突然の選挙により、「リブート」(TBS)第4話の放送は一週間先送りになった。
その間、ドラマ考察YouTuberである私たち6969bは沢山の「リブート」考察動画を投稿し続け、この難解なドラマの構造を読み解こうとしていた。
別人に成り代わることが可能な“リブート”という設定があるため、そもそも疑心暗鬼な状態でこのドラマを観なくてはいけない。
さらには嘘に嘘を重ねる一香(戸田恵梨香)の存在もあり、もはや何をどう考察すればいいのか……。
埋まらないピースの多さに、霧の中を彷徨っているかのような考察の毎日。はっきり言ってお手上げだ。
しかし今回の第4話では第1話時点から考察班の間では囁かれていた、物語を揺るがす重大なピース“本物の儀堂生きている説”に答えが出た。
そう……彼は生きていたのだ。

まさか儀堂に成り代わった早瀬陸(以下、早瀬儀堂)のふりをして一香に近づいてくるとは思わなかった。
しかもなぜ早瀬陸(松山ケンイチ)の特徴を掴んでいるんだ、儀堂。
そんな違和感も感じつつ、“本物の儀堂が生きている”という大きなピースが埋まったことで、考察も進むだろう。
……いや、余計にわからなくなった。
なんせ本物の儀堂が悪者っぽすぎるからだ。
不器用ながらも愛妻家なのでは? 一香と組んでいたのに裏切った?
訳がわからない。
まだまだこのドラマ、そう簡単に真実には辿り着かせてくれないみたいだ。
しかしそんな中でも一つの疑念が確信に変わったことがある。
それは、“一香=夏海説”だ。
一度この連載でもその件に触れたが、その時は説を否定する形で結論づけた。
だが今回の第4話の描写を見ると夏海とは思わずにはいられない描写が多々あり、今までの疑念と相まってこの説を再考するに至った。
ドラマの大枠を考えるのが難しいと思っている方は、ぜひこの一部分でも私と一緒に考察してみてはいかがだろうか?
一香が見た夢にそのすべてが物語られている……!
今まで、一香が早瀬陸の亡くなった妻:夏海(山口紗弥加)と疑われていたのは以下の描写があったからだ。
・夏海の葬式で手を合わせない一香 (第1話)
・夏海の息子:拓海に話しかけ、元気づける一香 (第1話)
・儀堂の「夏海一筋ですから」に照れたような素ぶりの一香 (第3話)
他にもあるかもしれないが、大きなところだとこのあたりの一香から、夏海の影を感じられた。
スイーツ好きなところも夏海とも合致している。(女性は大体そうなのか? )
しかしこの前提がありながらも、今まで一香=夏海説を否定していたのは「実の夫を率先してリブートさせているから」という理由が大きいだろう。
考えてもみてほしい。
夫の顔が変わったら嫌すぎる。鈴木亮平フェイスだから良い……。とかはない。
誰だとしてもまるっきり違うのは、嫌というか論外だろう。
割とこのポイントだけで一香=夏海説は否定し得るに十分だと思っていた。
だが前述の通り、この物語は良い意味で“何がなんだかわからない”(もちろんお話としてはとても面白く、あくまでも考察的な部分でわからないということ)
それはすなわち、何か大きな理由さえ隠されていれば“一香の姿をした夏海”が率先して夫の顔を儀堂に変える可能性もあるということだ。
その大きな理由を考えるのは迷宮入りしてしまうために控えるが、
ここまで謎めいた物語であればその可能性があるということは否定できないだろう。
その前提で話を進めていくと、今までの疑惑の描写も再考の余地があるし、今回の第4話であった“一香が撃たれる夢”は“一香=夏海説”を強くする一つだろう。

あの夢の中、一香の後ろの壁には妹:綾香(与田祐希)の写真やおそらく一香に関する情報と思われる紙が一面に貼られていた。
あの場所はおそらく第1話で早瀬陸が儀堂歩になるべく6ヶ月を過ごした場所と同じだろう。
しかもあの夢は“一香を見ている視点”だった。
夢を見る場合、自分自身を俯瞰で見た情景が描かれることはあまりないはず。あくまで自身の視点で夢は見るものなので、自分自身が体験し得る(し得た)情景が映るはずだ。
すなわち一香が見る夢に、一香自身が映るというのは考えにくいのだ。(一香が映像系の仕事をしていたら、“テレビに映る自分を見る夢”という状況で、自身を俯瞰で見ることはあると思うが)
そうなると一香が撃たれる情景を見ていたのは一香ではない人物……ということになる。
一香の情報が壁に貼られていることからも、“その人物は一香にリブートしようとしていたのではないか”と考えられるので、夏海が浮上するのも不思議ではないのだ。
さらに一香は、自身の家を出る前に屋根裏の何かに向かって「行ってくるね」と言った。
何に話しかけたのかは暗くて見えなかったが、おそらく写真か何かがあるのだろう。
もし今の一香がリブートした夏海であれば、それが本物の一香の写真や早瀬家の写真である可能性も。
妹の綾香も、病室を後にする一香を見送った際に訝しげな表情をしていたため、その違和感に気づきながらも気付かぬふりをしているとも捉えられる。
仮に一香=夏海だとして、「なぜそこまでする?」とも思えるが、そこにもまた並々ならぬ事情……例えば「本物の一香には余命があった」などが考えられるだろう。
夏海は一香にリブートしてでも成し遂げたい、“一香が叶えられなかった願い”があるのかもしれない。
さらなる衝撃に備えよ。
全体の流れをすべて繋げようとすると、現段階では迷宮入りしてしまうであろう「リブート」の考察。
しかし今回のように一つのポイントだけを思う存分考察すれば、この溜まりに溜まった考察欲の解消にはもってこいだ。
第5話では“誰も予想しなかった衝撃の展開”が待ち受けていると公式ホームページのあらすじに記載がある。
一香=夏海は、皆考察しているから……。それではないのか?
いや、こういう謳い文句を真に受けてはいけない。
一香=夏海は予想をしていても十分衝撃の展開だ。
しっかり「えーっ!」とテレビの前で言うに違いない。
私たちはドラマを同時視聴しながら生配信をやっているので、よろしければ第5話を6969bと一緒に視聴して、「えーっ!」と驚く私たちの顔をリアルタイムで見に来てほしい。
1月にはじまった「リブート」もいよいよ後半戦突入。
なのにまだまだ年始気分が抜けない私。そろそろリブート(再起動)しなくては……。
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
TBS 日曜劇場『リブート』( 毎週日曜夜9時~)
出演:鈴木亮平、戸田恵梨香、永瀬廉(King & Prince)、蒔田彩珠、中川大輔、藤澤涼架、与田祐希、上野鈴華、藤田ハル、矢崎晃、松山ケンイチ、野呂佳代、塚地武雅(ドランクドラゴン)、津田篤宏(ダイアン)、伊藤英明、山口紗弥加、池田鉄平、酒匂芳、黒木メイサ、原田美枝子、北村有起哉
プロデューサー:東仲恵吾
協力プロデュース:國府美和
脚本:黒岩勉
演出:坪井敏雄、田中健太、元井桃
音楽: 大間々昴、木村秀彬
制作著作:TBS
主題歌:Mr.Children『Again』(TOY’S FACTORY)
著者:ケメ・ロジェ
イメージイラスト:サク
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