1. Home
  2. 生き方
  3. アルテイシアの熟女入門
  4. JJがクソリプを浴びても傷つかなくなった...

アルテイシアの熟女入門

2020.09.01 更新 ツイート

JJがクソリプを浴びても傷つかなくなった理由アルテイシア

今年の夏はコバエが多い。

これも異常な猛暑の影響だろうか? 一日に20匹ぐらいコバエを叩き落としていたら、動体視力が上がった気がする。そのうち宮本武蔵になれるんじゃないか。

コバエはなんの脅威にもならないが、とにかくウザい。その点はクソリプに似ていると思う。

JJ(熟女)の私はクソリプが来ても「コバエが湧いとるわ」ぐらいにしか思わない。

基本クソリプが大量発生するのは記事がバズった時なので、それだけ多くの人に読まれた証拠だと思っている。

だが物書きになりたての若い頃は、クソリプにいちいち傷ついた。なのでメンタルを削られる気持ちはよーくわかる。

 

25歳のライター女子から「記事がバズって好意的な感想を何百件もらっても、ごく少数のクソリプが気になって、引きずっちゃうんです……アルさんは平気なんですか?」と聞かれて、「3分たつと忘れちゃうんだよね」と答えた。

私もクソリプを見た瞬間はイラッとするが、トイレに行ったり用事をしたりするうちに「なんやったっけ?」と記憶が消滅するのだ。

「なんの話をしてたんやっけ」がJJの口癖だが、忘却力がプラスに働く例である。とはいえ最近は3秒前のことも忘れるので、脳ドックでも行こうかしら。

私自身はクソリプはスルー派だが、「スルーすればいいのに」と他人に勧める気は一切ない。

フェミニストのツイートがバズると、アンチフェミからのクソリプが発生する。彼らは声を上げる女が気に入らなくて、叩きたいだけなのだ。
そんなミソジニー野郎とまともな対話などできないし、相手するだけ無駄無駄無駄ッ!

というのは私個人のスタンスであり、クソリプにきちんと説明や反論を返す人を尊敬するし、応援している。
彼女らは「スルーした方が楽」なんてことは百も承知で、自分の意見を表明しているのだ。

身を削って戦う人に「スルーすればいいのに」「いちいち怒らなくても」と、痛みのない場所から言うのは失礼だろう。それに、何に対して怒るかを決めるのは本人だ。

私は自分の怒りをコラムで表現して、彼女らはツイッターで表現している。戦う場所が違うだけで、共に戦う仲間だと思っている。

あと私はデジタル世代じゃないため、140文字以内の短文にまとめるのが下手なのだ。短歌教室でも通おうかしら。

ノーリアクション侍を貫く拙者は、クソリパーに粘着されることはない。彼らはストーカーと同じで、とにかく反応が欲しいから。

FBIで人質交渉のトレーナーをする分析医が、厄介な人から身を守る方法として「反応しない」「返答しない」を徹底すること、と述べていた。

粘着系のクソリパーはブロックされても、別アカでクソリプや誹謗中傷を送ってくるそうだ。

ツイッター社には、押すと相手が爆発四散する秘孔ボタンを開発してほしい。しかしツイッター社はあてにならないので、自衛するしかないのが現状だ。

クソリパー対策に有効なのは「貴殿は私の訴訟に耐えられるかな?」というイキりオタク返しだろう。
この言い方は恥ずかしすぎるので「弁護士に相談中です、スクショも撮ってます」と表明すれば、コバエコナーズ的な効果がある。

私も有意義な批判や反論には耳を傾けるが、クソリプは見当違いでトンチキな内容ばかりなのだ。「アンダルシアのコラムは~」とか書いてあって、そもそもろくに読んでないし。

また「ブス」「デブ」「ババア」といった、小学生以下の悪口を送ってくるクソリパーも多い。もし私が顔出ししていたら、今の百倍は誹謗中傷されただろう。

身体的な暴力は加害者が罰せられて当然なのに、言葉の暴力は「スルーせよ」と被害者が言われるのはおかしい。ネット上の誹謗中傷はもっと問題視されるべきだろう。

私は15年前にデビューして以来クソリプを浴び続けて、すっかり慣れてしまった。だから今はもう傷つかないが、スカがトロってるわけじゃないので、こんなものには慣れたくない。

