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だらしなオタヲタ見聞録

2025.08.25 公開 ポスト

軽率4人組で話題のtimelesz(タイムレス)を観に日帰りで仙台に行ってきた!藤田香織

ザ・新規すぎる中年女子4人、タイムレスを観に仙台へ行くの巻

いやだから、中年なのに女子ってどういうつもりよ? ですよね。
そもそも「中年」ってアラフォーを指すんじゃないの? ですよね。

わかってます、わかってます。でもまあいいじゃないですか、って話です。
中年は40歳以上65歳未満って定義もあるようですし。そこには間違いなく入っているので。そしてアイドルのライブに行く心もちは、やはりいくつになっても、女子だろう! ということで。

さて。このたびは<We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 ~FAM~>に行ってきました。
旧ジャニーズ事務所のSexy Zone(セクシーゾーン。通称セクゾ)が2024年4月に改名してtimelesz(タイムレス)となり、オリジナルメンバーのマリウス葉と中島健人が卒業して3人になっていたこともあって、一般参加を主対象とした『timelesz project -AUDITION-』通称「タイプロ」を開催。Netflixで放映されたこの企画が大注目されて、今年2月に新メンバー5人の加入が決定。8人組となった、まさに時の人! 時のグループのライブでございます。

個人的には、セクゾ時代にはほとんどまったくJ事務所に興味がなかったので、長らく(セクシーサンキューの人、ケンティがいるグループだよね)(マイルドも地球の裏側ではワイルドになるよ、みたいな歌ってたよね)くらいにしか知りませんでした。
Travis Japanに興味をもったのが2020年で、その後メンバーについていろいろ自習した結果、かつてトラジャに入る前の松田元太&松倉海斗、通称・松松が、セクゾ時代の松島聡くんと「sexy松(セクシー・ショウ)」なるユニットを組んでいて、大人の事情で突如出来たユニットだし、既に聡ちゃんはセクゾでデビューしてたけど、松松はこの3人でデビューできるのかな、なんて夢を見たりもしていて、にもかかわらずやはり大人の事情で唐突に解体されて聡ちゃんはセクゾに戻り、松松は無所属ジュニアに戻され、だけど3人は今も本当に仲が良くて泣ける……! という関係性を学んだりもしましたが、ほぼそれがセクゾ全知識、というレベルだった。

しかし、去年の秋、Netflixでオーディションの配信が始まると、Jオタ歴を重ねたオタもだちが口々に「タイプロ見た?」「タイプロ見てる?」「面白いから見てみなよ!」と言いはじめ、呪文のように候補生の名前を唱えだしたのです。ロイロイシノヅカシノヅカどうなるイワサキわりとヒノタイショウノア、みたいな、解る人にしか解らない呪文を。
元々、私はハロープロジェクトのオタクだったこともあり、久々にオーディション好きの血がうずき、じゃ見るか! と追いかけたところ、まんまとはまって3次審査の途中ぐらいで、ファンクラブに入会したのでした。

で。
年が明けて今年の2月に新メンバーが決定し、8人体制でデジタルシングルとアルバムを発売した後、6月にリリースしたフルアルバム『FAM』をひっさげて、8都市24公演のアリーナツアーの開催を発表。
その仙台・セキスイスーパーアリーナ公演にFCから申し込み、当選し、このたび行ってきたという次第でございます。うーん、経緯が長い。

さて、急激にファンを増やし、FC会員数も爆増したため、今回のツアーはなかなかの高倍率だったらしいのですが、運と狙った会場が良かったのか、タイプロを見るように勧めてきたオタもだちのひとりも同じ昼公演が当選。
されど、毎度お馴染み、今や地方都市の休前日泊のホテルは高騰しまくりで、当たったー! 仙台行けるー! えぇ~? 私も当たったよ! じゃあせっかくだから前乗りする? ホテル探す? などと呑気な会話をしていたら、その間にシブいビジネスホテルの狭いツインでも1泊4万円レベルになっていて、潔く日帰りに。仙台、これまで推し活では4回行っていて、今年は2回目なのですが、初めての日帰りだ!

