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あぁ、だから一人はいやなんだ。

2026.07.30 公開 ポスト

東京国際フォーラムいとうあさこ

こんなことあるんだなぁ。小さい頃に『8時だョ! 全員集合』の観覧に行った日本青年館ホールに、大人になってからお笑いライブでそのステージに立ち、めっちゃくちゃ感動したり。17歳の時、ザ・ブルーハーツのライブで飛び跳ねまくった日本武道館。『24時間テレビ』でステージから客席を見て、「こんなにちゃんと見えるんだ」とビックリしたり。そんな経験はあったんですよ、今までも。それが先日、二日連続で東京国際フォーラムのホールAに行ったんですが、一日目は観客で、そして二日目は出演者で。ホント、こんなことあるんだなぁ、な二日間でした。

 

 

まず一日目。毎年行われている、マッチさんのバースデーライブ「近藤真彦BIRTHDAY LIVE2026」へ、小中高の同級生と行ってまいりました。ライブは18時からなのに、15時過ぎにはすでに近くを一人でソワソワウロウロ。その時、ライブは基本めっちゃハッスルするタイプの人間なので、いつも飛び跳ねやすいツッカケタイプの靴を履いていくのですが、この日はなんだかそれが「ちょっと合ってないなぁ」と急に気になっちゃって。いやね、そもそも別に洋服だって、まったくもってオシャレなんかじゃないんですよ。いつもTシャツ&スウェットなんですから。それにこの日の朝、何着ていこうか、洋服を選んだ時、ちょっと気になって去年のライブの時に撮った写真を見たら、まったく同じ服をチョイスしていることに気がつきまして。「ちゃんとしていこう」と思った時の服、選択肢ないくらいなんですよ。恥ずかしい。結局、一応別の、でも本当に普通の黒の半袖シャツに柄のパンツにしてみた。まあそんななので今さら靴だけ気にしても、なのですが、もう気になっちゃったので。フラリと通りすがりの靴屋さんに行きまして。そこでちょっとヒールのある、夏らしい黒のサンダルを見つけて購入。うん、バランスはいい。履き心地もよかったし、なんか久々にそんな女の子らしい行動をとった自分がちょっと恥ずかしいけどちょっとかわいい気もしたりして。ええ、ちょっとだけですけど。でもね、やっぱり慣れないこと、しない方がいい。だって銀座から東京国際フォーラムまで炎天下、日傘を差して(あ、しかもこれが人生初の日傘デビュー)歩いていったのですが、たった10分。そのたった10分間で2ヵ所もしっかり靴擦れしちゃいまして。もう長いこと本当にツッカケタイプばかりだったもので足もビックリしたでしょうね。ごめんね、足。

 

そんなこんなで友人と合流して、まずはそのままグッズ売り場へGO。今回はTシャツ、タオル、ペンライトを購入。思ったより早くグッズが買えたので、ライブまではまだ2時間弱ありました。とりあえず靴擦れ用の絆創膏をコンビニで買って、近くの喫茶店へ。スイカジュースを飲みながら、ペンライトがつくかどうかのチェック。OK、ちゃんとつきました。よし、もうあとはライブを楽しむのみです。今回はアルバムやB面の曲がメイン。「ああ、部活から帰ってよく聞いたな」とか。「この曲の時、ちょうどあの漫画読んでたな」とか。思い出が走馬灯のように、のヤツ。そんな風にいろいろ懐かしく思い出しながら、最高の時間を過ごしました。

 

そんな東京国際フォーラムに翌日、今度は『秋山歌謡祭LIVE SUPER FINISH! in東京国際フォーラム』の“出演者”として参りました。2023年にメ~テレ開局60周年記念の特番で始まった『秋山歌謡祭』。何故かわたくしはその初回から番組に参加させていただいておりまして。いつしか“秋山歌謡祭の母”→“秋山歌謡祭オフィシャルマザー”と呼ばれるように。で、そのオフィシャルマザー、今回シークレットゲストとして登場。

 

まずは名曲『TOKAKUKA』で始まったライブ。もうねぇ、すごいの、お客さんの熱量が。袖にそのアツい歓声が聞こえてきてマザー、まずひと泣き。いやいや、泣いている場合じゃない。準備しなきゃ。私はラテンっぽい帽子にマント、更にサングラス、ギターで身を隠し、4曲目『MEMOTO! ~Shisyunki~』の時にコーラスの方と共に登場。曲の最後の方で秋山くんが私のサングラスを外して「あれ? マザーだ!」と。その瞬間、5000人のとんでもない歓声。う、う、嬉しい。こんなに“オフィシャルマザー”をあたたかく迎えていただけるなんて。なんなんだ。もうその歓声に震えちゃって、なかなか帽子が脱げなかったですよ、私。ありがてぇにもほどがある。

