会社員でも副業での安定収入とFIREを実現できる手法として、いま「中国輸入ビジネス」が注目されています。その第一人者・佐藤大介さんが、売れ筋リサーチからマイブランド戦略、そして世界販売までを、マンガと図解でわかりやすく解説した『マンガでわかる! 中国輸入ビジネス大全』。
本書では、図版を使ったわかりやすい解説パートに加え、日々の仕事や生活に行き詰まりを感じていた主人公・桐生翔平が中国輸入ビジネスと出会い、人生を変えていく過程を描いたマンガも収録しています。その中から一部を抜粋してご紹介します。
* * *
中国輸入ビジネスは、在庫を抱えるリスクも抑えられる
仕入れについてですが、中国輸入ビジネスを始めるにあたっては、卸サイト「1688( 阿里巴巴、1688.com)」やECモール「タオバオ(淘宝網、Taobao.com)」を利用するのがおすすめです。
中国からの輸入であれば少量からの仕入れをすることも可能です。2個から卸価格で仕入れられる商品が増えています。まずは少量を仕入れて販売してみて、売れなければ原価で叩き売りし、別商品を仕入れるようにすることで、不良在庫を抱えるリスクを抑えることができるのです。

個数に関しては商品の単価によって異なるので明確な提示はできませんが、10個以下をおすすめします。「なんとなく売れそうだ」と思えば10個、「売れるか自信がないけど、過去に販売された実績はある」といった場合は2個でよいでしょう。まずはアリババで少量を仕入れてみて、売れるようであれば大量に仕入れます。
ものによっては100個単位でなければ仕入れができないものもあります。そうしたものはタオバオを使えば、多少単価は上がりますが1個から仕入れられます。また、タオバオでは売っているけれどアリババでは売っていない(ハンドメイドなど小さな工場に多い)直売商品などもありますので、2つのサイトを上手に活用しましょう。

「マーケット・イン」の考え方で売れ筋商品をリサーチ
仕入れる方法がわかったら、次はいよいよ「何を仕入れるか」ですが、その答えはすでに売れている、売れ筋商品です。マーケティング戦略で「マーケット・イン」と呼ばれます。売りたいものではなく、「売れるもの」を売るのです。
売れ筋商品を調べる方法はシンプルで、メルカリやAmazon で簡単に調べることができます。
メルカリで売れ筋商品を調べる方法
まずアプリを起動して好きなカテゴリーの商品をチェックします。例えば、
・カテゴリーから探す
↓
・ファッション
↓
・レディース
↓
・トップス
↓
・Tシャツ・カットソー
↓
・半袖シャツ(Tシャツ)
と進んでみましょう。するとレディースのTシャツがたくさん出品されていることがわかります。さらに絞り込み条件で、
・商品の状態を「新品、未使用」
・販売状況を「売り切れ」
と絞り込んでいきます。すると赤ラベルで「SOLD」と表示された画像が表示されるはずです。これが「売れている商品」です。メルカリで売れ筋商品を探すときは、SOLDマークに着目しつつ、どのような商品がこれまでに売れてきたかをチェックしてください。その中で、よく売れている商品の類似点を掴むのが、リサーチ方法になります。

Amazon で売れ筋商品を調べる方法
Amazon では、商品カテゴリーごとに売れ筋ランキングが表示されます。
まずAmazon のサイトやアプリを開いて、自分が得意なジャンルや興味のあるジャンルの商品を閲覧してみましょう。失敗する確率を減らすためにも、詳しくないジャンルよりは興味のあるジャンルを選ぶのがおすすめです。
輸入ビジネスでおすすめなのは「ホーム&キッチン」「ヘルス&ビューティー」「おもちゃ」「ホビー」「スポーツ&アウトドア」などです。これらは、無名のブランドでも勝負できるカテゴリーです。逆に「家電・カメラ・AV機器」「食品&飲料」はおすすめしません。
特にカメラと家電は利益率が低い傾向にあります。もしもあなたの興味のあるジャンルが該当するのであれば、その周辺機器に着目してみてください。カメラであれば本体ではなく「三脚」などです。
例えば「カメラ 三脚」で検索して表示された商品を何でもいいのでクリックし、「商品の情報(詳細)」欄の「商品(の)詳細」の中にある「Amazon 売れ筋ランキング」を見てください。「◯◯位(カテゴリー名)」といった表示があるので、「カテゴリー名」をクリックすると、売れ筋ランキングのページに飛びます。そこからの共通点を探すのです。
Amazon でのリサーチは、ツールを使う方法があります。具体的には「セラースプライト」が有名です。
セラースプライトはAmazon での販売に特化したリサーチ・分析ツールです。「たくさん売れているけれど評価が低い」「類似商品のマーケットシェアはどのくらいか?」「出品点数はどのくらいあるか?」など、Amazon内の販売データを分析でき、売るべき商品のヒントが得られます。

仕入れるときの基準と仕入れてはいけない商品
中国輸入ビジネスでは、仕入れるときの基準と、仕入れてはいけない商品を避けるための注意点が存在します。まず仕入れるときの基準としては、次の2点が重要です。
・600円以下で仕入れられ、売値2000円以上になるものを探す
・ ノーブランド品、ノーキャラクター商品を扱う
仕入れ金額は目安で、販売価格の1/3以下ならいいのですが、最初はリスクを抑えるためにも単価が低めの商品を扱いましょう。また、ブランド品は偽物が普通に売られていますし、キャラクターものは使用許諾が必要ですので注意しましょう。
さらに次のような、仕入れをおすすめできないものもあります。
・売れていない商品
・壊れやすいもの
・大きすぎるもの
・重いもの
・食品、化粧品
・液体物
そもそも売れていないものを選ぶことはないと思いますが、陶磁器のような壊れやすいものだと輸送中に破損してしまうことがありますし、大きすぎるもの・重いものは送料がかかって原価が上がるので避けましょう。食品や化粧品は検査が必要ですし、液体物は物流コストが高くつきがちです。
最初は、「小さく」て「軽く」て「壊れにくい」ものから始めるといいでしょう。

* * *
“中国輸入ビジネス”の真髄を知りたい方、副業で安定収入を得たい方は、『マンガでわかる! 中国輸入ビジネス大全』をお読みください。
マンガでわかる!中国輸入ビジネス大全の記事をもっと読む
マンガでわかる!中国輸入ビジネス大全

時間・場所・お金に縛られず、夢を叶えられるのが、「中国個人輸入ビジネス」です。
副業で安定収入を得たい方から、FIRE――経済的自立と早期リタイア――を目指す方へ。
その秘訣を、マンガと図解でわかりやすく丁寧に解説した、再現性の高い、副業ノウハウの決定版!











