社会・教養
前の日からウキウキしっぱなしだった。電車で40分、たった一泊の滞在なのにクラシカルなスーツケースまで持ち出し、おろしたての白シャツを着たりして。なんたって憧れの地に赴くのである。そう、山下公園を歩くたび、気になっていた、陽ざしを受けて輝くネオンサイン。港町ヨコハマの迎賓館と言われた「HOTEL NEW GRAND」だ。

遠くへ出かけるよりも、自分の部屋や近所で過ごすのが大好きな作家・越智月子さん。そんな彼女が目覚めたのが、ホテル。非日常ではなく、暮らすように泊まる一人旅の記録を綴ったエッセイ。

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