日新聞記者の石戸諭さんの対談記事。自分にもバイアスがかかってしまうことを自覚した上で、あえて「半信半疑を楽しむ」スタンスを提案しています。

→「社会問題を白か黒かで判断できるなら誰も苦労はしない」の記事を読む

まとめ

情報が溢れる今、「正しい情報を見極める」スキルは、自分を守るためにも、偽の情報を自分が拡散してしまうことによって起きる2次被害を防ぐためにも大切。

行動に移す前、意見を言う前、拡散する前に、ここで挙げた6つの記事をご一読ください。

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