
8月2日(土)に開催された、ひらりささんと鈴木綾さんによる「美容と社会、そして私たち」読書会のアーカイブ動画の販売が始まりました。
おふたりでの読書会は5回目。連載「往復書簡 恋愛と未熟」でひらりささんが紹介した『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』が今回の課題図書です。
ソウルに赴任することになったアメリカ人ジャーナリストのエリース・ヒューが、自身の半生と文化批評を融合させながら、韓国における美への執着、K-ビューティーの爆発的な普及を考察した本書。完璧な外見への信奉が韓国社会に深く根付いている仕組みや、それがグローバルな美の基準にどう影響を与えるかを解き明かします。
英語版の原書「Flawless: Lessons in Looks and Culture from the K-Beauty Capital」と日本語版では、タイトルや装丁のトーンが大きく違うことなどを話題にしつつ、始まりました。
内容や感想を取り上げたあとは、おふたりの「美容ルーティン」と「1か月の美容代」を詳細に紹介。現在ダイエットにチャレンジ中のひらりささんのエクササイズ代の金額の大きさには、会場からも声が漏れるほどでした。一方、メイクはほとんどしないという綾さんは、スキンケア、食べ物重視。とはいえ、綾さんもしっかりエクササイズに時間もお金も使ってらっしゃいました。
さらに、綾さんが東京に住んでいたときに感じた日本特有の「美の規範」や、現在、お住まいのロンドンとの違いにも言及。
参加者の方からは、美容が「いつか失われるものに対して対価を払う」行為に思えて前向きに捉えられないということや、「痩せなきゃ」がコミュニケーションとして使われることへ違和感を持つといった発言をきっかけに、社会から受ける美へのプレッシャー、文化の違いが生む理想とされる美のかたち、美容医療、美容整形との付き合い方まで積極的に意見を述べあいました。
開催後に届いた感想の一部をご紹介します。
「皆さんの意見を聞く中で良い意味で頭が混乱しました」
「美容やセルフケアに関する事柄を様々な視点で知ることができて、とっても楽しい時間を過ごせた読書会でした!」
「容姿や美容に気を使い投資しなければならないような最近の風潮にプレッシャーを感じていたのですが、違和感や息苦しさを感じていた方が他にもいたのだなと分かってホッとしました」
「#美容と社会」でXを検索していただくと、さらに詳しい感想もご覧いただけます。
アーカイブは、2025年9月1日(月)17時まで視聴可能です。ぜひご利用ください。
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