1年ほど前のことです。
ケータイの充電ケーブルが壊れてしまい、仕方なくコンビニで1200円ほど払って新しいのを購入したのですが、その日の帰り道、ふと3COINSに立ち寄って唖然としました。そこに300円の充電ケーブルがあったのです。
「しまった。なんで先にここに来ることを思いつかなかったんだ? 1200円も払ったら、充電ケーブル、4つも買えたじゃん。あー、オレのバカバカバカ」
ずっと物価高が続いていますので、何でも高くなりましたよね。そんな中、ダイソーとかキャンドゥとか3COINSとか、均一価格を売りにする店舗に入ると、今でもあの安かったデフレ時代を思い出すことができます。私のように悔しい思いをしたり、あるいはその安さに感動したり、という経験はどなたにもあるでしょう。
以前は、ダイソーなら100円。3COINSなら300円のものしか置いていませんでしたが、物価高の影響もあり、百円均一とか3百円均一という概念は崩れ、いつのまにか500円とか800円とかの商品がずいぶん増えました。
「別に100円でなくても、500円だろうが800円だろうが、十分安いし、それにオシャレじゃん」
そんな消費者心理をうまく取り込むことで、売上げを拡大し(1000円の商品が売れれば、300円の商品3個分以上の売上げとなる)、企業を再成長させているのは、皆さんご存じのとおりです。土日とかに行くと、結構流行っていますよね。
さて、この連載を読まれている方にとってはいつものパターンですが、充電ケーブルを買ったその日に、3COINSを展開するパルホールディングス(東証プライム2726)の株も買っていたら、今頃どうなっていたでしょうか?
2024年9月末終値の同社の株価は1182円。1年後の2025年9月末終値は2510円。たった1年で2倍以上の上昇です。
「しまった。なんで、あの時、この株を買ってなかったんだ。あー、オレのバカバカバカ」
まぁ、こんなもんです。何度も失敗を繰り返しながら、その失敗の経験を糧に、次に悔しい思いや感動があれば、絶対に株価も調べてやる! そんな強い信念を養うことが大金持ちへの第一歩です。ちなみに、1年前ではなく、コロナ禍の真っ最中、日本中の小売店が苦しんでいた2020年9月にこの会社の株を買っていたら、株価は5年ほどで10倍近い上昇をしています。10万円が100万円になっていたわけです。企業がつまずいている時に、将来の成功を読み切って投資することが出来れば、さらに大きく儲けることができるのですが、まぁ、それについてはまた別の機会に記事にすることにしましょう。
さて、このように、流行っているお店への投資は成功確率が高いという発想を常に心に置いておくと良いでしょう。特に以前は高かったもの(例えば充電ケーブル)を安く売っているようなお店を展開する企業は大化け株の宝庫です。ユニクロ、ニトリ、ドン・キホーテ、ワークマン、セリア……。普段着とか、家具とか、アウトドア衣料だとか、昔は(今でも)高かったですよね。そんな高かったものを安く提供してくれるような、お馴染みのあのお店たちは全て10~100倍に株価を上昇させています。
変に、アメリカの景気がどうとか、AIがどうとか、そんな小難しいことは一切気にしなくて構いません。少なくとも21世紀に入ってからの過去25年間に関してのみ言えば、ただひたすら流行っている小売店を探しだすという投資法を貫くだけで大金持ちになれたのです。
もう一つ忘れてはならないのは外食です。
「巷ではこんなにも外食チェーン店が溢れかえっているのに、いまさら外食店なんかの投資で儲かるの?」
多くの初心者はそんな感想を持たれると思いますが、いやいやいやいや、これがまた大化け株の宝庫なのです。
かく言う私も、2008年にブログを開設した当時、とんかつ・かつ丼「かつや」を展開するアークランドサービスホールディングス(東証プライム3085)という会社の株を買って20倍高をゲットし、それがネット上で評判となって、その後、株雑誌に連載させていただいたり、本を書かせていただいたりと、今の地位があるのです。
最近であれば、関東圏ではやたら目にする、横浜家系ラーメン町田商店やラーメン豚山を展開するギフトホールディングス(東証プライム9279)でひと財産作ることが出来ました。
どちらもテレビや雑誌で話題になるような会社でもないのですが、地味に店舗を増やしていますよね?「最近、やたらこの看板見るよな」というちょっとしたひらめきを活かして、投資で成功することが出来たのです。
外食も小売りもそうなんですが、ポイントは2つだけ。
(1) 最近、店舗が増えている
(2) 最近、店内がよく流行っている
この2つを満たしている何かです。それは今までは無かったタイプの新しいお店かも知れませんし、今までもありはしたけれど、こんなに安くはなかった、あるいは、こんなに楽しくなかったお店、といった、新たな経験や驚きを提供してくれるお店かも知れません。
結局のところ、その経験や気づきを株式投資に活かせるかどうか、それだけのことなのです。
エナフンさんの推し活株式投資

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