男性向けに恋愛コラムを書いていた時は特にひどかった。

コメント欄に金太郎飴みたいなクソリプが何百件もつき、ブス! ババア! まんこ! と未就学児レベルの悪口が並ぶ。というと未就学児の皆さんに失礼なぐらい、醜悪すぎる内容だった。

かつ、嫌がらせメールもしょっちゅう送られてきた。「いくらでやらせてくれる?」系のメールも多かったし、ペニスの画像も何度も送られてきた。

女性に対する嫌がらせとして「ペニス画像の送付」はあるあるで、フェミ仲間の多くが被害に遭っている。カメムシを郵送される以上に迷惑な話である。

当時は「ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!」とメールを即消去しつつ、心底うんざりしていた。

記事のPVを分析すると、クソリプや嫌がらせメールを送ってくる人の割合は、全体の0.5%にも満たなかった。

読者のほとんどはまともな良識ある男性で「女性とコミュニケーションできるようになった」といった感想を多数もらったし、「彼女ができた」「結婚できた」といった報告をもらって嬉しかった。

クソを投げてくるのは、ごくごく一部の人間である。そう頭ではわかっていたが、コバエみたいなクソリプがウザすぎて「男性のために書きたい」という意欲がなくなってしまった。

それで女性向けのコラムだけ書くようになり、「クソリプが全然来ない! なんて快適」と暮らしていたが、フェミニズム系のコラムを書くようになると、クソリプが再来。

「生きとったんかワレー!!」と懐かしい気分で、即ブロックする我である。

現在、私にクソリプを送ってくるのは、ほとんどが男性だ。

「クソフェミめ、男を悪く言うな!」「オタクを迫害するな!」というクソリパー諸君の主張には「キミらが男性やオタク代表を名乗るな」と返したい。

キミらのような良識のない一部の男性が、良識のある男性やオタクの足を引っ張っているんやぞ。

著名なフェミニストの女友達が「この男の人、毎日メールを送ってくるんだよね」と見せてくれたメールには「おまんこおまんこおまんこおまんこ……」と800回ぐらい書いてあって、脳みそ8ビットか? とめまいがした。

彼女は「この人も生まれた時は、まっさらでふにゃふにゃの赤ちゃんだったはずなのにね。なんでこんなふうになっちゃったんだろ? と考えると、可哀想になる」と言っていて「菩薩……」と手を合わせた。

私は彼女のように菩薩みはないが、たしかに怒りより憐れみを感じる。赤の他人に毎日おまんこおまんこ送る人生とは……??

毎日楽しく充実していれば、おまんこおまんこ送ったりはしないだろう。フェミニストに嫌がらせする以外、楽しみや生きがいがないとしたら、それは気の毒な人生だ。

クソリパーをブロックする際、私は相手のプロフィールやツイートを見て「どんな人物なのかな?」と想像している。

大抵、彼らは女の悪口と韓国中国の悪口をツイートしていて、「安倍総理支持」「真の愛国者」とか名乗っている。
アンチフェミとネトウヨのシンクロ率の高さは、フェミ界隈では有名な話だ。

また「金がなくてモテなくて友達もいない、こんな自分は虐げられた弱者だ」という趣旨のツイートもよく見かける。

だから「自分より下の存在」を求めて、その対象を攻撃することでストレス発散しているのかもしれない。

「自分が不遇なのは奴らのせいだ」「自分の権利が不当に奪われている」という歪んだ被害者意識から、「だから奴らを叩く!!」という歪んだ正義感に燃えているのかもしれない。

それらの行為に依存することで、現実の生きづらさや劣等感から逃れようとしているのかもしれない。

ひょっとすると「アンチフェミ」「ネトウヨ」という共通の仲間がいることで、孤独がマシになるのかもしれないな……

なんてことを想像しつつ「知らんがな」とブロックしている。こっちはクソを投げられる被害者なのだから。

彼らに一言いうとすれば「今の社会で生きづらいなら、その社会の仕組みを作ったのは誰か考えてみたら?」である。それはもちろん女じゃなくて、自民党のおじいさんたちだと思うぞ。

こういうことを書くとまたクソリプが来るが、速やかにブロックする。悪質な誹謗中傷や嫌がらせには法的対処を検討する。貴殿は私の訴訟に耐えられるかな?

