読書
ちょうど昨年の今頃のこと。福岡に帰省をした際に友達と久しぶりに大宰府天満宮へ行った。紅い太鼓橋を渡り、まっすぐに進み、楼門をくぐる。……あれ? 見慣れたはずの本殿がない。かわりに現れた建造物はいとも不思議なたたずまい。黒で統一した斎場の屋根は柔らかな曲線を描き、その上にはさまざまな木々が茂っていた。さながら「浮かぶ森」のおもむき。説明書きによると、本殿は令和の大修繕中。目の前にある建造物は3年間限定の仮殿なのだという。この天神様のお引越し先、どこまでも自由で現代的なのだけど、なぜか厳かな景観にすーっと溶け込んでいる。手掛けたのは建築家の藤本壮介。過去から現在、そして未来へとつながるこの感じ、すごくいいな。

遠くへ出かけるよりも、自分の部屋や近所で過ごすのが大好きな作家・越智月子さん。そんな彼女が目覚めたのが、ホテル。非日常ではなく、暮らすように泊まる一人旅の記録を綴ったエッセイ。

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