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ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス

2017.03.16 公開 ツイート

ヒマラヤ大聖者に学ぶ「瞑想的生き方」 その5

欠点を分析するのではなく、自分を許し、信じ、愛す ヨグマタ相川圭子

ヒマラヤの秘境にて修行をし、究極のサマディ(悟り)に達した、ヒマラヤ大聖者・ヨグマタ相川圭子さん。「多くの人に幸せになっていただきたい」という思いから著した新刊『ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス』より、日常生活で今すぐ実践でき、悩みを手放し健康体質になれる「瞑想的生き方」をお届けします。

(刊行を記念して4月3日紀伊國屋ホールにて講演会を開催します)


 人は自分自身と向き合い、自分を知りたいと願っています。「自分の短所はなんだろう?」「どうすればもっと優秀な人間になれるのだろう?」。一生懸命自己分析をして、自分を成長させるために努力している人もいるでしょう。けれども、その行為は、心をこねくり回して心の働きを強め、かえって自分の真の姿を遠ざけるのです。自分の内側を見て、あるいは人と比較して、「ああ、私にはこんなにルーズなところがある」と落ち込み、「意地悪な自分もいるのだ」と嘆きます。その度に、「自責」「後悔」「自己嫌悪」などの思いが増幅し、心が濁っていきます。逆のケースで相手を心の中で非難することもあります。

 自分を否定すると、次に生じるのは自己防衛の力です。「失敗したくらいで、責めなくてもいい」と、エゴや反抗心が芽生え、自分が壊れるのを防ごうとします。

 自分を分析して欠点と向き合ったとき、素直に反省して行動を改め、前に進むのが理想です。でもエゴが染みついているためなかなか変わりません。分析によって、心に傷がつき、過敏になってそれを超えられないからです。

 心の分析や心理学の技法では、癒すのは難しいのです。分析に過剰なエネルギーが注がれ、否定的なジャッジで決めつけたことが塊となり、自己を守っているからです。ですから、こうしたやり方では自分を変えられず、かえってこだわりの強い人になります。あるいはいい人を演じて疲れるのです。

 本当の意味で自分と向き合い、成長するために大切なのは、分析ではなく、相手を許し自分を許すこと、自分を信じ愛することです。そして心を離して気づきを深めます。あるがままの自分を受け入れることです。

自分を否定すると
自己防衛の力が生まれる。

 

関連書籍

ヨグマタ 相川圭子『ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス』

心のとらわれを外し、悩みを手放す。そして、本当の自分に出会うーー。ヒマラヤ大聖者による「瞑想的生き方」指南、決定版! この本を手にしたあなたは、気づき始めていることでしょう。外側の世界を探求し、他人と競い合い、物事に執着する人生の虚しさに。人が、奥深くからの安らぎを手に入れ、幸せに満たされて生きるために必要なこと。その答えは、外側の世界ではなく、あなたの内側にあります。「はじめに」より 世界に二人しかいない「ヒマラヤ大聖者」が伝授する、執着を手放し、本当の自分に出会い、マインドフルネスに健康に生きるための瞑想的心得。

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ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス

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ヨグマタ相川圭子

女性として史上初のシッダーマスター(サマディヨギ/ヒマラヤ大聖者の意) であり、現在、一般社会で会うことのできる世界でたった二人のシッダーマスターのひとり。仏教やキリスト教の源流である5000年の伝統を持つヒマラヤ秘教の正統な継承者。主な著書に『あなたは答えを知っている』『ヒマラヤ聖者の太陽になる言葉』(河出書房新社)、『思った以上の人生は、すぐそこで待っている』(大和書房)、『宇宙に結ぶ「愛」と「叡智」』(講談社)、『ヒマラヤ大聖者の人生を変える瞑想』(宝島社)、『ヒマラヤ大聖者 愛の般若心経』(さくら舎)など。他にNHK・CDセレクション『ラジオ深夜便 ヨガと瞑想の極致を求めて』などがある。

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