同行者は、意外なことに話をしたら「行きたい! タイプロ見たから!」と言い出した、この連載担当の編集ガース(奥田民生オタ)。もうひとりは、やはりタイプロから初めて旧Jに興味をもったというタナミー(タカミーふう。いや、実際には呼んだことないし、今勝手に決めたんだけどタナミー)。ヲタもだちは田原俊彦からの筋金入りJオタなので仮名は「師匠」。以上4名、現地集合現地解散、何も知らないタイムレスを見に行く日帰り仙台旅とあいなったわけです。

フォトスポットのひとつ。FAMは1stアルバムタイトルでファミリーの略でもある。窓の色はメンバーカラー。

迎えた当日。集合は午前11時、仙台駅中央改札出たとこで! というざっくりした決め事で別に困ることもなく、普通に集合し、そそくさとタクシー乗り場へ。会場まではシャトルバスも出ているものの、4人だと割り勘タクシーでも料金はそう変わらない。バスは乗車までも結構並ぶし、夏は暑い。タクシー選択に迷いのない大人でよかったと思いながら、なかなかに老齢で手が震えているようにも見えた運転手さんに命を預けて山道を上がっていき、11時40分には会場着。若いお嬢様方に交じって会場周辺の写真を撮り、グッズ売り場でうちわやペンライトやアクリルスタンドを購入し、列に並んで入場。2名義ともスタンドでアリーナは引けなかった(デジタルチケットで、行ってみないと席がわからないシステム)ものの、私の名義はかなりメインステージに近い、上手スタンド1列目という好運で、目の前にはメンバーがそこを通ること確定の外周通路が。

ここで神席キター! 出川化して舞い上がる

席に近付いて行きながら、やばいよやばいよいいねいいねこわいこわいマジやばいと、出川化が止まらず、着席してもイヤイヤイヤ私たちごとき新規がこんな良席なんて申し訳ない、とよくわからない気持ちが湧き続け、しかし自分が逆の立場なら新規にこそ良席で見てもらってズブズブ沼に落ちて欲しい! という気持ちがあるのもまた事実。「とりあえず、いったん落ち着こう」と、席でうちわやペンラや、双眼鏡の準備を整える。その間にも、同列にやってきた若者女子たちが一様にやばいよやばいよと湧いておられました。

一同出川化するなかで照明が落ち、定刻に開幕。メインステージに8人が登場すると、会場中からキャーーー!! という歓喜の悲鳴が。声大きいな!

というわけで、以下、箇条書き感想です。一応、セトリには触れてません。
ちなみに私の旧Jライブ経験は、20thCentury(トニセン)、SUPER EIGHT(旧関ジャニ∞)、A.B.C.-Z(エビ)、WEST.(旧ジャニーズWEST)、SixTONES、なにわ男子、Travis Japan(トラビス、トラジャ)、Aぇ! group、ふぉ~ゆ~、ジュニアいろいろ、関西合同ライブ、新事務所合同ライブに誘い誘われ、行ったことがあるものの、セクゾは未経験。8人の名前と顔は分かるけど、細かいところまでは追っていない、というレベルでございます。

★ステージが王道の構成で良い。リフターも8人分ちゃんとあって凄い! リフター設置するのは結構な費用がかかると聞いたので。特効もいろいろあって贅沢だなぁ。

★うおー、外周本当に近い! 遮るものがないこの感じ! ギャー! 橋本くん、顔がいい! 謎の色気ある! 篠塚くんガタイがいい! 背が高いってやっぱり映える!

★あのー、猪俣くんの白眼はなんでこんなに白いんですか? 赤ちゃんですか? お誕生日おめでとう! 可愛いなしかし!

★原西。あ、違った寺原。舞台班から加入した寺西くんと原くん。正直、オーディションのときはどちらかひとりしか合格しないんだろうなと思ってたけどふたりで正解。ふたりが正解。歌もダンスもふたりが支えてるとこある。凄い。前、観に行った舞台で寺西くんが出てたことがあったけど、その時もめっちゃ有名な俳優がカミカミでグダったところを寺西くんがたて直してたっけ。あとふたりとも立ち姿が美しい~!

