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勝者の思考回路

2020.02.20 更新 ツイート

どんな時代にも通用する。柴田陽子が「ブランドプロデューサー」になったワケ柴田陽子

ブランドプロデューサー柴田陽子さんの新刊が2月20日に発売となります。

彼女の人生に迫り、成功の秘訣や仕事術を、ひも解いたのが、『勝者の思考回路 成功率100%のブランドプロデューサーの秘密』

柴田さんは、名だたる企業のトップから指名されるブランドプロデューサーです。

その活躍は非常に華やかで、『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)でも話題になりました。驚くことに、柴田さんは、独立して以来、「仕事をとるための営業をしたことがない」そうなのです!

それでも仕事の依頼が次々と寄せられています。そして着実に実績を残してきました。その秘訣を明かした本書より、試し読みをお届けいたします。

(写真:iStock.com/marchmeena29)

序章 どんな時代にも通用する「ブランドプロデュースの思考回路」より

情報過多の現代で、そもそも「ブランド」とは何か?

私の肩書きは「柴田陽子事務所(通称シバジム)」の代表取締役。業務内容は、クライアント企業の商品やサービスなどを新しく作ったり、既にあるものをブランド化することです。

「ブランド」という言葉は誰もが耳にするものですが、そもそもブランドって何でしょうか?

「それを受け取る人たちが、その価値を感情的に理解、評価して支持するもの」と私は考えています。

たとえば、A社とB社という2つのメーカーから、性能は似たようなバスケットシューズが売られていたとしましょう。「履ければどっちでもいい」という人が大半であれば、どちらもただのバスケットシューズに過ぎず、と同時にA社もB社も“ただの企業”であって“ブランド”ではありません。

でも、「A社のほうがいい。だって好きだから」「A社のシューズをかっこよく履きこなしたい」「こういう商品を作っている会社で働いてみたい」といった理由でA社の商品を選ぶ人がたくさんいたら、それはバスケットシューズという商品の機能を超えたブランドになっています。同じく、A社そのものが、企業を超えたブランドになっています。

こうしたムーブメントが自然発生的に起こった時代も過去にありましたが、今はあまりにもモノや情報が溢れすぎていて、「どんなものに真の価値があるのか」について、人々はなかなか自分で判断を下せる状態にありません。

一方で、人々の感情は、何らかの方法によって動かすことができます。計画的、戦略的、人為的に人々の感情を揺さぶり、ムーブメントをつくり、定着させ、ブランド化することができるのです。

──それをするのが、私たちシバジムの仕事です。

つくるなら、長期にわたって価値の深まる「ブランド」を。

しかしながら、シバジムが手がけているブランディングは、広告代理店のそれとは違います。

面白い広告やキャッチーなコピーで人々の注目を集め、商品やサービスを手に取らせるのが、広告代理店の仕事。ブランドをつくるというよりは、認知度を上げたり、ファンをつくるキャンペーンといえるかもしれません。それによって、「あの有名なCMを作った○○さん」として制作者の仕事は増えるかもしれません。しかし、企業の商品やサービスは一時的に盛り上がるだけで、短期的な勝利しか手にできない、ということもあるでしょう。

対して、シバジムのブランディングは、「企業の収益の柱となるような、持続性のある強いブランドをつくること」「長く続けるほどに価値を高めるようなブランドをつくること」です。

その対象は、商品やサービスはもちろんのこと、お店、商業施設、街にまで及びます。とにかく、クライアントが「ブランドとして特徴づけをしたい」と考えるあらゆるものが、私たちの仕事の対象です。そして実際に、それらをいくつも成功させてきました。

とはいえ、実は私には、過去に苦い経験があります。

シバジムを興す前の私は、飲食店の運営を行っている企業の従業員として働いていました。そこでいい成績を収めたこともあって、「ヒットの仕掛け人」「レストランプロデューサー」といった呼ばれ方もされました。

ところが、当時の私が手がけた1軒の居酒屋が、半年もすると「似て非なる」ものになってしまったことがありました。

その居酒屋は、企画からお手伝いした結果が出て、オープンから大盛況で売り上げが当初予算を大きく上回りました。しかし、その成功は短期的なものだったのです。

私の役目を終え、プロジェクトを解散した半年後、その店を訪ねてみると、なんだか、しょぼい。入口のところにセロハンテープでポスターが貼られていたり、期待感を高めるアプローチになるべき動線上に掃除道具が置かれていたり、扱いやすさ優先で食器が簡素なモノに変わっていたり、接客態度に残念なところがあったり……と、オープン時には従業員と共有できていたはずのものが、ことごとく失われていました。

「これを柴田さんがつくったと言われたくない」

ショックを受けた私は、誰が悪いのか考えてみました。しかし、誰も悪くない。運営側に悪気があってやっている人などいるはずがないと気づいたとき、「私はオープニングで派手な脚光を浴びたいのではなく、長く続けるほどに本当の価値が生まれてくるものをつくりたいのだ」と明確に認識しました。

その日から私は「ブランドプロデューサー」になることを決めたのです。当時は珍しい肩書きでしたが、私のやりたいことはまさに“それ”だと認識したのはこのときです。

*   *   *

柴田さんが目指したいものを明確につかんだ瞬間。きっと、こちらの記事を読んでくれたあなたのなかにも同じようになにかが見えた瞬間はあるのではないでしょうか。そこにいたるまでの思考回路を、次の1章から丁寧に伝えていきます!

次回の更新は2月25日(火)。お楽しみに。

柴田陽子『勝者の思考回路 成功率100%のブランドプロデューサーの秘密』

「『張り合う』『負けない』は今の時代のエネルギーにはならない」「勝者の思考回路は『感想』を持つことから始まる」「小さなことに“すべて"が宿る」「すべてことに『理由』がなくてはならない」「『言う』と『伝える』は違う」「人の話の『聞き方』次第で、その後の人間関係が180度変わる」「『感動』と『言葉』と『ストーリー』が重なると、最強」「『たいへんなときに逃げなかった』経験は、絶対的な自信を与える」「人は品格がすべてです」 ほか、彼女がなぜ圧倒的な勝者として引く手あまたなのか?余すことなく伝える。  

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勝者の思考回路

柴田陽子さんの『勝者の思考回路 成功率100%のブランドプロデューサーの秘密』が刊行されました。
柴田さんは、名だたる企業のトップから指名されるブランドプロデューサー。
その業績は非常に華やかで、『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)でも話題になりました。
なんといっても驚くべきは、柴田さんは「独立して以来、仕事をとるための営業をしたことがない」ということ。
それでも仕事の依頼が次々と寄せられています。そして着実に実績を残してきました。
そんな彼女の人生に迫り、成功の秘訣を、ひも解きます!

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柴田陽子 ブランドプロデューサー

外食企業にて新規業態開発を担当した後、化粧品会社でのサロン業態開発などを経て、2004年「柴田陽子事務所」を設立。

コーポレートブランディング • 店舗開発 • 商品開発など多技に渡るコンサルティング業務を請け負う。セブン&アイ・ホールディングス「グランツリー武蔵小杉」総合プロデューサー、ミラノ国際博覧会日本館レストランプロデューサーを務める他、パレスホテル東京、東京會舘、東急プラザ渋谷など幅広くブランディングに携わる。

2013年秋アパレルブランド「BORDERS at BALCONY」を立ち上げ、デザイナーを務める。

 

 

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