回を重ねるごとにその勢いが倍以上にも増していく、今SNSを中心に話題沸騰のドラマ『良いこと悪いこと』(日テレ)。
“ノンストップ考察ミステリー”と謳っているのは伊達ではなく、毎回滞りなく新たな謎と驚きを残してくれるので、私たちは次の回が放送されるまでの一週間、視聴者一丸となってその謎に向き合い考察合戦を繰り広げている。
「早く次の回が観たい……。」これほどまでにこの思いを抱えるドラマはいつぶりだろうか。
多くの視聴者がその思いを抱えながら日々過ごしているのは言うまでもないだろうが、なんと次の土曜日(11/29)は別の番組が放送されるため『良いこと悪いこと』の最新話放送はお休みなのだ。
次回放送は12/8。かなり先のことのように感じる……。
しかし、発想の転換をすればこの期間は今までの考察を振り返る期間……。
再考察に充てる期間を与えられたと思うことにするのはどうだろうか。
(そもそも11/29に放送されるベストアーティストには、このドラマの主題歌『アゲハ蝶』を歌うポルノグラフィティが出演するので悲観どころかとても楽しみだ。)
恐らく次週の記事は今までの考察ポイント総まとめ特集になるはずなので、楽しみにしていて欲しい。
今回は先日放送された第7話の謎を解き明かしていこう。
ちょんまげ(森優作)がいち早くその存在に気づいた、仲良し6人組に潜む“幻の7人目”の友達:博士。
『鷹里小の森』という小学生当時に作られたサイトで、その博士とコンタクトを取り、当時校外学習で訪れた建物で会う約束を交わしたちょんまげ。
第7話では博士の正体が“森くん”だということもわかり、ついにその姿が見られると思ったが、その姿は未だ確認出来ず、それどころか無惨な死を遂げてしまったちょんまげ。
その犯人は一体誰なのか。時を超えたリレーの中に見た違和感を含め、考察していきたい。

ちょんまげを殺害した犯人は博士なのか? それとも……。
ちょんまげと森くんのやり取りを確認したキング(間宮祥太朗)らも、その場所に向かった。
そのメンバーはキング、ターボー(森本慎太郎)、ゆっきー(剛力彩芽)、トヨ(稲葉友)、そしてどの子(新木優子)。ゆっきーとトヨに至っては第1話を最後に、それ以降は殆ど登場する事はなかったが最終章を迎えての再登場は何を意味するのか……。
ちょんまげがその場所についてすぐ、森くんと見られる黒づくめは“現場資材”のようなものを持って襲い掛かってきた。その攻撃の後に逃げようとする森くんだったが、ちょんまげは必死でその体にしがみつく。
抵抗虚しく逃げられてしまったが、トヨ、ゆっきー、ターボー、そしてキングの小学生当時のリレーを彷彿とさせるメンバーは森くんの捕獲に走り出した。
……ここまでで思うのは、森くんの意思がよくわからないということ。
ちょんまげを殺害することが目的であれば、明らかに殺傷能力のない現場資材で襲いかかることなどしないはずなので、少なくとも森くんからちょんまげに対する殺意は感じられなかった。つまりは森くんが真犯人、および協力者である可能性は低いということ。
ちょんまげだけに会いたかったのに、キングらも来てしまったから会うことを拒み、さらには自身が一連の殺人犯と疑われていそうな気配を感じたために襲い掛かり逃げた……。と考えるのが妥当だろう。
しかし、ちょんまげは殺されてしまったのだ。
以上のことからあの場には森くんの他に真犯人……。少なくとも実行犯が紛れていたと考えられる。
実際に森くんと思われる黒づくめのシルエットとは明らかに違うシルエットの黒づくめが映像では確認できた。黒づくめは2人いた可能性が高い。
2人の黒づくめの関係性こそ不明だが、その森くんではない黒づくめを真犯人と捉えることもできるし、キングら5人の中に真犯人が潜んでいたと考えることもできる。
1話~6話までで私はターボーを真犯人として疑ってきた。(以前の記事を確認いただきたい)
しかし、このちょんまげ殺害の一連の時系列ではターボーに怪しい箇所は一つもなかった。
むしろ怪しかったのはトヨだ。

リレーの如く森くんを追う中、森くんが曲がった角のその先からトヨが出てきたからだ。
ほんの数秒前に森くんが曲がったのに、なぜトヨはその場所から出てきたのか? 森くんとすれ違っていないのか?
あの場面はかなり不可解ではあったが、あの黒づくめが森くん……。すなわち真犯人と関係ない人物である可能性が高いのにトヨが協力している(していたとしたら)意味はよくわからない。
今、この事象を何かに繋げることは難しいが大事な違和感として覚えておきたい。
色々複雑になってきたが、私の考えをまとめるとこうだ。
真犯人はターボー。
ターボーが、もう1人の黒づくめに指示をし、ちょんまげを殺させた。
という考察である。
このちょんまげの一件で、今まで怪しかったターボーを真犯人候補から外すなど、それこそ彼の思い通りなのではないかと思ったのだ。多くの仲間がいる中、明らかに自身が怪しくない状況でちょんまげが殺害されれば、自身に疑いが向く事はないからだ。私はそう考える。
しかもターボーは、みんなが忘れていた森くんという存在を、結果として、都合よく使ったのだ。
ちょんまげが行方不明になった際にターボーが必死で探っていたのはイレギュラーの原因を突き止めたかったのではないだろうか。そして明らかになったイレギュラー=森くんがちょんまげと会う機会を利用して、自身の身近にいるちょんまげを殺害することにしたのではないだろうか。
ちょんまげを自身の会社で雇い、相棒のように接するターボー。
ちょんまげ殺害から一番遠いポジションを確立した上での殺害。
もしターボーが連続殺人犯だとしたら、実に鮮やかだ。
しかしターボーはことちょんまげ殺害に関しては指示役に過ぎず、他に存在する実行犯の存在。
殺害の実行犯……真犯人の協力者が誰なのかは不明だが、東雲(深川麻衣)、今國(戸塚純貴)、宇都見(木村昴)などの存在も見逃せないところだ。
様々な事象が複雑に入り組んで来たために、すべてを繋げることは難しいが、逆に全てを繋げる必要もないのではないか。
その代表格が7人目の博士、森くん。この先どうなるかは不明だが、6人を側で見ていたから森くんだからこそわかるターボーの動機が徐々に明らかになるかもしれないと睨んでいる。
あなたは突如現れたこの森くんをどう見ている?
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
日本テレビ『良いこと悪いこと』( 毎週土曜夜9時~)
出演:間宮祥太朗、新木優子、森本慎太郎(SixTONES)、深川麻衣、戸塚純貴、剛力彩芽、木村昴、藤間爽子、工藤阿須加、松井玲奈、稲葉友、森優作、水川かたまり(空気階段)、徳永えり、木津つばさ、玉田志織、秋谷郁甫、田中美久、宮崎莉里沙、赤間麻里子
チーフプロデューサー: 道坂忠久
プロデューサー:鈴木将大、妙円園洋輝
脚本:ガクカワサキ
演出:狩山俊輔、滝本憲吾、長野晋也
音楽: Jun Futamata
制作協力:ダブ
制作著作:日本テレビ
主題歌:ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』(Sony Music Labels)
著者:ケメ・ロジェ
イメージイラスト:サク
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3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!
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