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志麻さんちのごはん

2020.04.04 公開 ツイート

【食す幸せ】暇な休日が贅沢に変わる「ローストポーク」【再掲】 タサン志麻

家にいる時間は増えたものの、不安やストレスが増す日々。そんななか、たとえば手間と時間をかけて、日常に向き合ってみる。衣・食・住、日々の生き方……丁寧に暮らし、心を守るヒントをあなたに。

*   *   *

予約が取れない伝説の家政婦・志麻さんの最新著書『志麻さんちのごはん』より、試し読みをお届けします。
志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、“毎日の家ごはん”を日記とともにご紹介。
日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながら、レシピには書ききれない料理のポイントやコツも披露してくれています。

のんびりお休みの日
「ローストポーク」

「今日は休日だけど、予定はない。家でのんびり過ごして夕食もゆっくり食べたい。こんなときは塊の肉を買ってきてローストにする。今日は近くのスーパーで豚肩肉を買ってきた。

塊の肉を焼くときは必ず室温に戻すことが大切。香りをつけるためににんにくをすりこみ、表面を焼き固める。あとはオーブンに入れるだけ。

15 ~ 20 分おきに回転させて焼きむらがないようにする。のんびり映画でも見ながら焼けるのを待つ。仕事でたくさんの家庭のオーブンを使ってきたけれど、オーブンの種類や使用年数によって同じ180 度でも焼き上がりに違いが出る。用意した肉の肉質や形( 細長い600g か厚い600g か)によっても焼け方は違う。

でも難しく考える必要はない。とにかく焼いてみてほしい。レストランでは完璧な火通しを求められるけれど、家庭では焼きすぎていたっておいしいはず。フランスでは端っこの焼きすぎたところが好きな人がいて取り合いになるくらい。付け合わせのピュレとたっぷりの野菜と一緒に食べる。

何もしてないけど贅沢な気分になる。」

材料( 2 ~ 3 人分)

豚肩ロース肉 600g
じゃがいも 4 個
いんげん 2 袋
にんにく 1 かけ
玉ねぎのみじん切り
一つまみ
バター 30g
牛乳 100 ~ 200cc
( 好きなかたさにのばす)
塩、胡椒 各適量
サラダ油 適量
白ワイン 50cc

作り方

1 豚肉は室温に戻しておく。

2 にんにくをすりおろしてまぶし、塩胡椒し、フライパンに油をひき、強火で焼き色をつける。

3 180 度に温めたオーブンで45 分焼く。

4 一口大に切ったじゃがいもをたっぷりの湯でやわらかくなるまでゆでる。

5 いんげんをさっとゆでてバター10g で和え、玉ねぎをからめる。

6 肉が焼けたらアルミホイルでくるみ、休ませる。天板にこびりついたうまみを白ワインでこそげ落とし、煮詰めてソースにする。肉を休ませたあと、アルミホイルにたまった肉汁もソースに入れる。

7 じゃがいもがやわらかくなったらざるで漉し、牛乳、バター20g を入れてのばす。

 

このほかにも日々の献立のヒントとなる50のレシピを紹介しています。
今日、何作ろう? と毎日悩んでいる方はぜひ『志麻さんちのごはん』を読んでみてください。

関連書籍

タサン志麻『志麻さんちのごはん』

NHK「プロフェッショナル」、日本テレビ「沸騰ワード10」で話題の 伝説の家政婦・志麻さんによる初めての食事日記。 訪れた家庭で本格フレンチなどの作り置きを3時間で15品以上ふるまうことから、 伝説の家政婦としてメディアで注目を集める志麻さん。 そんな志麻さんは毎日、自宅でどんな料理を作って、食べているのか。 志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながら レシピには書ききれない料理のポイントやコツを紹介。

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志麻さんちのごはん

NHK「プロフェッショナル」、日本テレビ「沸騰ワード10」で話題の

伝説の家政婦・志麻さんによる初めての食事日記。

訪れた家庭で本格フレンチなどの作り置きを3時間で15品以上作ることから、伝説の家政婦としてメディアで注目を集める志麻さん。

そんな志麻さんは毎日、自宅でどんな料理を作って、食べているのか。

志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながらレシピには書ききれない料理のポイントやコツを紹介する一冊。

バックナンバー

タサン志麻

大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業。ミシュランの三ツ星レストランでの研修を修了して帰国後、老舗フレンチレストランなどに15年勤務。2015年にフリーランスの家政婦として独立。各家庭の家族構成や好みに応じた料理が評判を呼び「予約がとれない伝説の家政婦」としてメディアから注目される。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でその仕事ぶりが放映されると、その年の年間最高視聴率を記録。家族の食卓の温かさを、忙しい日本の家族に届けたい一心で日々、料理と向き合い、レシピ監修・講師や食品メーカーのレシピ開発など多方面で活動中。フランス人の夫、2人の息子、2匹の猫と暮らしている。

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