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やりたくないことはやらなくていい

2019.03.20 更新 ツイート

話題のビジネス人生論より「はじめに」公開

やりたくないことを書き出せば自分が見える 板垣雄吾

予約開始とともにAmazonビジネス実用・新着部門で1位を獲得した話題のやりたくないことはやらなくていい(3月27日発売、小社刊、1400円+税)。いま、スマホ売買業界で最も注目される起業家が著した「凡才」のための人生論です。「『ビリギャル』著者・坪田信貴さん推薦!」「日本初!? ビジネス書なのに公式LINEスタンプ発売決定!テーマソングも制作決定!」「装丁は元・任天堂デザイナーの前田高志氏!」などTwitterでも話題の本作から「はじめに」を全文公開します。

『やりたくないことはやらなくていい』(3月27日発売、小社刊、1400円+税)

はじめに

レディオブックを法人化し、iPhone事業を始めて1年後の冬。

僕は横須賀の街をとぼとぼ歩いていた。

手元に残ったのは5000万円の借金。そして妻と、幼い娘と息子がいた。それまで一緒に事業を進めてくれていた仲間は全員去っていった。当座のキャッシュはたった300円になっていた。

なんとも切なかった。自分がやってきたことは間違っていたのだろうか? ミュージシャンとしても、格闘家としても、そして実業家としてもやっぱりダメなのか? 僕は、またしても何者にもなれないのか……。

やりたくないことでもなんでもやって稼ぐしかないのか。

親の言うことを聞いて、普通に生きないからそうなるのよ

母親の、してやったり、という顔が目の前に浮かんできた。ぼーっと歩いているとハローワークの看板が目に入った。あぁ、こんなところにあったんだ。赤や緑の看板が目の端に映る。美しい女優たちが幸せそうに笑っていた。そうか、街金……。

いや。もう、ひっぱれるだけひっぱっているだろ。

金がない。信用もない。生来楽天的な僕も、さすがにこの時はずっと胃が握りつぶされているような痛みと焦燥を抱えていた。

でも、たったひとつ残ったものがあった。

僕には「この事業は絶対に成功する」という自信があった。成功までのロードマップも描けていた。失敗した理由も分析できていた。そして心強いことに妻も「家のことはなんとかするからやりなよ」と言ってくれていた。

だから守りには入らなかった。不安に押し潰されそうだったけれど、5000万円の負債を抱えながらもさらに借金をして、勝負に出た。

iPhone事業の内容をもう一度整理し、ホームページを刷新し、ブランド「i+Remaker」として再出発した。ロゴも新しく制作した。そして友人や、取引のあった方々をひとりひとり訪ね歩き、ビジョンを語り、出資を募った。

雨に打たれてぐしゃぐしゃに汚れたA4資料1枚を片手に、2時間近く中華料理屋で語り続けたこともある。

必死だった。

すると、ひとり、またひとりと僕に共感してくれる人が現れた。

「板垣さんを信用するよ」

たったそれだけの理由で、命の次に大切なお金を。また、今お金はないけれど手なら動かせるから、と能力を差し出してくれたのだ。

もちろん誰もがそうじゃない。にべもなく、

何フザけたこと言ってんだ。さっさと、金、返せよ!

と(当然だけど)怒鳴られて、ひたすら土下座を繰り返したこともある。

「また失敗するに決まってるよ」

これも耳にタコができるくらい聞いたな。

悔しかったけれど、僕にはひとつの信念があった。

やりたくないことはやらない

これを子どもの頃から繰り返して繰り返して、やりたくないことを潰して潰して、さんざん失敗もして、回り道もして、辿り着いたこのiPhone事業、そして「i+Remaker」は、自分にとって最高に「やりたいこと」なのだ、と。

このバックボーンがあったから、忍んで耐えられた。

助けてくれた人たちとともに攻め続けていった。

それから1年後。

事業は軌道に乗った。5000万の借金は全部返し終え、ブランド「i+Remaker」は着々と成長していった。そして現在このブランドは、単体で2億円以上の売上を上げてくれている。

   *

さて。

さっきも書いたけれど、僕の座右の銘は本書のタイトルでもある、

やりたくないことはやらなくていい

だ。いつからそう言っているのかと聞かれて答えると、いつも驚かれるんだけど、実は6歳くらいの時から思っていた。

なぜそう思い始めたのか? 詳しくは本編を読んでほしい。

それで、やりたくないことはやらなくていいんだよ、と周りの人に言うと、決まってこんな言葉が返ってくる。

悩んだら…(写真:iStock.com/metamorworks)

とはいえ、やらなきゃいけないことは、あるじゃん

世の中そんなに甘くないですよ

やりたいことだけやっていたら、人間ダメになるよ

うん、言いたいことはよくわかる。その怖さも理解できる。

だってやりたくないことを探して、それが今自分がやっている仕事の、いや仕事だけじゃない、起きてから寝るまでの時間、言うなれば人生の9割を占めていたら、自分の存在意義も仕事する意味も、すべてガラガラと崩れてしまうからね。

