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2016.05.27 公開

『大名やくざ』あらすじ 風野真知雄の本 風野真知雄メッセージ 立読みはこちら
『大名やくざ』あらすじ 風野真知雄の本 風野真知雄メッセージ 立読みはこちら

「女だてら 麻布わけあり酒場」、「耳袋秘帖」、「若さま同心 徳川竜之助」、「妻は、くの一」などの人気シリーズを送り出してきた風野真知雄が、現在渾身の力を込めて描く痛快シリーズ「大名やくざ」。ここでは本シリーズがもっと楽しめる最新情報などをお知らせいたします。
  

~『大名やくざ』シリーズ刊行予定~
『大名やくざ8 将軍、死んでもらいます』2016年6月23日(木)発売!

『大名やくざ8 将軍、死んでもらいます』あらすじ久留米藩主・虎之助がついに江戸の町に戻ってきた。まずはやくざの若親分として最大勢力の万五郎一家を潰したいところだが、相手は千二百人もの大軍勢。そこで虎之助が勝機を狙って挑んだのは、なんと相手の得意な舟いくさだった。
その一方、将軍綱吉に不審を抱かれたと察した虎之助は、とうとうこの国の首領とも戦うことに……!? 
度迫力の最終巻!

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『大名やくざ』あらすじ

 続々重版!
『大名やくざ』あらすじ

虎之助は大身旗本・有馬家の次期当主。ところが屋敷を一歩出れば着流しを大きくはだけさせて目つき鋭く、「若親分!」と方々から声が飛ぶ。
じつはこの虎之助、侠客の大親分を祖父に持つ根っからのやくざだった――。
敵との縄張り争い、主筋の藩の跡目騒動、次々と舞い込む難題に稀代の暴れん坊がはったりと剣戟で対峙する!痛快シリーズ第一弾

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続々重版!『大名やくざ 2 火事と妓(おんな)が江戸の華』あらすじ

やくざの若親分でありながら大名となった虎之助。だが藩士はみな軟弱で、これでは藩に任された火の御番も覚束ないと直々に鍛え始める。
そんな中、将軍の菩提寺で付け火騒動が起こり、火消しで名高い加賀藩と腕の優劣を巡る睨み合いに。雄藩相手に一歩も引かぬ虎之助だが、一方で風変わりな酒飲み太夫に惚れてしまい……。
痛快シリーズ第二弾!

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続々重版!『大名やくざ 3 征夷大将軍を脅す』あらすじ

藩に三十万両という莫大な借金があると知った虎之助。やくざなら踏み倒すところだが大名ではそうもいかない。
そこで、恋仇で大金持ちの大商人・紀伊国屋に借金を押し付けて、ついでに二升太夫から振られるように仕向けようとあれこれ策を練る。
一方では祖父の遺言から将軍・綱吉の弱みに気付き、ある悪だくみを企てて――!? 
痛快シリーズ第三弾!

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重版出来!『大名やくざ4 飛んで火に入(い)る悪い奴』あらすじ

赤穂浪士の生き残り・寺坂吉右衛門が吉良の血筋・上杉家から命を狙われているという。虎之助は祖父と親しかった寺坂を守ろうと動くうち、やくざも驚く上杉家の狡猾な策に辿りつく。一方で、家中の敵対派からは藩主として命を狙われ、やくざの縄張り抗争も激化の一途――。虎之助の暴れっぷりに磨きがかかる、人気爆発の痛快シリーズ第四弾!
 
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『大名やくざ5 徳川吉宗を張り倒す』あらすじ

久留米藩の懐はまだまだ火の車。そこで藩主・虎之助は〈馬鹿につける薬〉という大儲け間違いなしの商いを思いつき、薬作りに自ら奔走する。そんな折、丑蔵一家を束ねる母・辰の行方が知れなくなった。江戸最大のやくざ・万五郎一家の仕業と睨んだ虎之助は、怒り心頭で殴り込んでゆき……。腕っ節と機転が武器の破天荒大名、痛快シリーズ第五弾!
 

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『大名やくざ6 虎の尾を踏む虎之助』あらすじ

参勤交代をさんざん先送りしてきた藩主・虎之助。さすがにもう国入りしないとまずいが
やくざの抗争が一触即発の今、実家の丑蔵一家から離れることもできない。
そんな折、虎之助はある偶然の出会いからこの難題を解く妙案を思いつく。
一方国許では〈陰の藩主〉が虎之助を早く殺したくて、うずうずしながら待っていた……。
痛快シリーズ第六弾!!
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『大名やくざ7 女が怒れば虎の牙』あらすじ

参勤交代をすっぽかし、やくざの若親分として江戸に留まる久留米藩主・虎之助。
勢力拡大を目論みスリの親分に近づくが話はすんなりまとまらず、
虎之助の懐にある巾着を賭けて対決をすることに。
一方、藩主の虎之助を恨む有力者連合はあの手この手で失脚を画策し、その執念深さがついには将軍・綱吉の心を動かして……。
痛快シリーズ第七弾!
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  本シリーズの主人公・有馬虎之助は実在する人物で、江戸時代屈指の成り上がり男です。わずか三百石の旗本家の五男、つまり冷や飯食いであった虎之助はその後、数奇な運命をたどります。その史実を下敷きに、たとえばこの男が侠客にかかわりのある人物だとしたら……と発想を広げ、「大名やくざ」は生まれました。野心むき出し、闘争てんこ盛り、周囲は敵だらけのダークヒーロー・虎之助。破天荒なこの男の物語を書いていると血湧き肉踊る感じがあり、一気呵成に書き進めています。なにかと自由に生きられない時代だからこそ、欲望に素直な虎之助のような男に私自身、憧れがあるのかもしれません。腕っ節と才覚で成り上がる男の物語、どうぞお楽しみください。

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登場人物紹介

有馬虎之助
久留米藩六代目藩主。諱(いみな)は則維。三百石の旗本の五男に生まれたが、運と才覚と腕っ節で大名の座をもぎとった。じつはやくざの若親分で、人呼んで〈水天宮の虎〉。


虎之助の母。亡き父・丑蔵の後を継ぎ芝~高輪一帯と上野を縄張りとする親分になった。人呼んで〈不忍のお辰〉。

丑蔵 虎之助の祖父。やくざの大親分だったが、敵に殺された。火消しとして赤穂藩浅野家に出入りし、四十七士と親しかった。

梅香 二升太夫と呼ばれる大酒飲みの花魁。大名とやくざが大嫌い。

高尾太夫 絶世高尾と呼ばれる美人花魁。

境勇右衛門 南町奉行所の臨時回り同心。虎之助の友人。

紀伊国屋文左衛門 一代で財を成した若き大商人。

柳沢吉保 老中筆頭、大老格。虎之助が大名になれるよう、綱吉に根回しした。

 

〈敵対するやくざたち〉
鎌倉の万五郎
浅草~築地一帯という広大な縄張りを持つ親分。正業は魚屋と金貸しで、莫大な儲けがある。

五寸釘のおしま 万五郎の女房。人を呪うのが得意。

蛸屋の鉄吉
新興地・深川が縄張りの親分で、水運業の棟梁。銛打ちで敵を串刺しにする。

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地図
増上寺 泉岳寺 久留米藩有馬家上屋敷 有馬家下屋敷 丑蔵一家 平川門 天守台 松の大廊下跡 大手門 日本橋 柳沢吉保上屋敷跡

地図上の青文字部分をクリックすると、写真が見られます。

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細谷正充氏による書評

 風野真知雄の作家人生の節目には、三ヶ月連続刊行があった。――などと、いきなり書いてみても訳の分からない人がいると思うので、順を追って説明したい。
 時代小説作家として、知る人ぞ知る存在であった作者が、大きく飛躍する切っかけとなったのが、二〇〇七年から始まった「耳袋秘帖」である。珍談・奇譚を集めた随筆『耳袋』の著者にして、南町奉行の根岸肥前守を主人公にした文庫書き下ろし時代小説シリーズは、内容の面白さはもちろん、第一弾から第三弾までを、三ヶ月連続刊行したことで、大きな話題を呼び、作者の出世作となった。その後、幾つもの文庫書き下ろし時代小説のシリーズを抱えるようになった作者だが、二〇〇八年、再度、三ヶ月連続刊行で、新シリーズを開始。作品「妻は、くノ一」シリーズは、絶大な人気を博し、テレビドラマ化までされ、風野真知雄という名前はより広く知られるようになったのである。さらに二〇一一年には、三度目となる三ヶ月連続刊行を、「女だてら 麻布わけあり酒場」シリーズで実現した。もちろんこのシリーズも、作者の人気に大きく寄与している。
 そんな作者が、四度目の三ヶ月連続刊行に挑んだのだから、期待せずにはいられない。ここに紹介する『大名やくざ』は、そのシリーズ第一弾だ。主人公は、有馬虎之助。旗本三百石の五男から、筑後久留米藩の第六代藩主となった、実在人物である。ただし彼の、前半生の史料は乏しい。作者はこの点に注目し虎之助を、最後の侠客と呼ばれる大親分・火事の丑蔵の孫で、根っからの"やくざ"に仕立て上げた。そして大名の皮をかぶったやくざという、異色のヒーローを創造してのけたのである。
 といっても、本書の登場時点での虎之助は、大身旗本・有馬家の次期当主だ。旗本三百石の石野家から、有馬家の養子になっただけでも破格の出世なのだが、本人はどこ吹く風。祖父の構える一家に出入りし、水天宮の虎として、やくざ暮らしを謳歌している。だが、浅草を支配する独眼竜の常により、祖父は殺され、一家からは裏切り者が出た。祖父の仇を討つため、虎之助はやくざ剣法で、敵を殺していく。勝つためならば何でもするという、やくざ剣法と、それを是とする虎之助の在り方が、本書のひとつの読みどころであろう。
  一方、旗本・有馬家の主筋となる大名の有馬家も、余命幾ばくもない藩主の跡継ぎを誰にするかでもめていた。まだ幼く、身体の弱い息子が有馬家の末期養子に出されそうになったことを知った虎之助は、自分が大名になることを決意。赤穂浪士の一件の裏事情(これがまた抜群に面白い)を利用して、老中・柳沢吉保に近づいていく。目的のためなら手段を選ばぬ、虎之助のやり口は、こちらでも健在。詳しく書くのは控えるが、まさにダーティーヒーローともいうべき、えげつない方法を選択する。
  でも、それがいいのだ。無理が通れば道理が引っ込むどころか、無理も道理も押し通す。威勢がよくて情に厚い虎之助が従うのは、やくざとしての己のルールだけなのである。その、やくざパワーによって、無産階級となった武士を頂点とする徳川幕府と江戸の社会を、盛大にぶっ叩く。ああ、虎之助の行動と啖呵は、なんて気持ちがいいんだ。読んでいると、胸がスカッとしてしまう。だから、現代人のストレスを発散させてくれる、痛快な主人公の登場を、拍手喝采で迎えたいのである。


細谷正充(ほそや・まさみつ) 文芸評論家。1963年埼玉県生まれ。書店員を経て、時代小説、ミステリーなどのエンターテインメントを対象に、評論・執筆に携わる。

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『爺いとひよこの捕物帳』 シリーズはこちら
『女だてら 麻布わけあり酒場』 シリーズはこちら

 

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