会社員でも副業での安定収入とFIREを実現できる手法として、いま「中国輸入ビジネス」が注目されています。その第一人者・佐藤大介さんが、売れ筋リサーチからマイブランド戦略、そして世界販売までを、マンガと図解でわかりやすく解説した『マンガでわかる! 中国輸入ビジネス大全』。
本書では、図版を使ったわかりやすい解説パートに加え、日々の仕事や生活に行き詰まりを感じていた主人公・桐生翔平が中国輸入ビジネスと出会い、人生を変えていく過程を描いたマンガも収録しています。その中から一部を抜粋してご紹介します。
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どうやって中国から仕入れるのか?
売れ筋商品が掴めたら、アリババ(もしくはタオバオ)で商品を調べましょう。商品を調べる方法は大きく分けて2つあります。
おすすめは画像検索です。メルカリやAmazon の商品画像をキャプチャーしてパソコン内に保存し、アリババの検索窓の右にある画像検索マークをクリックします。すると類似商品が一覧表示されますので、詳しく見ていきます。
しかし商品画像に文字が入っていたりして、なかなか同じ商品が出てこない場合もあります。その場合は、商品の一般名詞をGoogle翻訳を使って中国語(簡体字)にして検索しましょう。
メルカリやAmazon で付けられている販売価格とアリババ内での価格(卸価格)の差が大きければチャンスです。それが利益につながるからです(サイト内では「元」で表示されているので円に換算してください)。

サプライヤー選定は「成交額」と「☆評価」を基準にする
初めてアリババやタオバオで商品検索をする場合、恐らく「どこからいくらで買えばいいのか?」という疑問にぶつかると思います。相手の顔が見えないネットで、しかも外国のサプライヤーから買うわけですから、その気持ちはよくわかります。
そんなときには「売れている順」でソートしてみましょう。商品を検索すると検索結果ページ内に「成交額」のタブがあります。これは過去30日の売れている順でソートできる機能です。そして商品画像をクリックすると、ネット通販と同じような商品ページが表示されます。最小ロット数も書いてあります(「起批量」と表記されています)。
さらに、商品ページ上方の企業名にカーソルを合わせると、そのサプライヤーの評価が表示されます。すべて中国語ですのでわかりにくいかもしれませんが、見るべきは社名「○○有限公司」の横の「〇年」という営業年数です。できるだけ長くやっているところのほうが信頼性は高いので、3年以上で考えましょう。アリババで商品を見て「Amazon の画像と同じだ」と思っても、実際に注文すると違う商品が届く可能性もあるので、レビュー(「条评价」と表記されています)の数と質や年数を見て判断してください。

中国語ができなくても輸入代行業者に頼めばOK
ここまでお伝えしたこと以外にも、仕入れる商品の「重量」「サイズ」や「画像には見えないロゴのある/なし(なしのものがいい)」など確認が必要です。
これらを1つずつ確認するためには、アリババの商品ページ内のチャットを使うなどして先方とやり取りをしなければいけません。当然、文字上であっても中国語でのやり取りとなります。
このような手間を省くためにも「輸入代行業者」を活用します。詳しくは後述しますが、メルカリやAmazon で見つけた売れ筋商品をアリババやタオバオで発見したら、最も条件のよさそうなところを輸入代行業者に判断してもらうのがおすすめです。「出荷が早い」「評価が高い」「価格が安い」などの基準で探してもらい「重さが何gか」「1箱に何個入るか」まで聞いて報告してもらうことで、安全に仕入れることができるのです。

中国輸入では、輸入代行業者の活用が必須
輸入代行業者は中国輸入ビジネスならではの業態です。
例えば、米国から仕入れて輸入ビジネスをする場合、ネットで現地のサプライヤーと交渉して、クレジットカード決済をすればきちんとしたものが届きます。基本的な商習慣が同じだからです。
しかし、中国の場合はすべてが同じとはいきません。悪徳業者も少なくありませんし、初めての取引で少ない金額の場合は不良品が送られてきたりします。別章で解説するマイブランド商品(OEM商品)やオリジナル商品(ODM商品)の場合に、サンプルではいいもの届いたのに2回目からは品質の悪い商品が届くようなことが起こり得るのです。
このようなケースになった場合、悪さをされたかどうかの証明ができません。仮に悪さをするつもりがなかったとしても、輸送中に破損した可能性も考えられます。「どこで壊れたのか」を証明できず、トラブルが絶えないのです。
ですから中国国内で検品し、日本の品質規格に合格したものだけを送る〝ワンクッション〟が必要になり、それを行ってくれるのが輸入代行業者です。
他にも、中国は国際送金が自由ではなく、クレジットカードで支払うことは一般的ではありません。基本的な支払いはAlipay(支付宝)という中国の電子決済サービスか、中国国内での銀行振り込みです。海外送金で一般的なPayPal は使えませんし、タオバオの場合はクレジットカードで支払うことも可能ですが、タオバオへの手数料が3%ほど加算される上、日本のカード会社でも海外事務手数料が数%かかります。さらに、そもそもサプライヤーは日本まで発送してくれません。だからこそ、輸入代行業者の利用がほぼ必須になるのです。

信頼できる輸入代行業者の見分け方
では、どのように輸入代行業者を選べばいいか、という話になりますが、見分けるポイントは、「営業許可証、貿易権を持った正規の業者かどうか」です。
買い付けて日本に発送すること自体は、日本語ができれば誰でもできるため個人がやっている輸入代行サービスも多くあります。中国が高度成長した背景には、日本の技術支援や企業進出などがありますが、その過程で実は日本語を話せる人材が大量に育ったのです。

しかし、個人の多くは適切な納税をしていなかったり、偽物を扱っていたりして、中国当局に摘発されていきなり業務が止まってしまうことがあります。当然、払ったお金は戻ってきません。きちんと法人登記をして、中国政府の認可を受けている業者を選んでください。
その上で、「日本に拠点があるかどうか、日本向け専門か、日本人がいるかどうか」も判断基準として大事です。
結論を先に言うと「日本人が経営し、現地にも日本にも拠点がある業者」を選ぶのがベストです。

仕入れでは中国に拠点のある輸入代行業者に依頼することになりますが、その場合に「日本人が常駐している業者」を選んでおけば、トラブル発生時に日本語でやり取りができ、日本の商習慣にも明るく、細かい点の行き違いが起きにくいからです。日本のマーケットで通用する品質についても理解がありますので、トラブルが起きにくいと考えられます。逆に、個人エージェントの場合は忙しくて対応が後手に回ったり、摘発されたり、お金持ち逃げのリスクがあるので避けたほうがいいでしょう。
「日本向け専門でやっているか」の観点も大事です。中国輸入ビジネスは輸入代行業者がほぼ必須ですが、これは各国どこでも同じ条件です。ですから、日本以外の国をクライアントに展開している輸入代行業者も多いのです。「日本語も喋れるし日本向けもやっているけれど、クライアントのほとんどはアフリカです」というようなところだと日本品質がわからないことがあるのです。
その上でどのような業者を選べばよいかと言うと、多くの人が使っている業者がよいでしょう。加えて、インターネットで「中国輸入代行」などで検索し、何社かに「この商品を10個仕入れたいけれど、いくらで仕入れができますか」といった形で問い合わせて反応を見ることも大切です。
また、輸入代行業者が主催しているセミナーや勉強会に参加してみてください。できればオンラインよりオフライン(会場で開催)がおすすめです。オフラインは利用者も参加していることが多いので、実際に中国輸入ビジネスをしている人からの声も聞くことができます。
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