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老いない体をつくる中国医学入門

2019.03.07 公開 ツイート

老ける・老けないは「腎の力」で決まります【リバイバル掲載】 阪口珠未

「若さの素」をチャージするには「赤い食材」「黒い食材」

次のチェックシートを使って、あなたの「腎の力」をチェックしてみましょう。

□ 疲れがとれにくい。
□ 意欲が低下気味。
□ 髪のボリュームが減る。白髪が増える。
□ 歯を磨いているのに歯周病になる。
□ 皮膚が乾燥する。
□ 腰痛・膝痛が出る。
□ 体の冷えを感じるときがある(男性)
□ 夜間トイレに2回以上行く(男性)
□ 朝立ちがなくなった(男性)
□ 落ち込みやすい(女性)
□ 上半身はのぼせ、下半身が冷える(女性)
□ お腹周りの肉が急に増えた(女性)

3つ以上当てはまる人は、腎の力が低下気味です。

腎精=若さの素をチャージするひとつの方法は、「血」を一緒にチャージする食材ととることです。

中国医学でも「血」は西洋医学の「血液」と同様、体に栄養を与え、精神活動にも関わる重要な働きをしています。血が不足すると、貧血や乾燥、筋の硬直、髪や爪のつやが失われるなどの症状が出ます。

「精血同源」とも言われ、血は必要なときには精になり、精は必要に応じて血に変化します。ですから腎精をチャージするには、血も一緒にチャージすると、とても効果的なのです。

便利なことに、食材には血と腎精を同時にチャージできるものが多くあります。

たとえば、黒豆、黒ゴマ、黒米、キクラゲ、牡蠣、すっぽんなどの黒い食材です。

イカ、タコ、アサリ、シジミなどの魚介類や海藻、海老など海由来の食材もそうです。

ベリー類では、ラズベリー、クコ、ブルーベリー、マルベリー(桑の実)などは、血と精を同時に補うことができます。

血を増やす食材には赤い食材が多いので、ナツメ、トマト、小豆、カツオ、レバー、赤身の肉なども意識して食べるようにしましょう。

 * * *

3月13日(水)19時から、阪口さんの「春の薬膳講座」を開催します。試食とおみやげつきの、美味しくて楽しい入門講座です。詳細・お申し込みは幻冬舎大学のページからどうぞ。

関連書籍

阪口珠未『老いない体をつくる中国医学入門 決め手は五臓の「腎」の力』

「肝【かん】・心【しん】・脾【ひ】・肺【はい】・腎【じん】」という五臓で人間の体を捉える中国伝統医学。中でもとくに重要なのが「腎」。 腎は腎臓だけでなく成長・生殖の働きも含み、生命の素となるエネルギー=腎精【じんせい】を蓄えている。 腎の衰えは性欲・やる気の低下として現れるだけでなく、脳の働きも左右する。 加齢と共に減る腎精をどう長持ちさせるか? 決め手になるのが「食こそ薬」と考える食養生法【しよくようじようほう】だ。 「毎日一握りのナッツを」 「肉は骨つき・皮つきが基本」 「食べても消化できなければ毒になる」等、 2000年の伝統から編み出された究極の「抗衰老【アンチエイジング】」。

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老いない体をつくる中国医学入門

「毎日一握りのナッツを」「肉は骨つき・皮つきが基本」「食べても消化できなければ毒になる」等、2000年の歴史が証明する究極のアンチエイジングを、やさしく紹介。

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阪口珠未

株式会社漢方キッチン(薬店・薬膳スクール)代表。国立北京中医薬大学提携・日本中医薬大学講師。旧文部科学省国費留学生として、北京中医薬大学で中医学を学び、同大付属病院にて臨床と実習を行う。1999年、株式会社漢方キッチン設立。東京恵比寿にて薬膳スクールと薬店を経営しながら、清代の西太后の宮廷薬膳を研究。企業や自治体でのコンサルティング実績も多い。著書に『西太后のアンチエイジングレシピ』(主婦の友社)、『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)などがある。

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