10月8日に発売された『知れば知るほどへんすぎるいきもの事典』は、その名前の通り、“へんすぎる”いきもののお話を詰め込んだ、学べる児童書!
・牛66頭を襲ったヒグマは、実は、熊同士の闘いに負けていた〈OSO18〉
・溶岩流に現れる、謎多き無敵虫〈溶岩コオロギ〉
・理論的上は飛べるはずがないと言われていたのに、飛んでいる〈クマバチ〉
・13年もしくは17年という素数の周期のみ地上から現れる蝉〈素数ゼミ〉
・ヘリコプターが低空飛行したら一斉に興奮して繁殖活動するワニ〈イリエワニ〉
などなど、子どもも大人も楽しめるいきものネタを50収録しています。
生きものと言えば、子どもが大好きな分野!そこから理科が得意になったりする子も多いですよね。 とはいえ、
今の“自然離れ”の時代に、生きものにどう興味を持ってもらえばいいのか……
こんな悩みを抱える保護者の方も多いはず。
今回は、そんな悩みのヒントになる、『知れば知るほどへんすぎるいきもの事典』の著者ろうさんの言葉をお送りします。
* * *
はじめまして! へんないきものチャンネルの中の人「ろう」です。
突然ではありますが、みなさんは毎日の生活の中で、どれぐらい生きものと触れ合っていますか?
夏休みに昆虫採集に出かけたり、家の中でも、虫が飛んできて驚いたり。
最近は、昆虫の数も減ってきて、見かける機会も少なくなりましたが、それでも生きものというのはどこにでもいるものです。
例えば、みなさんのお腹の中、「大腸」に生息している腸内細菌も、生きものの一種です。
ほかにも、常在菌と呼ばれる体のあちこちにいる細菌は、風邪を引かないように体を守ってくれています。
さらに、毎日の食事でも、色んな生きもののお世話になっています。
たとえば、「味噌汁」の中には、味噌と豆腐の原料になる植物の「大豆」、美味しい“ダシ”の元になる「昆布」「かつお」「小魚」など、また、海でとれた海藻の一種である「ワカメ」や農家さんが栽培してくれる「大根」「ネギ」「キノコ」など、多くの生きものが入っています。
しかも、これらは、海や土の中の微生物のはたらきによって、成長しているんです。
食事以外にも、綿や絹などの天然繊維を取ったり、家を建てるために木材を使ったり、新しい医療技術のヒントを得たり、ペットとして飼って癒やされたり……
人類は生きものなしでは生きられないぐらい様々な恩恵を、毎日のように受けています。
地球では、何億、何兆という数字では全然足りないぐらい、膨大な数の生きものたちがつながり合いながら、生きているんです。
生きもののことを調べていくと、それぞれの生きものが、地球の中でどんな役割を果たしているのか知ることができます。
すると、
生きものを守ることが、人間の生活も守ることにつながる
ということを発見できるはずです。
少し難しい話になってしまいましたが、『知れば知るほどへんすぎるいきもの事典』には、そんなことを抜きにして、純粋に「面白い!」と思えるような生きもののお話をたくさん詰め込んでみました。
友達に教えたり、自由研究のテーマにしたり……とにかく楽しんで読んでいただけたらうれしいです!
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知れば知るほどへんすぎるいきもの事典

へんないきもののネタを50集めた児童書『知れば知るほどへんすぎるいきもの事典』の試し読み記事です。
たとえば……
・牛66頭を襲ったヒグマは、実は、熊同士の闘いに負けていた〈OSO18〉
・プロボクサーより早いパンチを繰り出す海の生きもの〈モンハナシャコ〉
・噛まれたら10分で死んでしまう殺人グモ!? 〈シドニージョウゴグモ〉
・体が大きいのに泳ぐスピードも速い人食い魚〈ムベンガ〉
・世界で唯一、血液を食べものにする鳥〈フィンチ〉
・人間の貴重品をあえて狙う泥棒ザル〈カニクイザル〉
などなど……面白いいきものの生態がたくさん! 子どもと一緒に大人も楽しめます!
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