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AV女優消滅

2017.09.14 公開 ポスト

悪質なスカウト、不当な契約、出演強要……AV女優の残酷な労働実態に迫る新書『AV女優消滅』9月28日発売中村淳彦

90年代後半から業界の体質改善が進み、自ら女優に応募する女性も増え、健全なビジネスに変貌を遂げたかに見えたAV業界。しかし、2016年3月、女性団体が、自らの意思に反してAV作品に出演させられた女性たちの存在を発表。その後、被害者の告発が続きました。
東京オリンピックを控えた今、当局はAVへの取り締まりを強化する方針です。瀕死寸前のAV業界で何が起きているのでしょうか?

9月28日発売の『AV女優消滅』では、AV女優が身を置く過酷な労働環境を浮き彫りにしながら、業界生き残りの道を探ります。

 

『AV女優消滅 セックス労働から逃げ出す女たち』
中村淳彦著
定価(本体820円+税)
9月28日発売

目次

はじめに

第一章 人生が破壊された超人気A V女優

スレンダーな元超有名女優が待ち合わせ場所に現れた
現役時代は心を“無”にして過ごした
出演強要を告発するのは単体女優たち
複数の男たちに囲まれ、脅されて契約
殺されると真剣に思っていた
デビュー作の撮影に複数の男たちが押し掛ける
私の人生、こんなはずじゃなかった

第二章 納得して出演している女性ばかりじゃなかった

次々と逮捕されるAV関係者
呼びかけたわけではない。相談が来てしまった
積極的にAV出演する女性が増えたのではなかったのか
人間の哲学がテクノロジーに追いつかない
アダルトビデオは日本の男性社会の象徴
業界関係者は状況を把握できていない
性を買う側を社会的にどう考えるのか
AV出演強要問題はブラック企業問題と地続き

第三章 歌手になりたくてA V作品に出演

「私を取材しませんか?」と声をかけられる
口説き文句は“稼げる”から“有名になれる”へ
AV業界擁護派の意見は「それは自己責任」
感覚が麻痺するAV業界の日常
裸の世界は儲けることが正義
嘘の求人広告が多すぎる
「歌手へのステップ」という言葉を信じた
撮影が始まると現場の判断で中止にはできない
2本のAVに出演してもらったお金は5万円
これは性の問題ではなく、労働問題

第四章 人間扱いされないA V女優たちの絶望の系譜

マークスジャパン摘発の発端となったAV女優
被害女優をかつて取材していた
警察に駆け込んだ女性の現役時代の証言
テレビドラマの準主役を探している
悪い人ばかりで疲れちゃった
裸でカメラの前に立ってから負のスパイラルが始まった
頑張った先に芸能界はなかった
思いつめて絶望を告白する人気女優
人間花瓶にして肛門にドジョウを流し込む
1000万円を要求されて支払いました
AV女優は人間のようで、人間じゃない

 

第五章 普通の女の子をA V女優に導く暗黒のスカウト最前線

元プロダクションマネジャーの告白
「AV女優をやります」と女の子を頷かせるスカウトマン
社内で普通に輪姦していた
「輪姦」「場面」で女の子に恐怖を植えつける
視聴者の「いい女を出せ」の要求に応え続けた結果
AV女優になった女の子は利益が出るように気を使う
AV女優には情報を徹底遮断する
グレー産業が足並みを揃えるのは不可能
最近のスカウトの主流は「ネット」

第六章 「A V女優に人権を」業界でただ一人動いた元A V女優

AV出演者の権利を守るための団体ができる
AV業界は女性の人権には非常に鈍感
派遣法違反で摘発されて業界が動きだした
AV業界のグレーな歴史
マークスジャパン事件から意識が変わる
少しずつ前進するグレーからホワイトへの動き

第七章 A V業界が消える前に

提言を実現していかないと、業界は消滅します
政府、警察は本気
AV族議員の存在が必要
インフォームドコンセントの徹底で被害は減る
AVで生きる人の人生を否定してはいけない

第八章 強要問題はA V女優の反乱だった

企画単体女優の貧困
家賃4万円の風呂なしアパートに暮らす企画単体AV女優
AV業界は女優以外のセーフティネット
強要問題はAV女優の反乱だった

おわりに

 

関連書籍

中村淳彦『職業としてのAV女優』

業界の低迷で、100万円も珍しくなかった最盛期の日当は、現在は3万円以下というケースもあるAV女優の仕事。それでも自ら志願する女性は増える一方だ。かつては、「早く足を洗いたい」女性が大半だったが、現在は「長く続けたい」とみな願っている。収入よりも、誰かに必要とされ、褒められることが生きがいになっているからだ。カラダを売る仕事は、なぜ普通の女性が選択する普通の仕事になったのか? 長年、女優へのインタビューを続ける著者が収入、労働環境、意識の変化をレポート。求人誌に載らない職業案内。

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中村淳彦

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

 

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