とイキってみたが、正直面倒くさい。拙者はやりたいことがいっぱいあって、貴殿らの相手している暇はないのだよ。

ちなみに今は「#性暴力を見過ごさない」という動画を製作中でござる。

これは『性差別や性暴力の話になるとケンカになる問題』という記事がキッカケで生まれた企画で、10月公開予定なのでお楽しみに! オラすっげえワクワクしてるぞ!!

なんの話をしてたんやっけ。そうそう、ツイッターなら指先1つでブロックできるが、日常生活で「オッス! おらミソジニスト」みたいなクソリパーに遭遇した時は、どう対処すればいいか。

クソリプをスルーしてその場は丸く収まっても、永遠にモヤモヤが残って地団太を踏む羽目になる。

またセクハラやパワハラと同様、曖昧な笑顔を返すと「嫌がってない」と誤解されたり、「こいつには何言ってもオッケー」と舐められたりする。

よって、その場でギャフンと言わせるのがベストだ。拙者は昭和生まれなので、ぴえんじゃなくギャフンだ。

以下の「フェミさしすせそ」を考えてみたので、飲み会や合コン等で使ってほしい。

「さすが~! ジェンダーギャップ指数121位のヘルジャパン!」
「知らなかった~! ミソジニストだったんですね!」
「すごーい! マンスプのお手本みたい!」
「センスいい~! 安土桃山生まれですか?」
「そうなんだ~! 悪いけど、あなたの話に興味ないDEATH!」

クソリパーの手口を知るのも役に立つ。

たとえば「ホワットアバウティズム(What about-ism)」とは、トランプ大統領がよくやる「じゃあこの問題はどうなんだ?」という返しである。

Aの問題について話しているのに「じゃあBの問題はどうなんだ?」と論点をずらして、相手を黙らせるのが目的だ。

痴漢被害の話をしているのに「冤罪もあるだろ! それはどうなんだ?」と言ってくる男性なども典型である。そんな時は「今その話はしてないし、論点をずらすんじゃない」とピシャリと返そう。

また「シーライオニング」とは、礼儀正しく誠実なふりをして、クソみたいな質問を繰り返すことを指す言葉だ。
相手を疲弊させて時間を浪費させるのが目的で、粘着系のクソリパーが好む手口である。

これを逆に応用して、「今は女性差別なんてないだろ」と言われたら「えっ、その根拠はなんですか? ソースは? エビデンスは? 文献は?」とネチネチ質問を繰り返そう。

そこで相手がしどろもどろになったら「ちょっと何言ってるかわからない」とサンドウィッチマン返しをキメよう。

もし相手がムッとしたら「いやいや、冷静になってくださいよ(笑)」「議論から逃げるんですか(笑)」と宇宙一ウザい返しをしよう。

逆にこちらが質問されたら「興味があるならググってください」とピシャリと返そう。「丁寧に説明して俺を納得させてみろ」と上から聞いてくる奴に、時間を割いてやる必要はない。

質問返しは、いろんな場面で使えて便利である。相手が吉良吉影なら爆殺される恐れがあるが、吉良吉影は女にわざわざからんでこない(指しか興味ないから)

たとえば私は「女性差別の何がダメなんだ?」と聞かれたら「それ人種差別や障碍者差別にも言う?」と返す。

「他にも問題はいっぱいあるのに、なんで女性問題にこだわるんだ?」と聞かれたら「それ貧困問題や環境問題の活動してる人にも言う?」「他にも問題はいっぱいあるよね、あなたは何の活動をしてるの?」と返す。

