1. Home
  2. 生き方
  3. 気持ちのいいことが、好き。「“官能”と“快楽”の回路を開くために」
  4. 第3回 いまどきの男に必要なのは可愛げだ...

気持ちのいいことが、好き。「“官能”と“快楽”の回路を開くために」

2014.01.29 公開 ポスト

特集<気持ちのいいことが、好き。>

第3回 いまどきの男に必要なのは可愛げだけ植島啓司/湯山玲子

前回の記事:第2回 気持ちのいいことになぜ、罪悪感を抱くのか?
 

男であることの喜びって何?

植島 ぼくには、いま風俗的に言われてるようなセックスレスも草食男子も、みんな女性化社会に向かっている一里塚のような気がするんですよね。男性って面白いことが何もないんですよ。特に年をとると。でも、女性たちは楽しそうにしている。それがうらやましくってしようがない。男性であることの喜びとはいったい何かって疑問に思ってきてるんだと思う。

湯山 男性は、さっき言った、女性の存在で安定するということを、早く生存のために身につけたほうがいいと思う。オタク性を持ってる人はとくにね。少年のまま遊んでいたいというのがオタク性なわけだから、それを続けるためにはもう何でもしたほうがいい。息子マイラブのお母さんをずっとキープしておいて、次にはお母さんのような妻に自分のことを守ってもらって、それこそ、村上春樹の主人公のように面倒くさいことは全部女にやってもらう。でも、その時に男たちに何が必要かっていったら、ママに甘える可愛げですよ(笑)。そうすれば、自分が好きな鉄道でもAKBでも、ずっとやっていけますよね。そういう取引をしなきゃダメ。でも、男の人はたぶん怒るでしょうね。マザコンを認めての方策だから。

植島 うんうん。

湯山 ちなみに、これは確認済みなんですけど、男同士の会社の飲み会は人事の話で埋め尽くされるらしいね(笑)。好きなんだねー。本来は、会社の外に出て金を稼ぐのが仕事じゃないですか。そんな話はしてない。男の場合は、人事。あいつが出世しやがったからどうのこうのとかそういう抗争に入っちゃうと、構造的に気力が衰退しますよね。

植島 でも、男ってもうそれしかないかもしれない。

湯山 競争というか、自分のポジションどりと、相手に自分がマウンティングすることが大好きなのね。その癖を自覚して、はずすことですよ。

植島 それも限界が来てるような気はするけどもね。

湯山 そうね、若い人たちは、それが嫌だっていってるものね。

植島 競争社会の中にいて、たとえば定年でやめたりすると、みんなすごく悲惨な感じになるじゃない。男って、それしかないから。そこに女が入ってきて、人事抗争を尻目にスイスイやられたら、男ってもうどこにも行き場がないような気がするんだよね。

{ この記事をシェアする }

気持ちのいいことが、好き。「“官能”と“快楽”の回路を開くために」

バックナンバー

植島啓司

1947年東京生まれ。宗教人類学者。東京大学卒業。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学専攻)博士課程修了。シカゴ大学大学院に留学後、NYニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。著書に『快楽は悪か』(朝日新聞出版)、『男が女になる病気』(朝日出版社)、『賭ける魂』(講談社現代新書)、『聖地の想像力』、『偶然のチカラ』、『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』、『生きるチカラ』『日本の聖地ベスト100』(いずれも集英社新書)、『熊野 神と仏』(原書房、共著)、監訳『図説 聖地への旅』(原書房)など。

湯山玲子

著述家、プロデューサー。日本大学芸術学部文芸学科非常勤講師。自らが寿司を握るユニット「美人寿司」、クラシックを爆音で聴く「爆音クラシック(通称・爆クラ)」を主宰するなど多彩に活動。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッションなど、カルチャー界全般を牽引する。著書に『クラブカルチャー』(毎日新聞社)、『四十路越え!』(角川文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『ベルばら手帖』(マガジンハウス)、『快楽上等!』(上野千鶴子さんとの共著。幻冬舎)、『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(KADOKAWA)などがある。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP