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時をかける老女

2021.11.13 更新 ツイート

#16

「あの人はおかしい人」と思っていた相手と話がはずんだ日 中川右介

2020年秋、中川右介は91歳の母を引き取り、介護生活をスタートさせた。寝正月から復活したものの、同じく体調不良になった妻は、自身が住む老人ホームでの外出禁止がまだとけない。唯一元気だった母も、デイサービスから帰ってくると、めずらしく塞いでいる。何かあったらしい。施設から電話があった。

(写真:iStock.com/luchioly)

 

1月4日 月曜日

<介護70日>

ほとんど寝ているだけの正月も終わり、今日から母はデイサービス。

7時に起き、朝食を出す。昨日どこに行ったかは、思い出せない。ぽかんとしている。

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※毎月13日、28日更新

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時をかける老女

91歳の母親と、33年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことになった。この日記は、介護殺人予防のために書き始めたものである。

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中川右介

1960年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部文芸科卒業。2014年まで出版社アルファベータ代表取締役編集長。映画、歌舞伎、クラシック音楽、歌謡曲、漫画についての本を多数執筆。最新刊に『アニメ大国建国紀1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち』(イースト・プレス)。その他の主な著書に、『歌舞伎 家と血と藝』(講談社現代新書)、『カラヤンとフルトヴェングラー』『昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』(幻冬舎新書)、『山口百恵』『松田聖子と中森明菜』(朝日文庫)、『大林宣彦の体験的仕事論』(PHP新書)等。

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