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子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる !

2019.03.02 更新

子どもには「しなさい」ではなく「選ばせる」林成之

早期教育は年々激化し、ついに「0歳児教育」まで出現する現代。ですが、子どもの才能を伸ばすのに一番重要なのは脳の発達に合わせた教育をすること。年齢ごとに子どもの脳の発達段階は変わるが、それに合わせて子どもをしつけ、教育すると、子どもの才能は驚異的に伸びる!『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!』では年齢ごとにどのようにしつけ、教育すればいいのかを、著者の林成之さんが脳医学の知見からわかりやすく解説。そんな本書の中から、一部を抜粋してお届けします。

*   *   *

よい質問を投げて子どもの才能を伸ばす

(写真:iStock.com/DragonImages)

7~10歳以降の育脳は、自己報酬神経群の機能を活かすことがポイントとなります。

では、自主性・主体性を発揮させるためには、どうすればよいのでしょうか。

「指示・命令してはいけないなら、放任主義がよいのでは」――そんなふうに思う方が多いかもしれませんね。しかし、ただ放っておいてよいはずはありません。

子どもというのは、さまざまなシーンで判断を誤ったり、どうしてよいかわからずに迷ったりするものです。人生経験豊富な大人が、上手に導く必要があります。

自己報酬神経群の機能を高めつつ、うまく子どもを導くために、カギとなるのは、「よい質問を投げること」。

人生経験がまだ少なく、どうすればよいかがわからない子どもに対して、親はつい「こうしなさい」と言いたくなるでしょう。

 

しかし、自己報酬神経群の機能を高めるには、子どもが自分から「こうする、こうしたい」と決めることが重要です。そこで登場するのが、「よい質問」なのです。「こうしなさい」と言いたい内容を選択肢として示したうえで、「あなたはどうすればよいと思う?」と尋ね、子ども自身に選ばせるというステップを踏むのです。

たとえば、理科が苦手な子どもがいた場合、「もっと理科の勉強をしなさい」「わからなければ先生に質問しなさい」と言っても、子どもはなかなか腰を上げません。

そこで、「お母さんも理科は苦手だったのよ。でも、学校の先生にわからないことは何度でも質問に行っているうちに、得意科目になった経験があるの。あなたはどんなふうに取り組みたい?」などと尋ねるのです。

 

このような場合、子どもがどうすべきか、わかりやすく答えを示してしまってかまいません。あるいは、2つの方法を提案し、「どっちを選ぶ?」と聞いてもよいでしょう。

ここで大事なのは、子どもに自分の口で「自分もそうする!」「私ならこうする!」と言わせることにあります。

子ども自身にも解決策を考えさせたいなら、「もっとよい方法があるかもしれないから、明日までに考えてみてごらん。お母さんの子どもだから、きっとよい方法を思いつくよ」などと、子どもの自尊心を刺激するように持ちかけてみましょう。そして、子どもが頑張って考えてきたら、「さすがお母さんの子ね!」とほめちぎるのです。

このような育脳によって、自ら学ぶよい習慣を身につけることこそ、「本当に頭がよい脳」を育てることであるといえます。

(写真:iStock.com/hanapon1002)

10歳以降はどんどん勉強させる

脳が大人と同程度にまで発達したら、いよいよ勉強の適齢期。10歳以降は、脳はほとんど大人と同じになりますから、ガンガン勉強させてかまいません。そこで大切なのが、子どもに思う存分、勉強に励んでもらうための方法です。ポイントは、「子どもの自尊心を刺激すること」。

たとえば、子どもが頑張ったら「すごいね」「こんな勉強のしかたはあなたしかできないね」と頑張ったことに胸を張れるような言葉をかけましょう。

 

もう一つ、この時期に意識的に鍛えておきたいのが、物事に取り組むときの順番を決める力。物事の推移を考える際には、思考的空間認知能がかかわっています。子どもはどうしても目の前にある自分がやりたいことから手をつけてしまいがちですから、やはり親が上手に「手順を考える力」がつくようにサポートしてあげたいところです。

もちろん、「先に宿題をやりなさい」などと物事の順番を指示するのはNGです。それを言うと、子どもは「そうしようと思っていたのに!」と反発してしまいます。

子どもの意欲を削がないためには、「宿題とゲームとピアノ、どれを先にやる?」などと選択肢を示して自分で選ばせるようにしましょう。このとき、計画性が身につくよう、アドバイスを添えてもかまいません。

 

たとえば「いまから宿題をやるとちょうど夕食までに終わりそうだけど、宿題とゲームとピアノ、どれを先にやりたい?」というように尋ねるのです。

親にしてみると、いちいちこのような言い方をするのは面倒に感じるかもしれませんが、自己報酬神経群の働きを阻害しないよう、「子どもに自分で選ばせる」ことを心がけて言い方を工夫してください。

林成之『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる! 脳を鍛える10の方法』

早期教育は年々激化し、ついに「0歳児教育」まで出現する有様。だが、子どもの才能を伸ばすのに一番重要なのは脳の発達に合わせた教育である。0歳~3歳は脳の細胞が増え続ける時期で、未熟な脳に負担をかける知識の詰め込みはNG。将来的に才能が伸びなくなる。3歳~7歳の不要な脳の細胞が減っていく時期は、悪い習慣をやめさせることが先決。7歳~10歳からは脳の回路が発達し始めるので、本格的に学習させるべきである。本書では年齢ごとにどのようにしつけ、教育すればいいのかを、脳医学の知見からわかりやすく解説。

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林成之

1939年富山県生まれ。日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了後、マイアミ大学医学部脳神経外科、同大学救命救急センターに留学。93年、日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター部長に就任する。日本大学医学部教授、マイアミ大学脳神経外科生涯臨床教授を経て、2006年、日本大学総合科学研究科教授。08年、北京オリンピックの競泳日本代表チームに招かれ、「勝つための脳」=勝負脳の奥義について選手たちに講義を行い、結果に大きく貢献する。著書に『〈勝負脳〉を鍛える』(講談社現代新書)、『ビジネス〈勝負脳〉』(KKベストセラーズ)、『望みをかなえる脳』(サンマーク出版)、『思考の解体新書』(産經新聞出版)など多数。

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