 

その後は基本、客席に座りながら掛け合いしたり、『あやしくないから』であやしくなったり、『SAY KOU SHOW~銀座ボサノヴァver.~』であさこの20歳の頃の“初めてのお付き合い”のことをアドリブで秋山くん&コーラスの方々とセッション(?)したり。まあ全部とんでもなく楽しいです、本当に。で最後、これこそ本当のシークレットゲスト・大黒摩季さまの登場。昔、秋山くんがラジオで「『熱くなれ』の最初のところが何て言っているのか聞きとれない」というリスナーさんからのメールに「ペニゲリオン ペニゲリオン ペニゲリオン find your way ペニゲリオン ペニゲリオン 30ペニゲリオン、ですよ」と。そこからそれが大黒さんに伝わって、まさかのコラボ『ペニゲリオン~熱くなれver.~』という曲が誕生。いやいや、“熱くなれver.”ってなんだよ。もう大黒さんのサービス精神と秋山くんの才能がコラボした名曲です。最高。そこからもう一曲。『ら・ら・ら』。途中、お二人が客席に降りていらして、そのまま手をとられ、一緒に会場を行脚。もうね、お客席の皆々様のそりゃあ幸せそうなお顔たちよ。そんな表情の5000人の『ら・ら・ら』大合唱。感動しちゃってね。舞台に戻った頃には大号泣。私がいっぱい幸せを頂戴しちゃいました。本当にすごかった。

 

もうなんなんでしょう。自分がめっちゃくちゃ客席で感動した翌日に、今度はその客席の方々の幸せパワーを浴びて、これまた感動するなんて。夢のような二日間でした。感謝。あ、興奮冷めやらぬ翌朝のラジオで、秋山歌謡祭にいらしていたという方から『熱くなれ』のリクエストをいただきまして。曲をかけた時、頭の中ではっきり♪ペニゲリオン ペニゲリオン ペニゲリオン、と歌い出してしまったのは、しょうがないよね?

 

【本日の乾杯】よだれ鶏。よだれが出るほど美味しい鶏。誰だ、そんな命名したのは。近所のタイ料理屋さんのもの。鶏の下にキャベツの千切りがめっちゃ入っているのも好き。辛いタレとともに。

関連書籍

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。4』

震えながら歩いた、高さ180メートルの吊り橋のケーブル。座薬にすがった入院生活。中2で転校した親友との再会。台湾でなぜか私だけ、100カ所以上の虫刺され。強風に泣いた初ソロキャン。目玉焼きを食べただけなのに、真っ二つに折れた歯。そして、突然目覚めた“94キロの男を肩に乗せる”という才能。―― 今日もあさこは、生きている。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。3』

海への恐怖を感じた、初めての遠泳。4人で襷を繋いだ「24時間駅伝」。お見合い旅inマカオ。“初”キスシーンに、“初”サウナ。ドラクエウォークで初めての高尾山。接続できずに大騒ぎのリモート飲み会。拍子抜けだった大腸検査。ブームに乗って、のんびり「おばキャン」、のつもりが……。いくつになってもあさこの毎日は初めてだらけ。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。2』

セブ旅行で買った、ワガママボディにぴったりのビキニ。いとこ12人が数十年(?)ぶりに全員集合して飲み倒した「いとこ会」。47歳、6年ぶりの引っ越しの、譲れない条件。気づいたら号泣していた「ボヘミアン・ラプソディ」の“胸アツ応援上映”。人間ドックの検査結果の◯◯という一言。ただただ一生懸命生きる“あちこち衰えあさこ”の毎日。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。』

ぎっくり腰で一人倒れていた寒くて痛い夜。いつの間にか母と同じ飲み方をしてる「日本酒ロック」。緊張の海外ロケでの一人トランジット。22歳から10年住んだアパートの大家さんを訪問。20年ぶりに新調した喪服で出席したお葬式。正直者で、我が強くて、気が弱い。そんなあさこの“寂しい”だか“楽しい”だかよくわからないけど、一生懸命な毎日。

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