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前進する日もしない日も

2019.05.09 更新

あんパンを買ってきてと頼まれた時益田ミリ

間違いないものについて考えていた。

「なにか買ってきてほしいものある?」

と聞かれたときに、◯◯屋のポテトサラダパンよろしく! みたいに頼める場合は別で、どこの店で買うかは相手任せというときの「間違いないもの」である。

パン部門でヤバいのはやはりあんパンではないかと思っている。

あんパンには、言わずもがなつぶあんとこしあんがある。二分の一の確率で間違えられる可能性がある。ちなみにわたしはつぶあん派。小豆を感じたいのである。

ものごとを大きめにとらえる人がいる。「頼まれたあんパン」にさくらあんや抹茶あんなどを容認する人々である。なんなら「気をきかせて」くらいの感覚だったりするのかもしれない。忘れていたが、フランスあんパンというものがあった。あれはあれでおいしい。好きだ。でも「あんパン買ってきて」とリクエストされたときに買うタイプのやつではないと言いたい。「やわらかい生地のつぶあんパン買ってきて」といえば済むことくらいはわかっている。シンプルに頼んで間違えないものについて考えていたのだ。

考えていた場所は布団の中である。10連休を終えるとすぐに熱が出た。風邪である。長期休暇を実りあるものにしようとあれやこれやと詰め込みすぎドバッと疲れが出た。布団の中で横になり反省しつつ、こんなこと(あんパンとか)を考えていたのであった。

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前進する日もしない日も

仕事の打ち合わせ中、まったく違うことを考えてしまう。ひとり旅に出ても、相変わらず誰とも触れ合わない。無地の傘が欲しいのに、チェックの傘を買ってくる。〈やれやれ〉な大人に仕上がってきたけれど、人生について考えない日はない。そんな日々のアレコレ。

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益田ミリ イラストレーター

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に漫画「すーちゃん」シリーズ、『週末、森で』『きみの隣りで』『世界は終わらない』『今日の人生』『僕の姉ちゃん』『沢村さん家のこんな毎日』『泣き虫チエ子さん』などがある。またエッセイ『女という生きもの』『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』や、絵本『月火水木金銀土日 銀曜日はなにしよう?』(共著)など、ジャンルを超えて活躍する。最新刊は小説『一度だけ』。

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