
真夏の京都で聞こえてきた、外国人観光客の声
先日、京都に日帰り出張してきました。
新幹線の冷房で身体がキンキンに冷えたため、外の暑さを忘れてしまい「クライアントの事務所まで歩いていこう」と、私は京都駅から徒歩20分の道のりを真夏に歩き出してしまいました。
10分歩いたところで、太陽が真上になり、コンクリートに照り付けてきました。
京都の暑さは東京より厳しく感じられ、歩き出したことを後悔していると、こんな声が聞こえてきました。
It’s hotter than the devil’s armpit!
大きなスーツケースを引き、さらにバックパックも背負っている外国人の方が、そう叫んでいました。
正直armpitが聞き取れなかったのでなんのことかわかりませんでしたが、
hotterと言っているので、まぁ「暑い」ってことなんだろうな、と思いました。
確かに旅行に来て大きな荷物もあって、この暑さは本当につらいでしょう。
滝のような汗をかき、クライアントの事務所に到着した私は、担当者が来るまでの間で、スマホでこのフレーズを調べてみました。
It’s hotter than the devil’s armpit=悪魔の脇の下より暑い

直訳するとそうなります。聞き取れなかったarmpit(アームピット)は「脇の下」ということみたいです。
悪魔の脇の下が暑いものなのかはよくわかりませんが、とにかく暑いことを表現するジョークのテンプレートだということ。まじめな場面ではあまり使われないそうで、日本語で言えば「いやもう暑すぎて干物になるわ」くらいの言い方なのでしょうか。
他にも、暑さを表すジョークはいろいろあるようで、こんなものも出てきました
Hotter than Satan's house cat.
直訳すると「サタンの飼い猫より暑い」です。悪魔である「サタン」が猫を飼っているのか、そして「飼い猫が暑い」ってどういうことなのか、よくわかりませんが、どうやら「悪魔」は「暑い」を表現するものであることはなんとなく感じられます。「悪魔=地獄=暑い」のイメージから来ているのでしょうか。
汗でズボンまでびっしょりになり、「まさか歩いてきたんですか!?」とやってきた担当者に驚かれてしまいました。「地獄で釜茹でされてるくらい暑かったです」と、私なりの悪魔表現で暑さをジョークにしてみましたが、特に笑いは起きず、冷房の設定温度をめちゃくちゃ下げてくれました。
* * *
※この記事はWeb版GOETHEに掲載された記事を再編集したものです
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」の記事をもっと読む
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。
- バックナンバー
-
- 京都の夏は、悪魔の脇の下より暑い!? 外...
- 英国出身カメラマンに言われた英語“It'...
- 目の調子が悪い。ChatGPTに症状を伝...
- 商社マンが教えてくれた、飲み会を丁寧に断...
- ASAPやFYIはわかるけど、SNSで見...
- ホームパーティで聞いた、私は“peopl...
- “Black sheep”、櫻坂46の歌...
- ラーメンは絶対啜って食べたい。覚えておき...
- ChatGPTのジョーク!? “My n...
- パーティに遅刻した理由。英語「bumpe...
- 元彼がパーティにくるのを知って、“dre...
- あなたのパーカーって猫のニャーね!? 英...
- 交際から1年。「まだ胃に蝶々を入れている...
- 人気俳優同士の不倫ゴシップに観衆は“al...
- 涙を引っ張る人!? 映画の宣伝で見かけた...
- 夜遅くまで仕事をしていたら、AIが“Yo...
- beefは肉ではない!“I have b...
- 犬が「吠える」は英語で“bark”、じゃ...
- “give me a ring!”「指輪...
- 駅で外国人女性を助けたら“You're ...
- もっと見る