★勝利くんも前に舞台SHOCKで観たことある。あと、ふぉ~ゆ~のライブに行ったら見学に来ていてすぐ近くの席だったこともあって、体うっす! ほっそ! な印象だったけど、ライブで見るとやっぱりめっちゃ王子。王子がいるグループって「キャー!!」のベースができてる感じある。あと某曲のひとりずつ順番に決め台詞言ってくところで「愛してるよ」って王道許されるのも王子ならではだよね。

★聡ちゃん! 以前、聡ちゃんとマリウスがジュニア束ねてやってた夏イベントの「ガムシャラ」のペンラ(もらいもの)を持って行って、目の前の通路に聡ちゃん来たとき振ってみたら指さして気付いてくれた! あと聡ちゃん、めちゃアンコールの衣装の着こなしとかお洒落!

★風磨のボス感凄い。なんだろう歌って踊りながら頭の中でいろいろ次のこととか考えてそう。でもってさすがにコメント上手い。いいこと言う。「いいこと言う役割」なんだと思うけど、その役ができる人ってそうそういない。

ライブって私はひとりでも行くけど、こうやってグッズ買ったり写真撮ったりワイワイキャッキャするのが楽しいってとこもあるよねー。

この日は新メンバー猪俣周杜くんの24歳の誕生日で、ケーキが出てきてお祝いするコーナーもあり、たぶんちょっと時間的には長くなったのか、13時に始まって終わってタクシー乗り場まで歩いて(これが地獄的に暑くて遠かった……)予約していた仙台駅近くの牛たん屋に着いたのは17時10分前ぐらい。
ガンガン食べて飲んで、師匠もガースもタナミーも「いや楽しかった! タイムレスいいね!」「ドームも絶対行きたい!」と言い大いに盛り上がったのでした(驚いたことに、原くんがいいなー、くらいの緩さだったガースは、買ったうちわで見事に指差しファンサをもらい「私もファンクラブに入る!」と言い出し、本当に入会してしまった)。

仙台へ行って牛たんを食べずに帰ってきた記憶がありません。牛たん、美味しいよね牛たん!

ゆる推しだから呑気に言えるのだとは思うけど、それこそガムシャラで、キラキラで、楽しかった!
でもって牛たんも美味しかった!
東京ドームはガースとタナミーが当たって連れて行ってくれることを願いたい(たぶんアリーナ当たった自分は厳しいので)。

関連書籍

杉江松恋/藤田香織『東海道でしょう!』

かたや体重0.1t、こなた日常歩数400歩。出不精で不健康な書評家2人が、なぜか東海道五十三次を歩くことに。吉原宿では猛烈な暴風雨に全身ずぶ濡れ、舞坂宿の真夏の国道では暑さに意識朦朧、凍える鈴鹿峠で雪に見舞われ、濃霧の箱根峠であわや遭難!? 日本橋~三条大橋までの492kmを1年半かけ全17回で踏破した、汗と笑いと涙の道中記。

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だらしなオタヲタ見聞録

20年以上、毎日300~500歩程度しか歩いていなかった超絶インドアだらしな生活だったのに、突然フッ軽オタ道を走り出したこの数年。もう「いつかそのうち」なんて言ってられん! 見たいものは見ておきたい! 寄る年波を乗り越えて、進め! ヨタヨタオタヲタ見聞録。

以前の連載『結局だらしな日記』はこちら

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藤田香織

1968年三重県生まれ。書評家。著書に『だらしな日記 食事と読書と体脂肪の因果関係を考察する』『やっぱりだらしな日記+だらしなマンション購入記』『ホンのお楽しみ』。近著は書評家の杉江松恋氏と1年半かけて東海道を踏破した汗と涙の記録(!?)『東海道でしょう』。

Twitter: @daranekos
Instagram: @dalanekos

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