以下、各シチュエーションに合わせて使ってほしい。

「性差別や性暴力はなくなるべきだと思わないの?」
「なくなるべきだと思うなら、なんでこちらの話を聞かないの?」
「自分の話は聞いてほしいけど、こちらの話は聞きたくないの?」
「女性差別は自分とは無関係だと思ってるの?」
「要するに、自分さえ良ければいいってこと?」
「何に興味をもつかは、私が決めることでしょ?」
「なんで女性専用車両が作られたのか知ってる?」
「なんで企業はメンズデーをやめたかわかる?」
「それを作ったのは女じゃないよね?」
「○○だから、差別されても当然ってこと?」
「○○だから、性差別を訴える権利はないってこと?」
「それはあなたが決めることじゃないよね?」
「今その話はしてないけど? 論点をすりかえたいの?」
「その問題は女を叩いても解消しないよね?」
「だったら男性差別解消のために活動したら? なんでしないの?」
「男はつらいんだから、女もつらくなれってこと?」
「みんなで我慢して不幸になろうってこと? なんのために?」
「なんで私が丁寧に説明して、あなたを納得させなきゃいけないの?」
「なんで私があなたの意見に興味あると思うわけ?」
「あなたの理解力のなさは、あなたの問題だよね?」
「えっ……ひょっとして、言葉の意味がわからないの?」
「失敬、キミにはちょっと難しかったかな? (苦笑)」
「東京のおじさん、どうした?」

こちらを尊重しない人間を、尊重してやる必要はない。失礼な態度を取られたら「コバエにかまってる暇はねえ」と無視してもオッケーだ。

会話するかどうかを選ぶ権利は自分にある、ということをお忘れなく!

さて、この記事にもクソリプがつくだろうか。金太郎飴みたいなやつじゃなく、「そう来たか!」と感心するようなクソリプを見てみたい……と思うアンダルシア、じゃなくてアルシンドなのでした。

関連キーワード

関連書籍

アルテイシア『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』

生涯のパートナーを求めて七転八倒しオタク格闘家と友情結婚。これで落ち着くかと思いきや、母の変死、父の自殺、弟の失踪、借金騒動、子宮摘出と波乱だらけ。でも「オナラのできない家は滅びる!」と叫ぶ変人だけどタフで優しい夫のおかげで毒親の呪いから脱出。楽しく生きられるようになった著者による不謹慎だけど大爆笑の人生賛歌エッセイ。

アルテイシア『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった アルテイシアの熟女入門』

加齢最高!大人気連載が1冊になりました。若さを失うのは確かに寂しい。でも断然生きやすくなるのがJJ(=熟女)というお年頃!おしゃれ、セックス、趣味、仕事等にまつわるゆるくて愉快な熟女ライフがぎっしり。一方、女の人生をハードモードにする男尊女卑や容姿差別を笑いと共にぶった斬る。「年を取るのが楽しみになった」「読むと元気になれる」爆笑エンパワメントエッセイ集。

{ この記事をシェアする }

コメント

おぜのゆうけい(TLあまり追わない)  JJがクソリプを浴びても傷つかなくなった理由|アルテイシアの熟女入門|アルテイシア - 幻冬舎plus https://t.co/8mPRmrRQYC すごい。 2日前 replyretweetfavorite

yagihiro  切り返し方のストック! 日常生活に役立ちそう!! JJがクソリプを浴びても傷つかなくなった理由|アルテイシアの熟女入門|アルテイシア - 幻冬舎plus https://t.co/Zu33dgZ3HK 2日前 replyretweetfavorite

どさんこつくし🐮  クソリプ対策の真髄がここに刻まれている。 クソリパーの特徴から、「論点ずらし」や「シーライオニング」など、クソリパー論法への対応策まで載っており、必見です。 "クソリパー対策に有効なのは「貴殿は私の訴訟に耐えられるかな?」とい… https://t.co/wRkwUZPXdE 3日前 replyretweetfavorite

アルテイシアの熟女入門

人生いろいろ、四十路もいろいろ。大人気恋愛コラムニスト・アルテイシアが自身の熟女ライフをぶっちゃけトークいたします!

バックナンバー

アルテイシア

神戸生まれ。現在の夫であるオタク格闘家との出会いから結婚までを綴った『59番目のプロポーズ』で作家デビュー。 同作は話題となり英国『TIME』など海外メディアでも特集され、TVドラマ化・漫画化もされた。 著書に『続59番目のプロポーズ』『恋愛格闘家』『もろだしガールズトーク』『草食系男子に恋すれば』『モタク』『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』『オクテ男子愛され講座』『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『アルテイシアの夜の女子会』など。最新作は『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』がある。 ペンネームはガンダムの登場人物「セイラ・マス」の本名に由来。好きな言葉は「人としての仁義」。

twitter : @artesia59

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP