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老いない体をつくる中国医学入門

2019.03.02 更新 ツイート

春の不調には、ふきのとう・セロリなど「苦み」と「香り」の食材阪口珠未

(写真:iStock.com/tada)

2000年の歴史を持つ中国医学では、季節によって影響を受けやすい臓器があると考えます。春に影響を受けやすいのは「肝」。体全体にエネルギーをめぐらせる働きと、使わない血をダムのように貯めておく働きを持つ臓器です。
春、人の体にはどんな変化が起きるのでしょうか? 薬膳料理家・阪口珠未さんの著書『老いない体をつくる中国医学入門』からお届けします。

*記事の最後に、阪口さんの講座のご案内があります。

*  *  *

冬から春への大きな季節の変化の際に、体も大きく変化します。植物は根に溜めていた栄養を、芽吹きのために使います。溜めていたエネルギーを木の先にまで運ぶ、このエネルギーを回してめぐらせる働きをするのが、肝という臓器です。いわば、モーターのような働きです。

 

 

肝は将軍の臓器とも言われます。抑うつを嫌い、若い芽がすくすくと芽吹いていくように、自分が思ったとおりに、自由にエネルギーを広げていくのが、肝が好むことです。そのようにしてエネルギーを送ることで、全身を健やかにするのです。

しかし、ストレスや抑うつの強いライフスタイルを送っている人、すなわち肝が弱く、エネルギーの流れが悪い人は、思ったように気をめぐらせることができません。そのため、全身のあちこちで、気が詰まった状態が起きます。これが、春先に起こりやすい肩こりや、めまい、胃腸の閉塞感などの原因です。

肝は自律神経の働きとも関係しています。自律神経の働きが不安定になり、体調を崩す人が増えるのも、春の時期の特徴です。

肝がコントロールしている感情は「怒」です。

ですから、立春を越すと、イライラ怒り情緒不安抑うつ感が強くなる人が一気に増えます。

電車や街中で、怒っている人を見かけるのが多いのもこの時期です。

娘が小学生の頃から、警察署が不審者情報を知らせる防犯メールに登録しているのですが、春から初夏にかけてはメールの件数が増え、いつも「肝があばれてるんだなぁ」と思ったりします。

実際、世界的に見ても、春から初夏にかけては自殺者が増えるという報告があります。

春にエネルギーが高まるのは、植物の芽の部分です。タラの芽ふきのとうウドうこぎなどの山菜、アスパラガスクレソン、セロリなど、春に出回る苦さのある食材は、肝が気をめぐらせるのを助けてくれます。

また、セロリのアピイン、木の芽のα ― ピネン、春菊のペリルアルデヒドなどの芳香性の成分は、自律神経の働きを整えることが知られています。

* * *

3月13日(水)19時から、阪口さんの「春の薬膳講座」を開催します。試食とおみやげつきの、美味しくて楽しい入門講座です。詳細・お申し込みは幻冬舎大学のページからどうぞ
 

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阪口珠未『老いない体をつくる中国医学入門 決め手は五臓の「腎」の力』

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老いない体をつくる中国医学入門

「毎日一握りのナッツを」「肉は骨つき・皮つきが基本」「食べても消化できなければ毒になる」等、2000年の歴史が証明する究極のアンチエイジングを、やさしく紹介。

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阪口珠未

株式会社漢方キッチン(薬店・薬膳スクール)代表。国立北京中医薬大学提携・日本中医薬大学講師。旧文部科学省国費留学生として、北京中医薬大学で中医学を学び、同大付属病院にて臨床と実習を行う。1999年、株式会社漢方キッチン設立。東京恵比寿にて薬膳スクールと薬店を経営しながら、清代の西太后の宮廷薬膳を研究。企業や自治体でのコンサルティング実績も多い。著書に『西太后のアンチエイジングレシピ』(主婦の友社)、『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)などがある。

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