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気持ちのいいことが、好き。「“官能”と“快楽”の回路を開くために」

2014.01.19 公開 ポスト

特集<気持ちのいいことが、好き。>

第2回 気持ちのいいことになぜ、罪悪感を抱くのか?植島啓司/湯山玲子

前回の記事:第1回 頭の中にたくさんの小部屋をつくる人生の極意
 

教養のないセックスはつまらない

植島 『快楽上等!』の中で、IT企業とかに勤めている情報優先の男性たちは、圧倒的に文化的な教養が足りないって書いてましたね。

湯山 足りないです。

植島 いいこと言うなと思って。彼らまともに本なんか読んでないんですよ。

湯山 読んでも、ビジネス書だけ。

植島 それでいて偉そうなこと書くし、誰かが異議申し立てしたらいいと思っていたから、湯山さんの「教養が足りない」の一言は気持ちよかった。

湯山 私、文化系の人間じゃないですか、一応ね。寿司とクラシックだから(笑)。それで言うと、やっぱりパトロネージの問題って大きくて、昔は財閥も企業も、お金を、クラシックだったり、お能、狂言だったり、社会還元として芸術に投資してたの。茶道具もそうだよね。だけど、いまのIT企業の社長って、パトロン先ががJポップ。楽屋で一緒にミュージシャンと写真撮って、ブログにアップして喜んでる。

植島 スタンダードがないわけね。

湯山 昔がいいとばかりは言えないんだけど、功成り名を遂げた権力の先には、もう一つの文化という権力が立っていて、そこでの勝負に持ち込むからこそ、千利休なんかが出てくるわけですよ。私は、教養がこの閉塞的な管理社会を出し抜く一個の大きい武器になると思ってるわけです。

植島 セックスもその中の一つで、教養の裏打ちがあっていろんなこと知ってるっていうのがやっぱり大切だと思う。たくさん知っているから、お互いの人間関係が豊かになるっていうことがある。そういう意味での知識の集積みたいなものが日本人には足りないところがあるかなって。

湯山 ほんとそうですね。

植島 ダンスとか音楽とかの素養があるとパーティーでもパッと誘える。僕は、ダンスのようなものが大好きなんだけど、日本人がいちばん苦手なのかもしれないね。

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植島啓司

1947年東京生まれ。宗教人類学者。東京大学卒業。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学専攻)博士課程修了。シカゴ大学大学院に留学後、NYニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。著書に『快楽は悪か』(朝日新聞出版)、『男が女になる病気』(朝日出版社)、『賭ける魂』(講談社現代新書)、『聖地の想像力』、『偶然のチカラ』、『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』、『生きるチカラ』『日本の聖地ベスト100』(いずれも集英社新書)、『熊野 神と仏』(原書房、共著)、監訳『図説 聖地への旅』(原書房)など。

湯山玲子

著述家、プロデューサー。日本大学芸術学部文芸学科非常勤講師。自らが寿司を握るユニット「美人寿司」、クラシックを爆音で聴く「爆音クラシック(通称・爆クラ)」を主宰するなど多彩に活動。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッションなど、カルチャー界全般を牽引する。著書に『クラブカルチャー』(毎日新聞社)、『四十路越え!』(角川文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『ベルばら手帖』(マガジンハウス)、『快楽上等!』(上野千鶴子さんとの共著。幻冬舎)、『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(KADOKAWA)などがある。

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