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次元上昇日記

2026.01.06 公開 ポスト

2026月1月1日 紅白観賞辛酸なめ子

あけましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いいたします。

年末は静かに紅白歌合戦を観てすごしました。始まってすぐに、自分が時代についていけているか判断基準になりそうな出演者が登場。CANDY TUNEからFRUITS ZIPPERに入れ替わったのに気づかず、同じグループの曲のメドレーかと思ったらちがうようでした。両方、原宿がテーマでアソビシステムが手がけているとはいえ、よく見ると衣装のテイストも違っていました。検索すると「CANDY TUNE  FRUITS ZIPPER 違い」という候補があったので、見分けがつかないのは私だけではなさそうです。

 

M!LK「イイじゃん」の流行のフレーズを改めて聴いて、ルッキズムについて批判されがちな昨今、「ビジュいい」というのはギリギリ使える表現だと思いました。でも、K-POP系のグループのルックスやスタイルの完璧さとくらべると、日本はまだ、見た目に幅があって多様化が受け入れられていて生きやすいのかもしれないと思いました。HANAとちゃんみなの曲のメッセージには勇気づけられました。

純烈がいつの間にか3人になっていて、後から入った人もすぐ辞めていて何があったのか気になります。Number_iはアイドル路線とは違った方向で成功していてかっこよかったです。

若手の曲は、前半のCANDY TUNEやFRUITS ZIPPER、幾田りらさん、米津玄師さんなど曲のテンポが早くて情報量が多いです。短い時間で多くの内容を伝える若者のタイパ主義を表しているのでしょうか。AKB48の「ヘビーローテーション」などのメロディーのテンポがちょうどいいですが、上の世代になるともっと曲がゆっくりになっています。福山雅治さんと稲葉浩志さんのコラボもじっくり聴かせる曲調で、岩崎宏美さんの「聖母(マドンナ)たちのララバイ」もゆっくりめでした。大御所の布施明さんの「MY WAY」は「全ては~~心の決めたま~ま~に~」と、さらにスローなバラードを歌い上げていました。玉置浩二さんの楽曲「ファンファーレ」の「失ったモノ達が 心を紡いでくれるから」というフレーズが心に残りました。やはりテンポがゆっくりのほうが歌詞が入ってきやすいです。テンポが遅めでも、けん玉やドミノなどの企画があると歌詞が入ってこないですが……。星野源さんは曲調とテンポがちょうど良くて、京都のゲームミュージアム内を軽快に歩きながら曲が途切れずすごかったです。何年か前の曲が急に変更になった時のテンションが低い状態と比べて楽しそうだったので、老婆心ながら安心しました。

テンポの変化は脳の活性化を促進するようなので、速い曲とゆっくりな曲が混ざっているのも効果がありそうです。乃木坂46「Same numbers」は、数字ボタンを押すというシニア世代にとって脳トレになりそうな企画が。

後半になるにつれ、60代70代のレジェンドが次々登場し、テレビ離れの今、中高年層を対象にしているのかもしれません。前半で若者の曲をショーケース的に聴いて、後半で懐かしい曲で感動に浸るという流れが。ユーミンさんも変わらず若かったですが、久保田利伸さんと松田聖子さんが63歳というのに驚きました。久保田利伸さんは記憶のままの姿から変わっていなくて、松田聖子さんは白く発光していました。2人ともおだんごやポニーテールで髪の毛をまとめることで顔のリフトアップしているのかもしれません。今の60代の若さは前任未踏の域に達しているようで、心を鼓舞されました。

年末で数少ない忘年会のお店から見た東京タワーです。

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次元上昇日記

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バックナンバー

辛酸なめ子

近著に「スピリチュアル系のトリセツ」(平凡社)、「電車のおじさん」(小学館)、「無心セラピー」(双葉社)、「新・人間関係のルール」(光文社新書)、「女子校礼讃」「辛酸なめ子の独断! 流行大全」(中公新書ラクレ)など。

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