1. Home
  2. 生き方
  3. フィンランドで暮らしてみた
  4. フィンランド人、車を買いに海を渡る

フィンランドで暮らしてみた

2019.11.22 更新 ツイート

フィンランド人、車を買いに海を渡る芹澤桂

明日から1ヶ月の夏休みに入るというのに予定が決まっていない。そんなとき、私ならまあなんて贅沢な、と家でゆっくりすることにする。日々の忙しさを忘れて本を読んだり映画を見まくったり、ちょっと手のこんだ料理に挑戦したりといたって平凡な過ごし方をするだろう。

でもそれは一人で暮らしていたころの話。

夫と結婚して一年目、予定の決まっていない夏休みが始まりそうなとある午後、私たちは明日飛ぶという航空券を予約した。行き先はミュンヘン、ドイツで、しかも片道航空券のみである。現地で車を買ってフィンランドまで乗って帰る計画だった。

無謀だね、と笑いながらちょっとわくわくもした。

(ザ・ドイツな建物。ミュンヘン到着直後)

ドイツまで車を買いに行く理由(言い訳)あれこれ

夫はその年、車を買おうとしていた。運転をしない私は、せっかく交通の便のよいところに住んでいるんだから別にいらないんじゃないの、と冷めたスタンスだった。こういう車がよくて、といろいろネット上のページを見せられプレゼンされても興味が持てず、車体の色にだけ口出しをすることにした。白と黒は洗車が大変だって言うから中間色でね、青系もいいね。

そうこうしているうちに、なぜだかドイツまで車を買いに行くことになった。 この小国フィンランドには車が売っていないのか! とふざけて毒づいたけれど、夫が言うにはドイツで買う方が同じ値段でもスペックがいいものが買えるのだそうだ。

ここから先は会員限定のコンテンツです

無料!
今すぐ会員登録して続きを読む
会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン

関連キーワード

{ この記事をシェアする }

フィンランドで暮らしてみた

気づけばフィンランド人と結婚して、ヘルシンキに暮らしてた! しかも子どもまで産んだ!

日本人の大好きな「かわいい北欧」。でも、その実態は?

暮らしてみて初めてわかった、フィンランドのちゃっかり賢く、ざっくり楽しい、意外な一面。

ゆるゆるまったり、マイペースにご紹介。

バックナンバー

芹澤桂 小説家

1983年生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。2008年「ファディダディ・ストーカーズ」にて第2回パピルス新人賞特別賞を受賞しデビュー。ヘルシンキ在住。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP