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経済政策大全

2017.02.28 公開 ポスト

<経済政策大全>第9回

「物価水準の財政理論」がなぜ今盛り上がっているか(補足かつ重要な議論)小幡績

 この議論が今話題になっていることの背景、および理論自体の根本の構造の問題点について、最後に述べたい。

 まず、この理論の学会における位置づけだが、基本的には異端の理論であり、世界的にもほとんどの経済学者は懐疑的だ。理論自体は1990年ごろ形となって登場し、90年代半ばに発展し、そして21世紀に入ってからも理論的には精緻化されてきた。ただし、理論としては進化してきたが、依然として異端であり続けている。 

 では、なぜ今盛り上がっているのか。それは、世界的に(成熟経済においては)、金融政策の限界が懸念されるようになってきたからだ。ゼロ金利が日米欧で長期にわたって継続し、日欧は抜け出る目途が立たず、米国も依然低金利である。

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経済政策とは何か? なぜ専門家の政策提言は経済を悪くするのか? 経済政策はなぜ政治家のオモチャになりやすいのか? 「経済政策」の全体像を、そもそもの出発点から平易に考える。専門家に騙されない武器が身に付く集中連載。

 

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小幡績

1967年生まれ。慶應義塾大学ビジネススクール准教授。個人投資家としての経験も豊富な行動派経済学者。メディアなどでも積極的に発言。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。著書に『リフレはヤバい』(ディスカバートゥエンティワン)、『成長戦略のまやかし』(PHP研究所)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(東洋経済新報社)などがある。

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