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歌舞伎町で待っている君を

2026.02.14 公開 ポスト

「五百万でいいよ。お前ホストだろ?」“君のダンナ”らしき男の乱入SHUN

(写真:Smappa!Group)

美しい男の過去#2

土足で部屋へ入ってきた体格の良い男は、唖然としている美しい青年を嘲笑うように雑に蹴飛ばした。部屋の端まで吹っ飛んだ携帯電話を拾い、平然とした表情でメールをチェックした後、先ほどより深い笑みを浮かべながら丁寧にもう一度蹴飛ばした。美しい青年のボサボサの髪は己の胃液を吸い、かさついた頬にへばりつく。余白を楽しむように、数分の時間を置いてから体格の良い男は美しい青年を正座させる。そして、ようやく口を開いた。

「五百万でいいよ。お前ホストだろ?」

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手塚マキ『新宿・歌舞伎町 人はなぜ<夜の街>を求めるのか』

戦後、新宿駅周辺の闇市からあぶれた人々を受け止めた歌舞伎町は、アジア最大の歓楽街へと発展した。黒服のホストやしつこい客引きが跋扈し、あやしい風俗店が並ぶ不夜城は、コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった。しかし、この街ほど、懐の深い場所はない。職業も年齢も国籍も問わず、お金がない人も、居場所がない人も、誰の、どんな過去もすべて受け入れるのだ。十九歳でホストとして飛び込んで以来、カリスマホスト、経営者として二十三年間歌舞伎町で生きる著者が<夜の街>の倫理と醍醐味を明かす。

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歌舞伎町で待っている君を

歌舞伎町のホストで寿司屋のSHUNが短歌とエッセイで綴る夜の街、夜の生き方。

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SHUN

2006年、ホストになる。
2019年、寿司屋「へいらっしゃい」を始める。
2018年よりホスト歌会に参加。2020年「ホスト万葉集」、「ホスト万葉集 巻の二」(短歌研究社)に作品掲載。

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