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映画『走れ!T校バスケット部』

2018.11.02 公開 ツイート

早見あかり「いきなり男子と同じ練習をさせられて…地獄のような気分でした(笑)」

 映画『走れ!T校バスケット部』が11月3日(土・祝)に全国公開される。
 原作は累計120万部突破、松崎洋のベストセラー『走れ!T校バスケット部』シリーズ。連戦連敗の弱小バスケ部が、最強チームとなって活躍する痛快青春小説だ。
 強豪校でいじめを受けて一度はバスケを諦めた元エース・陽一役に志尊淳、弱小T校バスケ部キャプテン・俊介役に佐野勇斗、共演に戸塚純貴、佐藤寛太、鈴木勝大、西銘駿、阿見201と若手注目俳優が勢揃いする本作。
 幻冬舎plusでは映画公開を記念して、ヒロインでT校バスケ部マネージャー・佐藤浩子役を演じた早見あかりさんのインタビューを3回にわたってお届けする。第1回は、バスケットボールの経験やマネージャーとしての役作りなどについて――。

(撮影:岡村大輔/インタビュー&構成:藤原将子)

*  *  *

 

──映画『走れ!T校バスケット部』出演のお話があったとき、原作シリーズを読まれたりしましたか?

 最初にマネージャーから「こういうお話がきてるけど、どうする?」と台本を渡されました。読んですぐ「面白いから、ぜひやりたいです!」とお返事して、そこから動き出したっていう感じですね。

 もともと、小説やマンガはあまり読まないんですけど、このお話はスイスイ読めて……。面白いし、すごくわかりやすくて、楽しくて。

 

──これまでバスケットボールの経験はありましたか?

 体育の授業ぐらいで、(本格的に)やったことはないですね。試合を観戦したこともないです。純粋に原作が面白かったので、「やってみたいな」と思いました。

 

──この作品を「やってみたい」と思った、ポイントはどこですか?

 やっぱり、ダメダメだったチームが、ひとりの転校生・陽一が入ってきたことによってまとまっていく様子が、とにかく面白かったですね。

 私が演じた浩子はきっと、それまでのダメダメなチームについて「なんでこうなんだろう」って思っていたんだろうなって考えたり……。でも、陽一が転校してきてバスケ部に入ったことで、みんなが変わっていく。そんなみんなの姿を、いちばんうれしく思っているのが浩子なんじゃないかな。そんなことを感じるうちに「自分がこの役をやってみたいな」って思ったんです。

 

──原作とは少し違って、映画での浩子は陽一をバスケ部に積極的に誘ったり、勝負にこだわる、芯の強い女の子という設定になっています。ご自身と役柄が重なる部分はありますか?

 私は、わりと今までパキパキ生きてきた人間なので、そこはすごく役柄とも重なります。勝負事はあまり好きじゃないので(笑)、勝ちにこだわるということはないんですけど、浩子の素直にものを言う感じ……オブラートに包まずに、ストレートに思ったことをそのまま言葉で伝えるところは、よくも悪くも自分と似ていました。

 これまで自分のストレートすぎるところで、たくさんの人を傷つけたりもしたと思うんですけど、浩子にもそういう面があるように感じて、そこは似てるかなって思いました。

 

 

──バスケ部のマネージャーを演じるにあたって、役作りはしましたか?

 妹がバスケ部だったんですよ。マネージャーじゃないんですけど。強豪校とかではなく、普通に地元の中学校のバスケ部です。妹に「試合中、どうやって座るの?」とか、細かい部分を聞いたりしました。マネージャーは、みんなが練習しているときにタイムを計ったりしますよね。「そういうとき、絶対に女の子座りはしないよな。そこはあぐらでしょ」とか。そういう話を聞いて、監督とは「ここはきっと、あぐらをかいてみんなのことを見てるよね」とか話したりしていました。

 妹から「え!? お姉ちゃんバスケやんの?」って聞かれたんですけど(笑)、「私はほとんどやらないよ」って言って。ただ、シュート練習をするシーンがあるので、そのときは「どうしたらいいの?」って相談しました。

 

──意外とシュートも難しいですもんね。

 難しかったです! 最初はとんでもないところからはじまって……本当にゼロからのスタートだったので。男の子たちが練習をしているところに私も行って、私はシュート練習だけしていました。でもある日、私にシュートの仕方を教えてくれている女子生徒さんたちが、学校のテストか何かで現場に来るのが遅れたことがあったんです。そのとき、何も基礎を教わってないのに、いきなり男子チームに混ざって同じ練習をやらされて……。あのときは本当に、地獄のような気分を味わいました(笑)。

 でもそのとき、彼らのことを本当にすごいなって思いました。男の子と女の子という差はあるけど、私と同じくゼロからのスタートだった人もいたし、今回はバスケ経験者があまりいなかったので、「そんな状態から、みんなここまで!?」って。自分もやってみて、バスケの大変さがわかったというか。ボールをパスし合う、試合の前にやるウォーミングアップみたいな練習を彼らの中に入って同じようにやったんですが、ボールがどっか行っちゃったりして、「あ~~~~!!」って(笑)。みんなに迷惑をかけながら練習しました。

 

──ほかに、役作りのうえでやってみたことはありましたか?

 妹にもいろいろと聞いてはいましたが、シュートを教えてもらっていた現役の女子生徒さんに、練習中や試合中にどんなふうに声をかけたらいいかをたくさん聞きました。それが役作りのうえで、すごく勉強になりました。実際に試合や練習中に言う言葉を、具体的に聞いたんです。「今、パス!」とか、「ファールしてる!」とか。それは作品にも反映されていると思います。

 あとは、そんなにセリフとしてしっかり抜かれてないけど、後ろで何かしら騒いでいるというシーンがあるときには、どういう話をしているのが自然か、とかも聞きましたね。「今! 持ってそのまま走っていけ!」とか。専門用語もいろいろ教えてもらったりしました。

 

【関連書籍】

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松崎洋『走れ!T校バスケット部』1~8巻

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笑って泣けて熱くなる、奇跡の痛快青春エンターテインメント! 

 

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