でもだからこそ、僕は君にあえて言う。

やりたくないこと、今すぐ探して紙に書き出してみなよ

そしてひとつひとつ、できることからそれを潰していってごらん。

たとえば「企画書を作るのがやりたくない」のならば、君の想いを語ったらそれをA41枚で形にしてくれる人を探してみたらいい。そんな人いるはずがない? いや、ちゃんと探すと意外といるものだ。「今度1杯おごるからさ、お願いしたいんだ」と真剣に想いを語って頼めば、案外すぐに見つかるかもしれない。

そうやって懸命にやりきって、たとえば3つの「やりたくないこと」から解放されたとしよう。

後ろを振り返ってみてほしい。

君はきっとその3つ分、人としてレベルアップしているはずだ。もちろん君の仕事もその3つ分、強くたくましくなっているだろう。何より間違いなく、君は以前よりその3つ分、毎日が楽しくなっているはずだ。

それでも、やりたくないことは、まだたくさん残っている。

実は僕だってこういうことを言いながら、まだまだたくさん残っていると自覚している。

たとえば、資金調達とか、銀行との交渉とか、お金、特に銀行関係は今、僕の中ですごく「やりたくない」ことだ。だから僕は去年からずっと「脱・銀行」を目指して、色々と考え、動いている。

そうやって常に、

「やりたくないこと」を探す

「やりたくないこと」を潰す(代替手段を探す)

「やりたくないこと」を探す

このループを繰り返してみよう。

するとある時、君は自身の「理想の人生」がどんどん明確になっているのがわかるはずだ。

そう、逆説的だけど実は、「やりたくないこと」を探すことは、「やりたいこと」をあぶり出す作業なんだ。

こんなふうにして、僕は生きてきた。反発も多かった。死ぬかと思ったこともある。

でも文章を書いている今もこうして、再開発されてきれいになった渋谷ストリーム近くの事務所で、気の置けない仲間たちとともに毎日楽しく事業を進めている。

日本一有名なホームレスとか、無料でベビーシッターをしている人とか、色々な人が毎日訪ねてきてくれるし、笑いも絶えない。

好きな時にジムに行って体を動かしているし、何より余計なストレスがないからか、ここ何年か、まともに病気をした記憶もない。

羨ましいって言われるけれど、本を読んでくれればわかる通り僕はまじりっけなしの「凡人」だ。だから君も、あきらめるのはまだ早い。

僕がちょっと変わっていたのは、何度も言うけれど「やりたくないことはやらない」を妥協しなかった、それだけなんだ。でもこれだって、初めて聞くと大変なことのように思えるけど、ちょっと考え方を変えるだけでいい。

楽しい方へ、行きたい方へ、心向く方へ。

この本を読んだ瞬間から人生が変わる! なんて期待は絶対にしないでくれ。でも、たぶんもうちょっと面白い人生になるってことは、保証しよう。

さぁ。新しい世界の扉を開けに行こう。

あ、そうだ。ひとつ言い忘れていた。

手元にiPhone、もしくはスマートフォンを、忘れずにね。

 

2019年3月 レディオブック株式会社代表 板垣雄吾

板垣雄吾『やりたくないことはやらなくていい』

「結局、人生、楽しんだ方が勝ち。どうやって楽しむか、この本が教えてくれます」
~『ビリギャル』著者・坪田信貴氏推薦!

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 制作は大人気「うさぎ帝国」作者endo氏!

■元任天堂デザイナー、前田高志氏、初の装丁!

「スーツ」「満員電車」「EXCEL」
やりたくないことをやめる => 本当の生き方が見えてくる! 
いま、スマホ売買業界で最も注目される起業家が「凡人」のための生き方を語る!

<目次>
第1話 脱出と挫折
第2話 鍛錬と復活
第3話 やりたくないことは、やらなくていい

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やりたくないことはやらなくていい

予約開始とともにAmazonビジネス実用・新着部門で1位を獲得した話題のやりたくないことはやらなくていい(3月27日発売、小社刊、1400円+税)。いま、スマホ売買業界で最も注目される起業家が著した「凡才」のための人生論です。「『ビリギャル』著者・坪田信貴さん推薦!」「日本初!? ビジネス書なのに公式LINEスタンプ発売決定!テーマソングも制作決定!」「装丁は元・任天堂デザイナーの前田高志氏!」などTwitterでも話題

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板垣雄吾 レディオブック株式会社代表取締役

1980年2月21日生まれ。青森県弘前市出身。
レディオブック株式会社代表取締役/CEO、エアスタンド株式会社取締役。
二児の父。 ⼤学在学中はバンドマンとしてインディーズデビューを果たす。
卒業後は田村潔司氏の主宰するジム「U-FILE CAMP」へ弟子入りし、プロ格闘家としてデビュー。
さらに個人事業主を経て、レディオブック株式会社を立ち上げる。
日本で初めてTSUTAYAにiPhone修理サービスを導入し、その後法人化。
2015年にオンデマンドiPhone修理ブランド「i+Remaker (アイリメーカー)」を⽴ち上げ、単独店舗で年商1億を達成。現在もエリアを拡大している。
また、独立希望のフリーランスを多数抱え、彼らの独立支援も行っている。

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