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妻語を学ぶ

2020.02.05 更新 ツイート

女性はなぜ突然、不機嫌になるのか…男が気づかない落とし穴黒川伊保子

「何もわかってない!」と責められる、「もういい!」と突然キレられる、急に不機嫌になって口を利いてくれない……。男性にとって永遠の謎ともいえる「女性の不機嫌」。この謎を脳科学の観点から解き明かしてくれるのが、人工知能研究者、黒川伊保子さんの『妻語を学ぶ』です。この本に書かれていることを実践すれば、奥さんや彼女の機嫌も一発でよくなるかも? そんなとっておきの処方箋をいくつかご紹介しましょう。

*   *   *

言わずとも察してほしい

女性は察してほしい脳の持ち主。言わずとも察してくれることを願っているのである。

(写真:iStock.com/miya227)

咳をしながらお皿を洗っていたら、さっと代わってくれるとか、買い物袋をさげて帰ってきたら、「重かったね」と言いながら台所まで運んでくれるとか。それが叶わないとき、さっさとことばで要求すればいいものを、「不機嫌」というかたちで不満を伝えて、あくまでも察してもらおうとする女性がいる。

あるいは、「してほしい」「しないでほしい」とお願いしたことが受け入れてもらえないときや、自分がよかれと思ってしたことを相手が受け入れてくれないとき。

いずれにせよ、あなたの大事な女性が口を利いてくれなかったら、「私は、不機嫌なんだからね」を伝えたいのである。あわてて機嫌をとってくれることを望んでいる女性もいれば、しばらく放っておいてほしい女性もいる。

というわけで、処方箋。

基本はそっとしておく。ただし、突き放すという意味じゃない。たとえ相手が口を利かなくたって、いつものように声をかけよう。「行ってくるね」「ただいま」「ありがとう」「ごちそうさま」などは普段のままに。

そのうえで、「不機嫌に気づいていて、なんとか機嫌をなおしてほしいと思っている」ことを、さりげなくアピールするのが理想的だ。たとえば、彼女が好きなチョコレートを買ってきて、机の上に置いておくとか、特別なコーヒーを入れてあげるとか、いつもはしない家事の手伝いをしてあげるとか。

人を思い通りに動かそうとして口を利かないなんて、子どもじみていて卑怯なのは、女性もわかっている。ただ、惚れた相手には、ときにそんな気持ちになってしまうことがあり、自分でもどうしようもないのである。

彼女のほうも、「大人げなかったかも」と和解のきっかけを待っているかもしれない。ぜひお試しあれ。

ホルモンバランスの影響も

ところで、男性から見て「意味がわからない不機嫌」の原因に、女性ホルモンのバランスの変化が潜んでいることも多いのに、気づいていましたか?

(写真:iStock.com/golubovy)

女性は、生理周期の中で、異性に対してイラついてしょうがない事態に陥ることがある。

さらに、生理周期に関係なく、甘いものをちょいちょい口にしている女性は、血糖値が乱高下しているので「はしゃぐ、落ち込む、イラつく」を繰り返す傾向にある。

脳は、意識活動のすべてを電気信号によって行っている。電気信号は、エネルギーがなければ起こせない。そのエネルギー源はブドウ糖。ブドウ糖は、血糖というかたちで脳に届けられている。したがって、血糖値が安定していること=情緒が安定していること、なのだ。

空腹やストレスなどで血糖値が下がっているときに甘いものを食べると、血糖値が急上昇して脳の電気信号が活性化し、気分が高揚する。しかしながら、ほどなく、血糖値を下げるホルモン(インスリン)が過剰分泌して、血糖値が急降下し、意味もなく落ち込む。やがて、血糖値を上げるためのホルモンが噴射され、その作用でキレるのである。

というわけで、排卵や生理の前、そしてチョコレートやクッキーを口にしながらはしゃいだり、落ち込んだり、キレたりする女の子たちの、不機嫌の理由を探しても意味がない。

彼女たちは、何かあったから不機嫌なのではなく、脳が不機嫌な事態にあり、爆発する機会を狙っているのだから。

「そこはかとなく不機嫌。口を利いてくれない」

女性の大半が、ときにそういう状態になるものなので、さわらぬ神にたたりなし。言質をとられないように、ことさら平常心でいよう。たまさか、地雷を踏んでしまっても、まるっきり失敗というわけでもない。放電させてあげるのも、悪くない手なのだ。思いっきり叱られたり、泣かれたりしてあげてください

女性は、放電した後は申し訳ないと思い、かえって優しい気持ちになるものだから。女と生きるということは、これくらいのドラマはあるということだ。

ただ、これがずっと続くのはたまらない。絶え間なく甘いものを口にし、朝ご飯をきちんと食べていなかったり、動物性タンパク質が不足している女性は、気分にムラがあるうえに、生理周期によって起こる気分の乱高下も激しい。

男性たちは、食事をないがしろにする女性には、基本、近づかないほうがいい。よっぽど惚れているなら覚悟を決めて、あなた自身がちゃんと食べさせる。この本を読んでいる女性は、自分で自分を律しよう。

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関連書籍

黒川伊保子『妻語を学ぶ』

アドバイスしただけなのに「もういい! 」と逆上される、「仕事と私(家族)、どっちが大事なの!?」とからまれる……。男性にとって永遠の謎である女の不機嫌は18種類に分類でき、そのすべてに対処法がある。そもそも男女のコミュニケーションギャップの多くが、男女脳の相違に起因している。共感を求める女性脳を理解して、優しいひと言をかけられれば、一発で妻の機嫌はよくなる、はず。本書は、人工知能研究者が脳科学の見地からすぐに実践できる具体例を示した究極の指南書。

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黒川伊保子

1959年生まれ。(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、2003年に(株)感性リサーチを設立。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発し、マーケティング分野に新境地を開いた、感性分析の第一人者。また、その過程で性、年代によって異なる脳の性質を研究対象とし、日常に寄り添った男女脳論を展開している。著書多数。

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